こころの染織

ひと針ひと針心を繕います。
第7章・・空色の種を探す旅・・・私とルナと一緒に空色の種を探すのどかな旅に出ませんか~♪

くらしっくロードの雛人形

2016-02-20 17:13:03 | こまちの里から

アメリカン・ブルーです。


今年も雛人形を飾る季節がやってきました。
ルナを迎えてから毎年飾っています。
長いお付き合いのブロ友さんには、もう馴染みのうさぎ雛ですね。


この季節の私の楽しみは、雛巡りです。
雛人形から感じられる「時代」を見ることが好きです。
人形の衣装とお道具から、
その当時をそっと覗いてみようと・・・いつも思ってしまいます。







湯沢へ「犬っこまつり」へ行った後に、
夫が連れて行ってくれたのが、横手市増田の「くらしっくロード」
そこは、商人の町として栄えた場所で、
明治・大正・昭和の建物が残り、珍しい「内蔵」を持っているのです。
そして、今も日々の生活がそこで営まれているとのことです。
こう言う所には、
必ず素晴らしいお雛様があるものです。







蔵の駅・・・と言う観光協会を訪ねてみると、
その建物自体が内蔵を持つ立派な家で、
蔵の内部の写真は撮影禁止だったので紹介できず残念ですが、
私達が今まで見たことが無いほど太い梁を見ることが出来ました。






そもそも、内蔵と言うもの・・・
それは、積雪量の多いこの地域のような所では、
冬の間、屋外にある蔵への道が埋まってしまうので、
「母屋の後ろに建つ蔵を上屋(うわや)で覆う」
そんな発想から生まれたものだそうです。







この中は、ルナも入れる「わんこに優しい」場所でした
蔵の中も入ってOKでした。
ありがとうございます。







そして、やっぱりありました~
立派なお雛様でした。


蔵の駅のある中七日町通りには、
見学できる家(見学料200円)がたくさん並んでいます。
「ルナを散歩させているからどこか見てきたら?」
夫の言葉に甘えて、「雛人形公開中」の張り紙に引き寄せられて、
蔵の駅の一軒隣り、「山吉肥料店」さんの引き戸をそっと開けてみました。






間口はさほど広くないのですが、その奥行きは学校の廊下のようです。
70代ぐらいのご主人様が出てこられたので、「見学」を申し出ると、
「ご案内しますか?」
そう言って、とても流暢に解説をしてくれました。







何でも、「大人の休日倶楽部」も写真を撮りに来て、
ここが撮影ポイントのようですよ~と私にも教えてくれました。
どうやら、予備知識なく偶然入ったこの場所が、最も素晴らしい内蔵だったようです



 



磨かれた黒漆喰の厚い戸は五重になって、
今でも、歪むことなくしっかりと閉じられるほどで、
見事な麻の葉の格子模様も興味を持ちます。

確か、「麻の葉文様」といえば、「麻」はとても丈夫な植物で、
子供が元気にすくすく育ってほしいと願い、
産着の柄などにも用いられていたもので、
建物の一角にも、そう言う願いが盛り込まれているのだろうと思いました。







そのような立派な蔵に、
あの2011年・・・東日本大震災が大きな亀裂を残していたようです。
本当に残念だ・・・と、ご主人は嘆いておられました。







そして、ここでも見せていただきました。
「家内が昨日出したばっかりでした」
そう言って説明していただきましたが、
3代前の奥様が作られたという「押し雛」です。
80年ほど前のものだそうで、その当時の着物も一緒に飾って見たとのこと。
「今も、この家の中で生活をしていますが、
冬場は、家の中のこの廊下も氷点下2度ほどになるので、
さすがに新しい「キッチン」を作りました・・・」
笑いながらそう話されるご主人さま、ありがとうございました。







そんな蔵の町を後にして横手でかまくらを見て、
それから、大仙市で用事を済ませたころ・・・
「携帯が無い?」
夫がそんなことを言い出して、
立ち寄った場所を振り返って電話をかけて見ましたが見つからず。。。


携帯ショップで回線を遮断する手続きをして、
諦めかけたところで、まさかの想いで「蔵の駅」へ電話をかけて見ました。
「ありますよ~
ルナと散歩中に落としていたようで、
親切な方が拾ってくださって、「蔵の駅」へ届けて置いてくれたそうです。
本当は、5時で閉館だったようですが、大仙市から戻ることを伝えたら、
「待っていますから~」
何て親切な・・・・
大変お世話になりました。


夫はとても良く?物を無くす人です。
昔からです。
実は先々週も病院へ行くので私のタブレットを貸してやったら無くして来て、
バスの中で見つかりました。
お財布も免許証も、車のカギ、書類の入ったカバン・・・なんでも必ず出てきます(笑)
本人曰く、「あきらめないで探すからだ!!」とか。。。


無くさない様に気を付けてほしいものですが、
彼の生き方そのものです。
失いかけても諦めない!!    (笑)

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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
蔵の街 (koumama)
2016-02-20 17:35:10
ほんと素敵だー
渋いだけじゃなくて見学するとその頃の生活が伝わると言うか
街並みにいるだけで歴史のなかに入った感じしますよね
アメブルさんのお兄ちゃんがいる千葉県の佐原というところもこんな蔵の街並みで
やっぱり災害で蔵が崩れてしまい
ブルーシートがかかっていたところもありました
残念ですよね

パパさん携帯よかったですね
うらやましいよー私のお財布見つからなくて~
あれは紛失じゃないからですよね
パパさん日頃の行いがよいのです
私もちゃんとしなきゃー(笑)
返信する
Unknown (oldオードリー)
2016-02-20 21:15:02
渋いです!!

山吉肥料店
黒漆喰、麻の葉の格子模様
こんな立派な蔵見たことないです。
麻の葉の模様って赤ちゃんの産着に使われてますよね。可愛いですよね。

落し物が必ずでてくるなんて、滅多にない事です。
koumamaさんの言う通り、日頃の行いが良いのかな?(笑)ルナ天使がいるからかも。
返信する
Unknown (atli)
2016-02-20 23:13:02
イヤー
「内蔵」にしてもお雛様にしても
素晴らしいですね
少しでも長く保存して頂きたいです
実際に暮らして見えることも
ご苦労が多いと思いますのに
案内までされるとは
恐れ入りました
失くされたモノが出てくる!
日本人でよかったと思わせてくれますね
当たり前のようでありがたいことです☆
返信する
Unknown (ぷぅまま)
2016-02-21 16:11:09
内蔵、なるほど!!
豪雪ゆえのものなんですね。
なんともりっぱで驚きました、素晴らしいです!
お雛様の季節が参りましたね~。
保管が大変かと思いますが、こうして出してあげることが大事ですよね。
実家にある祖母がお嫁入りのときにもってきた
古い雛壇を思い出します。
ああ、出してあげなきゃいけませんね、、。

パパさんのなくしもの、でてきてよかったー。
絶対日々の行いで帳尻あわせ?なさってるからです!!(*´ω`*)
返信する
koumamaさんへ (アメリカン・ブルー)
2016-02-21 16:58:34
koumama~    こんにちは~(*^▽^*)

間もなく五時ですが、随分と外が明るくなりましたね。
このところ、雨続きの秋田市は、ようやく雪が消えました。
でも、また、直ぐに白くなるかもしれません。
この繰り返しですが、夕陽を感じると季節が移ってゆく気がします。
雪国ならではの季節との戦いは、家の作りにもいろいろ感じられます。
宮城・山形でも随分立派な蔵屋敷を見てきましたが、
内蔵には驚くばかりです。
千葉の蔵町も災害の被害に。。。
あれから5年ですね。
修復できない亀裂です。

私も以前にお財布を無くしたことがあります。
その時は、とても気に入っていたので、中身は諦めるけれどお財布だけ返してほしいと思ったものでした。
また、学生時代には、バックの中のお財布はそのままで、現金のみが消えていたことがあって、
下宿先でのことだったので、そっちの方が怖かったです。
物は考えようで、身の危険を回避したと思うようにしました。
何が無くなっても不便ですが、今回は、「ラッキー1等」で、ほんの少し穴埋めしてもらって、本当に気持ち嬉しかったですね。
そのお話聞いて、ホッとしましたよ~♪
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oldオードリーさんへ (アメリカン・ブルー)
2016-02-21 17:08:18
オードリーさん    こんにちは~(*^▽^*)

蔵のある家を回るのが好きで、
いろいろ回ってみましたが、
豪商だった家のたくさん連なる蔵も凄いのですが、
この蔵は、座敷も有ったりで、そこで生活もできるような大きな二階建ての蔵です。
はしごじゃなくて、ちゃんとした階段が付いています。
まぁ~お見事でしたよ!!

夫は物を無くす率が私の数倍高い気がしますが、
不思議に必ず出てくるので、
最近は、「無くした~」って言われても、「そのうち出てくるでしょ~」って案外呑気に聞いていますが、
今回は出かけて行った場所で、3つの市を回ったので・・・
多くは、ご親切な方々に助けられております。
返信する
atliさんへ (アメリカン・ブルー)
2016-02-21 17:20:28
atliさん    こんにちは~(*^▽^*)

実際に生活している家の内蔵・・・
考えられない造りでした。
実は、もっとこの奥もあったようでして・・・時間が無くてここまででしたが、
案内したい部分は「あと100m」あったのに~って、ご主人さまの方が残念がっておられました。
あと100m? びっくりぽんなお宅ですよね。
ほんの少し前まで、写真にあった井戸のある台所を使っていたそうですが、
奥様もご高齢になってきて、大変だったのでしょう。
大きな家の維持も大変ですよね。
この2年半余りの狭い間取りのマンション生活の利点は暖かくて平面生活でした。
小さいながらも一軒のわが家を大変と思うのはレベルの違う話だと笑いそうです。

無くし物はなんですか~♪
そんな歌が聞こえてきそうです(笑)

返信する
ぷぅままさんへ (アメリカン・ブルー)
2016-02-21 17:30:46
ぷぅまま~    こんにちは~(*^▽^*)

ぷぅままのおばあさまのお雛様??
それって、もったいないくらい貴重品ですね!!
だって、もしかしたら、明治か大正のものでしょ~
私の母の物は、戦争で全部置いて逃げて来たそうで何もありませんが、
もし、ご実家の「蔵」で眠っているのなら、
何かの機会に出してあげると良いですね。
私の雛人形はとても小さなもので、私が雛人形にこだわるいわくつきのもので、
いつか私のところへ実家から持ってこよう・・・そう思っていて、
このたび、母が施設へ入所した折にこの機会に引き取ろうとしたところ、
間に合わず・・・母のひ孫のおもちゃになっておりました
床の間にずっとあったんです。
泣く泣く、諦めました。。。

無くした方がまだ良かったような気がします。
ルナのお雛様が今は私の大事なものになりました。
返信する
Unknown (みちみち)
2016-02-22 07:23:12
ママさん、毎年ルナちゃんのお雛様を見せてもらえてありがとうございます。
私もマロに買ってあげたくなりました。

そして、またまた私の好きな所へも寄ってきたのね~~?
蔵の中も建具も、そしてそこにある電球も籠など、みんな素敵ですね~~
長い年月、そこで生活されてる方にはご苦労もあるかと思いますが、ぜひこれからも大事に後世に残してほしいとおもいますよね。
お雛様も味があって素敵だったでしょう?

パパさんの落とし物は必ず見つかるって不思議ですね~~(笑)

返信する
Unknown (riko)
2016-02-22 09:33:54
立派な蔵
まるで鰻の寝床みたいですね
こういう建物を外国の方が見ると、日本人以上に興奮しますよね

それにこれまた立派なお雛様
豪華豪華豪華
広いお家でないと無理ですね

お手入れとかも大変そう

こういった物は、残してほしいですね

あらっ、パパさん
そんなに忘れ物を・・・見た目と違うのね

出てくるのは、探し続けるのもあるけど
親切な人に必ず拾われてるからですよ
まれに悪い人もいますからね
海外の方が、日本で落し物をしても手元に戻る・・・私の国では絶対ない事とか言ってたけど・・・
日本でも必ずしも手元に戻るわけでは、ないですもんね
親切な人に拾われてるのも、パパさんとのご縁があり手元に・・・
感謝感謝ですね

もう、忘れ物や落し物しないでね
パパ
返信する

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