本日11月9日(火)、王将戦挑戦者決定リーグで、藤井聡太三冠と羽生善治永世七冠が激突いたします。ここまでのリーグ戦では、藤井三冠は3勝0敗、羽生永世七冠は3勝1敗。7人によるリーグ戦ですので、この一戦の勝者が、渡辺明王将への挑戦権に大きく近づく情勢であり、事実上の挑戦者決定戦であります。
金曜日にも申し上げましたが、今の藤井三冠は、現在のプロ棋士界において抜きん出た力を示しており、現役最強クラスの渡辺明名人や豊島竜王、また永瀬王座をもってしても、スキらしいスキすら見つけられずに、圧倒されてしまう棋戦が続いています。
まるで怪物のような進撃を続ける藤井聡太を止められるのは、全盛期の羽生善治しか存在しないのでは?というのが、自分の感想です。そしてその羽生善治永世七冠ですが、今でも現役を続けている最大のモチベーションは、藤井聡太という怪物の進軍を、どう止めるか?というテーマに注力すること、なのだと思います。
そして、本日の王将戦挑戦者決定リーグの一戦は、羽生永世七冠が日頃注力してきた研究成果を見せるべき、絶好の機会であると考えます。
今週の金曜日・土曜日の竜王戦第4局の結果次第では、将棋戦国時代の終了と、藤井聡太時代の到来を、各マスコミは大々的に報じることになると思いますが、その前に、羽生善治永世七冠が、「ちょっと待った!」をかけるのか?
本日の一戦にも注目して参りましょう!