昨夜の王座戦第3局は、永瀬叡王が斎藤王座との激戦を制し、見事3連勝で王座奪取となりました。永瀬叡王は2冠になるとともに、八段昇進を決めました。戦乱の世が続く将棋界に、「ちょっと待った!」と、新たな天下取りの候補者が現れたと言えます。さしづめ、伊達政宗っていうところですかね。
また、月曜日の王将戦リーグでは、藤井聡七段があらためて凄みを見せてくれました。相手は、どこまでも読み切って勝つ、という執念の求道者、三浦九段。元タイトルホルダーの三浦九段に対して、藤井聡七段が最初から自分のペースを崩さず、そのまま勝ち切るという横綱相撲の勝利でした。次戦の相手は恐らく、豊島名人か羽生永世七冠だと思いますので、藤井七段の凄みが通じるかどうか、今から大変楽しみであります。
今週は、明日の10月3日に、A級順位戦で羽生永世七冠と渡辺明三冠が対戦、また王将戦リーグで、豊島名人と広瀬竜王が激突いたします。こちらも、竜王戦七番勝負を前に、見逃せない闘いとなります。