Andyの日記

不定期更新が自慢の日記でございます。

Guten apetit!

2005-08-10 19:46:27 | 観光・お出かけ
今日はドイツでの食生活がいかにつらいものであるか、少し具体的な例をあげ
ながら、書いてみようと思います。ただ「おいしくない」とだけ書いていても、
食べたことのない人にはどれくらいすごいのかがよくわからないでしょうから、
今日食べた「ラビオリ」を例として、できるだけ詳細に書いてみようかと思い
ます。

いちおう、ここの食堂にはメニューらしきものもあり、「ラビオリ」と読める
単語があったのでそれを食べてみることにしました。お皿に盛られたものは、
ラビオリらしきものをトマトソースで煮込んだものでした。また、ラビオリ
には溶けたチーズがたっぷりかけられていて、一見したところ、それなりには
おいしそうです。

まずトマトソース。トマトソースなどというものは、トマト、にんにく、玉ねぎ、
オリーブオイル、塩、胡椒(あればローリエの葉)があれば、どこの国で誰が
どう作っても、大体同じような味になるはず・・・・・、なのにどうして
こういう味になる?なぜこんなに水っぽいのだ?材料費をケチるために、水を
混ぜたりしなかったか?それをごまかすために、大量に塩を入れたのではないのか。

さて肝心のラビオリですが、まずラビオリと呼ぶにはあまりに大きい。1つが
タバコの箱より大きいです。こういうのは、日本では(おそらくイタリアでも)
ラビオリとは呼びませんぞ。だから、2つもあればそれなりにお腹がふくれる
はずなのですが、給仕のおばちゃんは5つくらいも盛り付けてくれました。
嬉しいやら悲しいやら。

さらに、ラビオリの茹で加減。日本では、たとえば沖縄のラフテー(豚の角煮)
を作るときに、お箸でつかむだけで崩れそうになるくらいによく煮込んであると
「すばらしい!」と評価されますが、ここドイツでは、ラビオリをそれくらいに
なるまでじっくり茹でると「すばらしい!」という評価を得られるようです。
ちょうどいい大きさに切るのに、ナイフなんか必要ありません、フォークだけで
すいすい切れます。それをフォークに刺して口まで運ぶ間に、崩れてフォーク
から落っこちそうになるくらいです。

そして、ラビオリの中に入っているもの。・・・・・こりゃ何だ?ほうれん草か
何かを3時間くらい茹でて、それにパンの耳か何かを大量に混ぜ合わせて、さらに
数時間ほど煮込むと、こんなものが出来上がるのだろうか?非常にめずらしい
食感&味わいです。ぬちゃ、っとしていて、うすらしょっぱい、と表現すれば
伝わるでしょうか。世にもまれな食べ物です。

冗談抜きで、アメリカのほうがはるかにまともなものが食べられます。ここ
シュツットガルトの人たちは、みな素朴で冷静で、何か質問などをすれば親切に
答えてくれる、いい人たちばかりです。ですが、こと食べ物に関して言うと
やはり昔ながらのドイツの人たちでした。フランスとイタリアに国境を接して
いる国であるはずなのに、なぜあなたがたは食生活の面で彼らに影響を受け
なかったのか。あなたがたの頭脳をもってすれば、フランスやイタリアの
料理を超えるようなおいしい料理だって創り出せたはずなのに。残念。