
つっかです。
雨の多い夏でした。
気がつけばもうすぐ10月。
すっかり秋の空です。
通勤途中、
何か臭いと感じたら、
銀杏を踏んでいました(笑)
すっかり秋です。
そんな秋に気になる事をひとつ。
森友・加計「小さな問題」 二階氏、疑惑隠し批判に反発
09/19 21:17 朝日新聞社 より抜粋
自民党の二階俊博幹事長は19日の記者会見で、衆院解散をめぐって野党側が森友・加計学園の「疑惑隠し」と批判していることについて、「野党がおっしゃるのは野党の自由。我々はそんな小さな、小さなというか、そういうものを、問題を隠したりなどは考えていない」と語った。
よくテストなどで出題される「そういうもの」とは何か?という話ですが、塾なんかでは、傍線部のすぐ上を見ろなんて言われます。
忠実にそれをすると、「小さな」という言葉がありますから、「そういうもの」とは「小さなもの」。つまり、「小さな問題」となり、このニュースのタイトルと合致します。
しかし、それが適切に読めた事になるでしょうか。
「小さな」という言葉の後に「というか」という言葉があります。これは、「というよりもむしろ~」という後半の方がより適切な表現ですよという意味の言葉です。
ですから、「我々はそんな小さな、小さな」より「そういうものを、問題を隠したりなどは考えていない」が、より適切に表現出来ている事になります。
では、「小さな」とは、何が小さいのでしょうか。
より適切な表現部分にヒントが隠されています。
「そういうものを、問題を隠したりなどは考えていない」
日本語の表現では、言い換えて同じ意味の言葉を繰り返す事が多用されます。
「そういうもの」は「問題」と同じです。
「森友・加計の問題」を指します。
また、「野党がおっしゃるのは野党の自由。」という部分がありますから、記者の質問は「野党は森友・加計の問題を隠す為に解散するのでは?と言っていますが?」と推測できます。それを受けて「そういうもの」と言っているのでしょうから、やはり「そういうもの」は「森友・加計の問題」と考えて良いでしょう。
ですから、「森友・加計の問題を隠すような小さな考えではない。」と後半で述べているのです。
「小さな」という言葉が先に出てしまったので、次の言葉が続かない。だから、より適切に言い換えようとしたのでしょう。
こういう思考が国語の力だと思います。
様々な試験をクリアしてきた新聞記者の方が、気付けないはずはないので、あえてキャッチーな見出しにしたとは思いますが、これは適切ではありません。
誤字・脱字などをあげつらい、
「ペンは剣よりも強し」と言い、
こんな言葉遊びを公然とするのであれば、科学技術を軍事利用することを批判出来ません。
「天高く馬肥ゆる秋」は、キャッチーに秋というものを上手く捉えた表現だと思います。
俗世の秋の空はあちらこちらで低い争いをしていると感じます。
学校の教員や教育関係者に、
この感覚は理解できないようですが…。
日本ごときがメディアリテラシー教育なんぞ口にするのは100万年早い。