未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




ラ・ラ・ランド』を観た。

「アカデミー賞最多14ノミネート」の文脈で、「ラ・ラ・ランド」を知ったのだが、ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンのミュージカルと聞いて、心が躍った。

私のブログで紹介した、お気に入りの洋画は10本ほどだが、その中に『ドライヴ』『ラブ アゲイン』『セッション』がある。

これは、もう、観るしかない。

ライアン・ゴズリングが好きだ。

『ドライヴ』の時は二枚目過ぎて、本人の印象が薄い気がして少々心配したが、『ラブアゲイン』の時にはしっかりと、ライアン・ゴズリングとしての印象が残る役柄であった。

そして、『ラブアゲイン』のエマ・ストーンが魅力的であった。

だがその後、「セッション監督・脚本最新作」と聞いて、少々心配になった。

彼に、そんなノー天気な映画が撮れるのか?

そもそも、「アカデミー賞最多14ノミネート」というのが、解せない。

2016年は、余程不作だったのか?

忙しいせいもあったが、確かに自分もしばらく劇場で映画を観ていない。

今年に入って、忙しさのピークも過ぎ、いくらか休めるようになったのだが、コレと言って観たい映画がない。

そんな中、やはり「ラ・ラ・ランド」は、絶対に観たい、楽しみな映画になって行った。

オープニングから、最高の出来に仕上がっている。頑張り過ぎではないか?と、心配になるほどだ。

だがそこからは、熱唱しながら踊りまくる類のミュージカルではなく、物語のところどころから、自然と歌や踊りに流れて行くような作品になっている。

正直、この二人でミュージカルと言うのがピンと来なかったのだが、どちらも等身大の踊りで等身大の歌い方でありながら、ちゃんとエンタテイメントになっているので、気を張らずに観ていられるし、素直に心に響いて来る。

それにしても、このライアン・ゴズリングのピアノは、一体どうなっているのか。音楽に不案内ではあるが、ちゃんとジャズピアニストの演奏になっている。

要所要所の泣かせるポイントも、やはり安易なメロドラマには走らない、「セッション監督・脚本」のセンスが生きている。

ラストは賛否分かれるかもしれないが、嬉しい涙なのか悲しい涙なのか、それが嬉しい涙であれば、ちゃんとハッピーエンドだ。

「アカデミー賞最多14ノミネート」に、良い意味でも悪い意味でも踊らされずに見れば、こんな素敵な映画は久しぶりである。

気に入った人は『ラブアゲイン』や『ドライヴ』も観て欲しい。『ブレードランナー2049』も楽しみだ。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする