あんこさんモノローグ

CafeTenのあんこさんのひとりごとです。

『 パパからの期待度 』

2008-06-23 17:06:24 | こんなコト ありますけん
2006年6月1日




私は次女であります



は、お勉強も出来て、素直で、

親の期待を一身に受けているのにそれに逆らいもせず

( 逆らえなかったんだろうが )

ま、長女の宿命を背負わされた

ある意味、お気の毒な立場のおねーちゃんでした。




姉は本家の長女(女二人姉妹)なので

婿をとって家名を絶やすな」とか

と土地と墓はお前が守れ」だとか

はたまた 「 家業を継げ

・・・とまで言われていました。





私たちのパパは 『 えらい恐ろしい人 』 で、

昔ならよくありがちの

お父さんの言う事は絶対 』で、

子供の頃の私たちは

「 はい 」 以外言えない  こわーい父でした。




そういう家庭で育った姉妹だったのです。





まあ、それも大人になってくると、さすがの姉も

自分の道 』なるものを主張し始め、よく父と揉めていましたけど・・・




ある日、

それらのゴタゴタがにっちもさっちも・・・という話し合い

(  実際にはケンカなんだけど、精一杯の勇気と根性で言い返していた姉  ) を、

黙って聞いていた私(  次女の私が口を出せる雰囲気じゃなかったから・・・  ) が、

これまた勇気を振り絞って発言した





「  お父さん、お姉ちゃんがイヤだって言うなら、私がこの家を継ぐよ 。 」



父は一言答えた。




 お前じゃダメだ 」



・・・・・・・・・・・・・





まあ、そんなこんなで、結局平行線のまま月日は過ぎる・・・。




その頃確かに

「お前は次女だから好きな事していい」と言う

嬉しいような寂しいようなお言葉に乗っかり

好き勝手をさせてもらってはいたので、

偉そうな事はいえないけど・・・




結局姉は

自分で選んだ愛する人 』と結婚しました



ダンナさんはこっちの家に入ってくれたけど、お婿ではありません

いわば 『マスオさん』



姉は苗字を変え、やりたい職業に就き、とりあえず

と土地とお墓は守ってくれています




私は・・・というと、

『父の言う通り』やりたい事をやり

父の遺言に逆らい今のダンナさんと結婚し

今も好き放題に暮らしているけど・・・






さて、本題に入る    (・・・って長-よ!)



姉が結婚し、かわいい孫もでき、

あの父その孫娘

菜々ちゃーん、じいと一緒におぼちゃ(お風呂)入ろうかぁ~

などと目を細めて言っている様を見て、

家族中ひっくり返って驚く頃からは、

白羽の矢は当然のごとく、私に向き始めたのです。

あれま。。。




あの男はいい奴だ。あれと結婚しろ

だの

ミスコンに出ろ

だの、

なぜだか

自衛隊に入れ

など・・・、

無謀で脈絡のない意見に振り回された時期でありました。





父が一番よく言ってたのは

家の近所で一杯呑み屋をやれ」でした。



家の近くに店を建ててやる。そこで焼き鳥屋をやれ。

肉はうちから持っていけばいいしな。ははは・・・

ははは・・・ってねぇ・・・




養鶏業だったから、鶏肉は売るほどあった  

・・・と言うか売っていた・・・





髪の毛はお団子に上げて、かすりの着物に赤い前掛けをして・・・



・・・・・ユニフォームまで決められた・・・





多分父は、娘たちを自分の近くに置いておきたかったのでしょう。

そして晩年は、歩いていける所にある

私が女将をしている焼き鳥屋さん』で

ご近所のおじさんたちと一杯やりながら、私の子供をだっこして

じーちゃんだよー

なんていう年寄りになりたかったのかもね。





働いて働いて、そのままあちらに逝ってしまった父の、その夢は叶わなかったけど、

今も元気なら

あなたが猛反対した私の結婚相手の店で

カウンター越しに、昔話を懐かしむ姿もあったかもしれない・・・・





・・・・などと、楽しい夢を見る私でした

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