金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 NHKマイルC・京都新聞杯・新潟大賞典

2023-05-09 02:13:32 | 競馬

 まずは京都新聞杯勝ったのは、サトノダイヤモンド産駒サトノグランツ5番手追走で脚を溜めます。逃げたキズナ産駒リビアングラスの前半1000mのラップは1分3秒8と超スローの展開。直線に入ると、余力十分の全馬による瞬発力勝負に逃げ粘るリビアングラスの横から、ハーツクライ産駒ダノントルネードが並びかけますが、さらにその外からサトノグランツが徐々に差を詰めていき、クビ差だけ前に出たところがゴール。小雨の良の勝ちタイムは2分14秒1。2着にはダノントルネード、アタマ差の3着には逃げたリビアングラス、クビ差の4着には後方から追い込んだエピファネイア産駒マキシ

 勝ったサトノグランツは、3連勝で重賞初制覇。この馬にとっては不得意な瞬発力勝負を、ラスト3ハロン33秒3の脚で勝ち切りました。鞍上の川田将雅騎手は、まだまだ良くなるべき課題が多いと辛口コメントでしたが、これは、大きな期待の裏返しだと思います。現時点で『菊花賞馬第一候補』と申し上げておきます。ロングスパートが持ち味のサトノグランツが33秒3でラストを締めたので、出走すれば、ダービーでも見せ場は作ってくれると思います。前半から流れるペースになれば、この馬のロングスパートが活きる展開になると思います。欲を持たずに、ダービーに出てきて欲しい素材であります。

 2着のダノントルネードも、ダービーで見せ場を作れる可能性があります。ただ、今回は前半がスローだったことで、ダービーの厳しいペースに耐えられるか否かは見極められませんでした。この馬は、マイルから2000mくらいの可能性もありますので、サトノグランツのようなステイヤー候補とは一線を画したいと思います。

 

 次は新潟大賞典勝ったのは、トゥザグローリー産駒カラテ好スタートから5番手追走へ。逃げたシルバーステート産駒セイウンハーデスの前半1000mのラップは1分1秒6と不良馬場としては流れる展開に。直線に入ると、逃げ切りを図るセイウンハーデスの内側からカラテが並びかけます。2頭によるマッチレースの様相で、長い叩き合いの結果、カラテが3/4馬身差をつけて快勝。雨の不良馬場の勝ちタイムは2分3秒8。2着セイウンハーデスから8馬身差の3着には、後方から追い込んできたオルフェーヴル産駒イクスプロージョン

 勝ったカラテは、これで重賞3勝目で、新潟2000mは昨年9月の新潟記念以来の勝利。不良馬場となって地力勝負なったことも幸いしたと思います。これだけの荒れた馬場で好レースをすると、宝塚記念も楽しみになりました。2着のセイウンハーデスは惜しいチャンスを逃しました。GⅢクラスならば、勝てる力があるところを見せてくれました。

 

 そしてGⅠNHKマイルC勝ったのは、ドゥラメンテ産駒シャンパンカラースタートはやや出遅れ、そのまま中団後方で脚を溜めます。逃げたフロムダスクの前半3ハロンのラップは34秒3と重い馬場にしては流れるペースへ直線に入ると、まずダノンタッチダウンが馬場の内側から先頭に立ちますが、すぐにその外からシャンパンカラーが抜け出します。これを追いかけて、ディスクリートキャット産駒オオバンブルマイ、さらに大外からロードカナロア産駒ウンブライルが襲い掛かりますが、最後はシャンパンカラーがアタマ差だけ凌いで勝利。雨の稍重馬場の勝ちタイムは1分33秒8。2着にはウンブライル、1馬身1/4差の3着にオオバンブルマイ、1馬身1/4差の4着にはダノンタッチダウン、ハナ差の5着にシルバーステート産駒カルロヴェローチェ

 勝ったシャンパンカラーは、府中のマイルばかりを勝っているスペシャリストで、嬉しい重賞初勝利をGⅠ競走で飾りました。そして、またまたドゥラメンテ産駒で、種牡馬ドゥラメンテの勢いが止まりません

 2着ウンブライルは、前走ニュージーランドT3着で復活ここでも地力のあるところを見せてくれました。3着オオバンブルマイは、残り200mのところでは、この馬が突き抜けるかと思いました。距離はマイルがギリギリで、府中マイルだと少し長いのかもしれません。4着ダノンタッチダウンも見せ場を作ってくれました。この馬もやはりマイルが合っています

 なお、今日は基本的に後ろで待機していた馬たちに向いた流れでした。前々でレースを引っ張った馬たちは、この結果だけで見限るのは早計です。

 


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