Andyの日記

不定期更新が自慢の日記でございます。

秘められた力

2005-08-29 13:26:43 | 観光・お出かけ
土曜日に、藤沢にある朝日カルチャーセンターというところに、奥様と一緒に
出かけてきました。

http://be.asahi.com/20050312/W25/0012.html


詳しい内容は、すでに奥様のブログにも書いてあるので割愛しますが、本当に
目からウロコとはこのことです。私がパートナーを組んだ男性は、私より
身長はやや低い人でしたが、格闘技をやっている人ということで、かなり鍛えて
いるらしく、がっしりした体型の人でしたけど、そんな人ですらひょいっと
持ち上がってしまうのには、まったく驚かされました。

甲野義紀さんを初めてテレビで見たのは、もう10年以上も前のことで、その
ときはNHKの「トップランナー」に出演されたときだと記憶しています。
現代の剣道の動きは、本来の剣道の動きでは否定されていることばかりだ、
という氏独自の理論を実践を交えて説明する姿は、非常に印象に残りました。
ただ、そのときは氏の名前をメモすることも忘れてしまい、「すごい人が
いるものだ」という記憶だけがずっと残ることになりました。

そして最近になって、甲野さんの名前がメディアにたびたび登場するように
なり、「あぁ、あのときの人だ」と、すぐに気が付きました。私が二度目に
拝見したときは、すでに桑田投手のフォーム改善に多大な影響を与えたことを
はじめ、数々の成果を発揮されていたときで、やはりすごい人はいずれ世間に
名をとどろかせるものなのだな、桃李物言わざれど、ですね。

甲野さんで有名になったもののひとつに、いわゆる「ナンバ」があります。
これは、昔の日本人の歩行や走り方のことで、昔は歩くときでも走るときでも、
同じ側の手足を出していたということです。写真を見るとわかりますが、
飛脚の人はしっかりと右手と右足を同時に出しています。当時の飛脚は、
1日に200km以上もの距離を走りぬくことすらあったということで、
これは計算すると現代の駅伝選手などよりも、さらに早い速度で走っていた
ことになります。

なぜそんなことが可能だったのか?当時の日本人は現代ほど恵まれた食事を
摂っていたわけでも、科学的なトレーニングを積んでいたわけでもないのに、
このように驚異的なことがどうして可能だったのか。甲野さんのおかげで、
昔の日本人が持っていたすばらしい技術が、いまさまざまな方面で脚光を
あびるようになり、10年以上前から甲野さんを知っていた私としては、
ちょっと嬉しい気持ちです。