金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【ダービー特集④】 2005年 衝撃の走り ディープインパクト時代の幕開け!

2023-05-24 02:43:25 | 競馬

 2021年のダービー開催週に、当blogで取り上げた『ダービー特集①~③』は、①1973年のハイセイコーが敗れたダービー②1976年のトウショウボーイがクライムカイザーの出し抜けに負けたダービー③1998年の武豊とスペシャルウィークが跳んだダービー、でありました。

 今年も、ダービー開催週に、その続編とも言える『ダービー特集④~⑥』をお届けします!

 

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 2005年の日本ダービーは、ディープインパクトのためだけのダービーでありました。単勝1.1倍の圧倒的な支持率。競馬に絶対はないとは云うものの、この日は、すべての競馬関係者と競馬ファンは、ディープインパクトがどのように勝つか? だけに注目したダービーでありました。

 スタートは、例によって出遅れ。しかし、武豊騎手は全く慌てず、そのまま1コーナーを後ろから3番手の位置で回っていきます。向こう正面では、自然体のまま後ろから5番手の位置に上げて、3コーナーから4コーナーにかけて、少しだけ手を動かして、直線の入り口近くでは、前から10番手の位置に。坂の手前あたりで1発ムチを入れると、残り200mのところではすでに先頭に立ち、ラストは追うだけで5馬身差の圧勝

 

 

 ゴール版を過ぎても、まだまだ走り足りないという素振りを見せる余裕ぶりであり、大観衆はディープインパクト時代幕開けの余韻に浸りながら、この歴史的瞬間に立ち会えた幸運を喜び合ったものです。

 

 日本の競馬は、種牡馬サンデーサイレンスが来てから、サンデーサイレンス以前サンデーサイレンス以後の時代に分けられると言われていますが、ディープインパクト現れる前現れた後でも、同じことが言えると思います。すなわち、サンデーサイレンス産駒が走り始めた1994年以降をサンデーサイレンスの時代、そしてディープインパクトが現れて、ディープおよびディープ産駒が走った2005年以降がディープインパクトの時代

 現在は、そのディープインパクト時代が終わろうとしている時であり、次の時代がどの馬の時代なのか? あるいは、久しぶりの戦国時代の始まりなのか? それを見極めることも、競馬ファンの醍醐味なのであります。

 


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