Andyの日記

不定期更新が自慢の日記でございます。

エフェクター

2007-06-11 16:04:54 | 音楽・楽器
興味のない人には、ほんと~~~にどうでもいいことなのだが、最近1つ
気がついたことがある。気がついたことというのは、エフェクターのこと
なのだが、これはおそらく私だけしか気がついていないことだろうから、
忘れないうちに書いておこうと思って。ただでさえ、最近日記の更新が
滞っていたので、いい機会だし。

つまらないことと言ってしまえばそれまでなんだけど、各社の売っている
エフェクターというのは、ギターとの相性がある、ということ。
「何をいまさら」と言われそうだが、実はけっこう大きいことなのだ。
そのエフェクターが、どういうレベルのギターを主な対象としているかに
よって、音がかなり変わる、ということに気がついた。

コンパクトエフェクターでは圧倒的なシェアを誇るBOSSのエフェクター、
実はここのエフェクターは、割と廉価版のギターと組み合わせたときに
いい音がするように出音をセッティングしているようだ。廉価版のギターとは、
具体的にはバスウッド材を使ったストラトや、フィリピンマホガニーを使った
レスポールなど。もっと言えば、10万円未満のほぼすべてのギターと言っても
過言ではないだろう。

これらの材質の音響特性は以前にも書いたが、中音域に倍音成分が集中するため、
アンプを通して聞いてみると、抜けない高音、こもった低音になるのがその特徴だ。
それを解決するため、BOSSのエフェクターは最初から固めの音質になる
ように初期設定を施してあるのだと思う。そのため、廉価版のギターと組み合わ
せると、クリアな高音としっかりした低音が出力される。

ギターの初心者というのは、よほどお金に余裕のある家庭に育った人でもない
限り、最初は廉価版のギターを購入することになるだろう。そしてギター仲間の
間で、どこのエフェクターがいい音がするか、という話をすると、ほとんどの
同じような初心者ユーザーが「BOSSのエフェクターがいいぞ」と答える。
これで評判が口コミで広まり、結果としてBOSSが圧倒的なシェアを占めている、
ということではないだろうか。

ところが、こういう設定を施してあるがために、逆にハイエンド系のギターや
上位機種のギターと組み合わせると、音が硬くなりすぎたり高音が必要以上に
出力される結果となりやすい。実際、私が持っているフェンダージャパンの
バスウッドボディーのストラトは、BOSSのディストーションと組み合わせても
特に何も問題はないが、先日購入したオールメイプルのセミアコと組み合わせると
かなり音が固くなり、高音も必要以上に出てくる。そのため、BOSSの
エフェクターというのは、ユーザーの所有するギターがアップグレードする
ごとに、次第に使われなくなっていく、という傾向もあるはず。

とはいえ、BOSSのやり方は実に巧妙だし効果的だ。最初から高いギターを
購入できるユーザーの数は限られているのだから、それなら安いギターでいい音が
するようにセッティングしてしまおう、というのはうまいマーケティング戦略と
いえるだろう。実際、BOSSのエフェクターを使えば5~6万円のギターでも
それなりの音に聞こえてしまうからすごい。