Andyの日記

不定期更新が自慢の日記でございます。

楽器続き

2006-07-25 17:31:27 | 音楽・楽器
先日、楽器屋さんで Epiphone のバイオリンベースを試奏してきました。
実はあまりいい印象を抱いていなかったバイオリンベースなのですが、
弾き終わった後は、「もうこれしかない!」というくらいに気に入って
しまいました。なぜいい印象を持っていなかったかといえば、やはり
ビートルズでのポールマッカートニーの音の印象が強かったからです。

ビートルズのベースの音を聞いていると、どことなくペラペラした
薄っぺらい音だな、という印象があったのです。あんなに小さなボディーで
(とはいえ、レスポールより若干小さいくらい)、しかも中空ボディー
であれば、重低音など出るはずもないだろう、と思っていたのですが、
大間違いでした。

実際には、バイオリンベースの音はジャズベースに近い音です。低音は
十分に出るし、何よりセミアコ構造なので音に温かみがあります。
よく言われる「ヘッド落ち」は、座っている状態で普通に構えていれば
問題ありません。ネックは太くもなく細くもなくちょうどいいですし、
弾きやすさについても問題ありません。

ポールの音とどうしてこんなに違うのか、いろいろと調べてみたところ、
60年代当時のベースというのは、すべからくフラット弦をはるのが
主流で、今のようなラウンド弦を張っていなかったことがわかりました。
フラット弦の場合はどうしても音の輪郭ががぼやけてしまい、しかも
ふわっとした感じの音になります。これが、あのぺらぺらサウンドの原因の
1つだと思われます。

また、確認は取れていませんが、ビートルズのサウンドに図太いベースの音が
合わないと考えて、わざとあまり低音を出さないセッティングにしていた
のかもしれません。楽器屋さんに置いてあったアンプは特にすごいベース
アンプということもなさそうだったので、考えられるのはセッティングと
弦の違いだけです。実際、後期のより現代的な音になったアルバムでは、
ポールはリッケンバッカーのベースを弾いて、太い音を出しています。

購入時期はまったく未定ですが、気が変わっていなかったら、このバイオリン
ベースと Trace Eliot のアンプを買おうと思っています。