金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【重賞回顧】 アルゼンチン杯・みやこS・京王杯2歳S・ファンタジーS

2021-11-08 07:17:50 | 競馬

 まずは土曜日の京王杯2歳S勝ったのは、ロードカナロア産駒キングエルメス。好スタートからマイペースの先行策に持ち込んで、前半は持って来いのスローへ。ラストは瞬発力勝負となりましたが、2番手の位置から、早めに先頭に立って、そのまま押し切り勝ち2着は4番手にいたビッグアーサー産駒トウシンマカオ、3着も5番手にいたロゴタイプ産駒ラブリイユアアイズ前の位置を取れた馬たちが上位独占となりました。

 1番人気のダイワメジャー産駒コラリンは、8番手から最速の上りで追い込みましたが4着まで。展開が向かなかったので、ここは参考外でしょう。他の有力馬で後方の位置取りとなったヴィアドロローサ、ベルウッドブラボー、シゲルファンノユメも同様

 上位馬のうち、朝日杯FSで面白そうな存在は見当たらず、むしろ4着コラリンを△印に入れるかどうか。例年よりもレベルは低かったと思います。

 

 次は阪神のファンタジーS勝ったのは、シルバーステート産駒ウォーターナビレラ。好スタートから2番手追走へ、そして直線では、4番手から上がってきたミッキーアイル産駒ナムラクレアとの叩き合いとなりましたが、スムースに競馬を進めたウォーターナビレラが抜け出して快勝。2着はナムラクレア、3着はクロフネ産駒ママコチャ。

 こちらもスローの瞬発力勝負になったので、好位にいた馬たちが上位を占めましたが、そもそも阪神内回り1400mですから、前半戦で前の位置を取るのが定石なので、レースが上手く、実力上位の馬が、実力通りの結果を勝ち取ったレースとも言えます。

 勝ったウォーターナビレラは、これでデビューから3連勝。シルバーステート産駒では、野路菊Sを勝って2戦2勝となったロンとともに、阪神FSの有力馬に名乗りを上げました。シルバーステート産駒は、スピードと切れ味が特長であり、マイル前後が最も適しているので、本番も大変楽しみになりました。

 

 そして、阪神のみやこS勝ったのは、パイロ産駒のメイショウハリオ。レースは、有力馬が挙って3コーナー手前から前々へ押し寄せて、先行馬には非常に厳しい展開の中、勝ち馬は中団待機から、直線だけでキッチリ前を捉えて勝ち切りました。ラストは、後方待機から鋭く追い込んできたダノンバラード産駒ロードプレスの追撃がありましたが、ハナ差抑えて勝利。

 人気のクリンチャーやメイショウムラクモ、スワーヴアラミスは、この消耗戦の中で潰されてしまった感じ。唯一、消耗戦を耐えきったアナザートゥルースだけは、3着に粘り込みました。この3着は立派だったと思います。

 あまり、本番のチャンピオンズカップの参考にはなりませんでしたが、3着に粘ったアナザートゥルースと、最後方から飛んできた2着のロードプレスは、もし本番に出てこれるのであれば、この2頭には注意マークが必要だと思います。

 

 最後は、アルゼンチン共和国杯勝ったのは、オルフェーヴル産駒オーソリティ3番手追走から、我慢してジッと脚を溜めるルメール騎手。直線に入っても、仕掛けるタイミングを遅らせて、後ろから差してくる馬を確認しながら、ラスト200mで追い始め、そのまま2馬身1/2差をつけて完勝2着は、中団待機から早めに仕掛けて伸びてきたスクリーンヒーロー産駒マイネルウィルトス3着は、6番手追走から、オーソリティを目標に差してきたスクリーンヒーロー産駒フライライクバード

 勝ったオーソリティは、これで2連覇。まだ4歳馬ながら、すでに「いぶし銀」の貫禄すら漂う。この馬の本格化は来年。色んな個性的な馬が引退したあとに、オーソリティの時代が来る予感が致します。来年は、暮れの有馬記念をオーソリティが楽勝するシーン、あるいは、欧州GⅠを勝ち切るシーンすら、脳裏に浮かんで参ります。この馬の今後を見守っていきたいと思います。


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