こころの染織

ひと針ひと針心を繕います。
第7章・・空色の種を探す旅・・・私とルナと一緒に空色の種を探すのどかな旅に出ませんか~♪

ニゲラが咲いた日・・・パパさん、退院♪

2014-05-30 17:58:00 | 病いと闘う

ルナです。


昨日、突然、パパさんが退院してきた~♪
ママさんは、知ってたけれど、ルナには内緒にしていたから・・・・・
もぅ~~~  
大喜びで、それから、ず~~~と、パパさんにまとわりついていたルナだった(笑)







その日の朝、ママさんの好きなニゲラが咲いた。
花弁のたった一つが開いて・・・・
こんな風に、ひとつずつ開いて行くって、初めて見たらしい。







ICDの誘発テストに合格したら、
「いつ退院してもいいですよ!!」
主治医の先生からそう言われていたものの、
傷は毎日痛むし、左側が不安定な状態だし、
即、退院しようって思うには、いろいろ考えるところもあったらしいよ。







でも、早く退院しようと決断したのには、理由が3つほどあったとか・・・・


そのひとつは、もちろん、ルナに会いたかったから~
ルナも、パパさんに会いたかったよ。
昨日は、ずっと、パパさんに添い寝してあげたんだよ~







今日も、こうやって、ソファ~に横になっているパパさんを看護しているところ。
食欲もあるし、起きあがっている時間もそれなりだけど、
体力が落ちているせいか・・・すぐに、しているよ。
でも、ママさんに、寝た方が良いって言われて、なるべく安静にしているよ。
重いものを持ってはいけない・・・・って、
ひぇ~~~ 
ルナ、ますます、痩せないといけないワン







そして、2つ目は、ママさんがそろそろ病院へ通うのに疲れて来た事。
大学病院までって、ルナのお家から少し遠いの。。。
仙台市内の交通量の多い道を普通に40~50分、
夕方になると、1時間ほどかかって、帰ってくると、その往復が大変で、ママさん、何にもしなくなって・・・
普段使いなれない神経を使うんだとか・・・・
しかも、運転、どちらかと言うと好きじゃないでしょ。
お家で、パパさんのお世話をしていた方がずっと楽だって。


そして、3つ目は、なんと!!
ここだけの話・・・・・
大学病院の看護師さん、注射が下手すぎだって
これだけ、何度も入院しているパパさんが言ってるけれど、最悪だったらしい。
点滴が終わっても抜いてくれるまで3回もお願して1時間以上かかったり、
痛み止めの薬を頼んでも、何時間も持って来ない、
退院の前日も、3人がかりで点滴5回針を刺されて


パパさんだけじゃないよ。
お部屋のおじさんたちみんな・・・・今日は、誰が来るんだろう・・・
一人の患者さんに2回失敗したら交代・・・って言うルールだとか??
確かに最初はちゃん、でも、次の先輩も失敗して、最後にベテランがやってくる。
その繰り返し。。。  1年2年経ってもダメってことでしょ。
だから、4月~6月は特に入院してはいけないって言うジンクスがあるんだとか・・・・
血管が細いとか、逃げるとか、いろいろ理由を言うらしいけれど、
4人全員がその勉強に毎日痛い痛い奉仕をしている訳で、
もっと、コツを指導するとか、ほかでの練習とか出来ないものかと思うよね。
明日退院するって言う日、その後、何の治療もないのに、
最後には、血管確保するって、針を抜いてくれなくて、
パパさん、もうなにも無いから、この意味がない!!って、夜に説得してようやく抜いてもらったとか。。。
射せないから抜きたくない・・・・って、そう言うことでしょ



病院の役割として、大学病院は、病気を発見したり、難しい手術をしたり、
看護の場所ではないのは解っているけれど、
あまりにも、先端技術の場にふさわしくないその技量にあきれて、
あとは自宅療養で、ゆったり寝た方が安全確保~(笑)
そんなことで、早めに退院することにしたんだとか。。。







パパさん、大変だったね~

経過が良かったら、10~14日と言われていたから、
入院から12日の退院で、予定通りで良かったね。


パパさんが、今回入れた、ペースメーカーとICDの合体したCRT-Dっていう器械なんだけど、
その器械の値段って約400万ほどだそうで、素敵な車が買えそうな価格だよね。
ペースメーカーのみだと80~100万なのに比べると、ビックリ。
もちろん、保険が適応されるから、その価格ではないけれど、入れるまで知らなかった。
総額650万ほどの請求の3割を、以前はまず自分が支払って、3~4カ月後に戻って来ていた高額医療控除。
いまは、事前に控除額のみを支払える制度が適応されているから有り難いことだって、
ママさん、感謝していたよ。







これから、自宅で、ゆっくり体を慣らしながら、
また、ルナは、パパさんとお出かけ出来ると良いなぁ~って楽しみにしている。
だって、そのために頑張った今回の手術だったものね。
当分は、お庭で遊ぶんだぁ~


さっきね・・・・パパさんが、ママさんの天敵を発見

点滴?って怖いよね~(笑)








 皆さん、お陰さまで、無事に退院となりました。
たくさんの優しい言葉と応援やお祈りを頂いて、ここまで来ました。
本当に、支えて頂いてありがとうございました。
時間の許す限り仙台でゆっくり養生をして回復をしたいと思っています。


こころから、感謝申し上げます。






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こころを染めて・・・・

2014-05-28 01:23:45 | 病いと闘う

アメリカン・ブルーです。



今夜、NHK・BSで「真夏のオリオン」を観ました。
戦艦映画が好きで、連合艦隊、ローレライ、亡国のイージス、Uボート、男たちの大和・・・
などなど、映画館へも一人で足を運ぶこともあるほど、
何に惹かれるのか・・・・
今夜も、この世界へ導かれました。
この映画を観たのは、2回目です。


『 ― オリオンよ、愛する人を導け』

一般的な評価としては、戦艦映画としてはやや低いようですが、
たぶん、視点が「命の大切さ」を中心に描いているからだと思います。
大方の戦艦映画は、その中で命を落としてゆく・・・・
そんな、壮絶さの中に描かれる人間の尊厳のようなところだと思っていますが、
この映画は、壮絶さでは無くて、「最後まであきらめない命の尊さ」を謳っています。








さて、命と戦っている私の大切な家族、
明日、いよいよ、誘発テストが行われることになりました。
「明日、頑張ってくださいね!」
主治医から、そう告げられて、
夫は、「私は何か頑張る必要があるのですか?」
そう言ってみたら、引き連れていたチームの若い面々が笑っていたそうですが、
全身麻酔をかけられた患者が、頑張る事って何だろう?
そんな、冗談めいたことが言えるほど、今日は、楽になったのだという事でしょう。
手術から、昨日で1週間・・・・
固定されていた、左腕が開放されて、ようやく、気持ちも解かれてきたのかもしれません。









植え込んだICDを作動させた瞬間に、
夫は、またひとつ、新しい出発をするのだと思っています。
その衝撃は、眠っているので感じる事はないと思いますが、
ゆっくり目を開けた時に、
「あきらめない命」が、確実にそこから動き出すような気がします。


生活への様々な制限があるそうですが、
それは一つずつ、理解しながら、受け入れながら行かなくては成りませんが、
差し当たっては、車の運転がしばらくできません。
その間は、私が何とか、その代役を務めて、いつまでも、苦手と言っていないで、
なるべく、広い範囲を動いてやらなくてはいけないと思っています。








先日、夫に連れて行ってもらった、蔵王温泉の大露天風呂
「この人と結婚して本当によかった~」
そんな事を、しみじみ思わせてくれた場所でした。
私ひとりの人生では、おそらく絶対に踏み込まなかったその青く温かな大自然。
その帰り道・・・・
それを言葉にしたのは、34年になろうとしている結婚生活で初めてだったと思います(笑)


本当は、入院前に、私にカモミール畑をみせてやろうと蔵王のすそ野へ連れて行ってくれたのですが、
ほんの少し、時期は早くて、それは見る事が出来ませんでした。
そんな帰り道に、寄ったのがあの秘湯でした。
私の分のバスタオルもしっかり準備してあったのです。








私もこころをやわらかで温かな色に染めて、
穏やかな生活をゆっくり笑顔で過ごせるようにと願いつつ・・・・
これからが、本当の二人三脚になるのかもしれませんね。
きっと、その手助けは、ルナが短いながらの可愛い手で、
しっかり、踏ん張ってくれると思います。



あらら・・・
のんびり書いていたら、日付が変わってしまいました。
今日が、無事に乗り越えられますように




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手術から4日目・・・

2014-05-23 23:09:28 | 病いと闘う

ルナです。



ほんの少しお休みしちゃって。。。


5月20日、パパさんのICD植え込み手術は、おかげさまで、無事に終わった。
ルナも、その間、ラブドッグさんへお泊りしながら、
ママさんが迎えに来てくれる日を待っていた。


昨日、ようやく、ママさんが迎えに来てくれて、
ルナも、ほっと、一安心した所だよ。



みんなに心配かけたままだったので、
今日は、ルナが、少しだけ報告するね。









植込み型除細動器(ICD)は、命に関わる不整脈を治療するための体内植込み型装置。
心室頻拍や心室細動などの致死的不整脈を止めてくれる働きをするよ。

ちょうど1年前の5月・・・・・
左心室に心室瀕拍不整脈で、「突然死」の可能性を指摘され、
ICDの植え込み手術を勧められたけれど、
生活のクオリティーが著しく下がる事を懸念して、すぐには踏み切れなかったパパさん。

抗がん剤治療による心臓への負担が原因だけど、
その治療があっての今があるわけだから・・・・・
受け入れざるを得ないのも事実。
この手術を決断するのに1年の時間を要した。









手術は約4時間・・・・
パパさんは、左の鎖骨の下のあたりに、
新しいポケットが一つ増えたそうだよ。
ママさんによれば、6×7cmぐらいの大きさに見えたらしいけれど、
それを皮下組織に入れるって・・・・器械が大きくて、大変だったらしいよ。
でも、パパさんの命をサポートしてくれる、大事なもの。


これからは、それと上手く付き合って、
なるべく、普通に生活できるようにしてゆきたいね。



今は、左側の腕をベルトで固定されている状態で・・・
3日目までは、痛みがあって、
体を動かすのも切なそうだったけど、
手術から4日目、
昨日から比べたら、嘘のように、楽になったような気がするって・・・・



順調に行けば、10~14日ほどで、退院が可能らしいけれど、
その前に、誘発テストっていうものがあるらしい。
実際に作動するのかをお試しするとか・・・・
それは、全身麻酔で行うそうだけれど、怖いよね。。。









今日は、ルナは、夕方、ママさんとお散歩へ行った。

久しぶりに、土手を歩いた。
帰りに、近所の「チャコちゃん」に会った。
チャコちゃんって言うけど、男の子だよ。
柴ちゃんだけど、この子だけは、仲良し。
忘れないで、ルナに優しかった。
「帰って来たの?」
そう聞かれたけど、パパさんが、入院してるから~って話した。









 ご心配をおかけいたしております。
手術から4日が経過し、順調に回復しており、大分、落ち着きました。
私はと言えば、ほとんど病院との往復だけで、
あまり、役にも立たず・・・・何もできず・・・・
相変わらず、気の利かない妻で、ただただ、毎日、明日の笑顔を願いながら過ごしています。
今しばらく、気持ち静かに、
最善を尽くして頑張りたいと思っています。







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仙台へ・・・庭の花に迎えられ。。。

2014-05-18 21:06:02 | 病いと闘う

ルナです。



ルナは、東沢バラ公園をお散歩。









公園のバラは、蕾がたくさんつき始めて、
来月から始まるバラ祭りに向けて、
バラさんたちも、だんだん、気合が入ってきていたよ。
6月の中旬、満開のバラ園が見られると思うよ。








そして、パパさんといっぱい走った。









バラ園が賑やかになるまでの間・・・・・
東根にちょっとお別れ。
ママさん、月山眺望ラインを東に向かって車で走りながら、
涙がこぼれてしまったらしい。。。。。








そして、ルナ達は、仙台へ戻ってきた。









仙台のお家のお庭にある、たったひとつのバラ、コーヒーオベーション。
その赤い蕾と、アレナリア・モンタナ・・・・









おかえり~って、一斉にお出迎え。














心配していた、ママさんの大好きなシレネも、
無事に笑顔を膨らませていたね。

それを見たママさんも、少し笑顔になった。













そんな花たちに見送られて、

今日、パパさんが入院した・・・・・

ルナは寂しいけれど、我慢するよ。
ブログも、少し、滞ると思うけれど、落ち着いたら、ルナがお庭から笑顔で登場するからね。


それまで、少しの間、みんなも元気でね~










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甘露 wa.sabiの巴旦杏

2014-05-16 23:00:03 | さくらんぼの詩

アメリカン・ブルーです。



村山のドルチェの前を通り過ぎて、
最上川が大きく蛇行する橋の手前に、「ここは何?」
そう思っていた建物が、ある日、ドルチェの姉妹店、甘露 wa.sabiだと知る。


冬季間が休みだった事もあって、
最初に訪ねたのが4月の中旬。。。
準備が間に合わず、5月からオープンすると聞き、
2度目のチャレンジにもかかわらず、1日は開店できなかった。
3度目の訪問で、たどりついた、その入り口。






笑った~♪











一階で、整然と並べられた創作器を見せてもらい、
夫は文山包種、私は東方美人の中国茶と三点盛りのお菓子を注文して、ニ階へあがる。


噂に聞いていた・・・・
この景色の為に切り取った窓枠ではないかと言われるその窓があった。
中国茶の専門店。
時折降る雨の日に、ここは居心地が良い。
「隠れ家」といわれるにふさわしい、こだわりつくされた空間を見た。













少し待つと、ご主人が、一煎目のお茶を入れた状態で、
イチジクのドライフルーツと共に運んできてくれた。
その味わい方、二煎目からのお湯の入れ方、蒸らしの時間などを丁寧に説明してくれる。
砂時計を使いながら、蒸らしの時間を延ばしつつ、五煎目まで楽しめると話す。



 



茶室も設えられて、「静かに・・・」の時を過ごす。

けっして、大声で話したり、必要以上に笑ってはいけない?
ただ、本当の意味で、お茶を楽しみ味わう。







しかし・・・・
笑顔の時は訪れるもの。

三点盛りで注文した、向かって左側の『巴旦杏(はたんきょう)』

巴旦杏は卵白とアーモンドの生地につぶあんと塩味のバターをサンドしたもの。
ダックワーズのような食感と、餡の甘さが、だんだん、塩味が深まって、
それは、今までに感じえなかった美味へと誘われ、おもわず笑顔になる。

保存は、バターが解けないように要冷蔵。







晴れた日に、もう一度、この窓からの景色を確認しに来よう。
巴旦杏は、持ち帰りの分も最初に注文しなければ・・・・・


次に来るのは、約一ヶ月後・・・・かな。。。


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