
会社の帰り、了法寺を覗いたらとろ美様がいらっしゃった。こいつは春から縁起が良いので、お参りした。
とろ美様はほぼ私服(?)な感じでとても可愛らしかった。お守りとCDを2枚授かった。お守りには直筆で秘密のワードを入れてくださった。有難いことである。
とろ美様はコミケのお疲れも癒えていないはずである。しかし静かに微笑むそのお顔は暖かく晴れやかでとてもそんな感じには見えない。私はたくさんお話したいことやお伺いしたいことや聞いていただきたい事などあったのだが、その神々しさに打たれただ手を合わせることしか叶わなかった。とろ美様はそのクチビルデなにかをおっしゃったのだがそれは途方も無く大きな生命の樹の曼荼羅を言葉に置き換えた声であって耳鼻に快楽にも似たこそばゆい刺激を与えるものであったが私などにはその意味はまったく理解しえないものだった。しかしなにか透き通った感覚が私を包みこみ一瞬ではあったが宇宙の全てが見えた。星の明かりすら無い全く無の空間にそれは確かに見えたのである。そのとき私は原子記号の何かになってただ真理にのみ従う自由な電子か中性子の様なものになり全く同じだが毎回違う運動を果てしなく繰り返しながら全く同じだが全てが違う個性とも呼べない各々と有機的に連鎖し爆発的に膨張しながらそこに留まっていた。もはや時間という概念すら当てはまらない数字では表すことのかなわない一種神的観念の桁のカウンターが目に見えない速さで廻っている様を想像できるだろうか。私の受けた啓示は億の精子がたった一つの卵子を目指すありふれた事象を証明するただ一行の数式の様な単純な美しさを湛えていたのである。
(作者注)「洗心」だよ!うらやましいでしょう(=`^´=) エッヘン
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