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勝ち負けのない世界

2006-11-06 23:08:59 | ○ すろ~ 奈良 ○
11月3日、文化の日は大化の改新の策略がねられた場所として有名な談山神社(奈良県桜井市)の年に2回のけまり祭の秋の開催日でした。





連休の初日、山奥といえど、古代から続くけまりを見られるのは生涯幾度とない機会、きっと正倉院展に負けず劣らずの人出・・と思っていったのですが、会場を囲んで、境内には人があふれていたものの、十分観戦できる程度でした。
そのわりには駐車場が第5くらいまでありそうな規模でしたが。


談山神社は、その名のとおり、かつてけまり会で出会った中大兄皇子と中臣鎌足が世を変えようと「談(かたら)い山」と呼ばれる山中で談論した場所。
ここから天智天皇、天武天皇の飛鳥時代、また藤原氏がはじまったのですから、歴史ってほんと、1つコマが違うと何がおこるかわからないですよね。



『蹴鞠には勝敗がなく、上手な人は蹴り易い鞠を相手に与えるのが蹴鞠の道とされている。この無勝負と言う事は―見興味のうすい無刺激なものと誤解されるが、勝敗がないにも拘らず、勝敗以上の尽きる事のない津々たる興味があり、蹴鞠をした後の気分も晴ればれとして気持ちがよい。他のスポーツでは、勝ったチームは楽しいが、敗けたチーム側は悲しみにひたらねばならない。又、年令や性別に関係なく、各人各様の体力に応じた全身運動になる。親・子・孫に三代が―緒になって鞠を蹴った記録もあり、女房や女官たちの蹴鞠の図が版画や草紙の類に画かれている。
以上でおわかりの様に、蹴鞠は余り場所を必要としない、比較的短時間でも利用出来、健康によい万人向きのスポーツとしても、又勝敗のない点、誠にのどかなリクレーションとして、昔から現在に至るまで行われ続けられた我国の国技と言う事が出来る。』


一緒に行ったアメリカ人のサッカー少女は、勝ち負けがないことが不思議な様子でしたが、現代サッカーにもけまりのような練習はあります。


勝ち組、負け組だけでなく、その調和が世界を作っていることは、ずっと昔からの常識だったんじゃないかと思います。
あいまいな日本人と言われ慣れてきた時代をへて、最近”意見する”ようになったら対外関係の難しさが浮き出てきた・・


また昔から、『和をもって尊しとなす』との教えもあるのですから、日本の文化のよい部分が国際的に認められるようになってきた今がチャンスだと思うのですが。



紅葉は、今日からやってきた寒さでまたじょじょに変化していくことでしょう。






  鎌足公の没後、長男の定慧和尚建立の十三重の塔

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2 コメント

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Unknown (kado)
2006-11-12 23:02:31
私の家の近くには中臣(藤原)鎌足のお墓と言われる
古墳があるよ。
その関係もあって、中2の時の自由研究で鎌足の事を
テーマにしたので、談山神社にも行きました。
懐かしいです。
あれ以来、一度も行けていませんが・・・


現実の事柄って本当に勝ち負けで判断できない
事の方が多いよね。
この事柄については日々、感じさせられることが
これからも続きそうです。

ところで、先月ダウンしかけたって書いていたけど
もう大丈夫?
これからまた寒くなってきそうやし
体調には気をつけてね。
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Re: (ann)
2006-11-13 22:09:25
ぇぇっ・・?
やっぱり、その時代でもいろんな説があるのかなぁ。

談山神社は、今年万葉文化館に行きはじめてその言われや所在地について興味を持ちました。
もちろんけまり祭もはじめて^^

大阪も結構多いけど、平城京のすぐ北や、もういたるところに古墳があり、そこにこめられた人々の想いを推し量るたびにその重みを感じてしまいます・・。

人ってどうやって生きてきたか、不思議な部分あるけど、こうやって刻まれていることを見るとそれが続いてきて現代があるってことを実感できますね。

かどちも体調気をつけてね^^
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