Andyの日記

不定期更新が自慢の日記でございます。

ちょっと変わった比較

2006-12-18 17:56:54 | よしなしごと
え~~~・・・、あまり値下げされないガソリン価格や、実感なき景気回復のため、
我が家では「今の車を最後の車として、今の車が壊れたら車無し生活に入ります」
と奥様から宣言されてしまっています。まぁ確かに、車ってどうしても必要なもの
ではないので、公共の交通機関を使えば生活できないことはないです。バス、電車、
タクシーを使えばいいし、体力があるうちは自転車や徒歩で移動することも可能です。

さてその一方で、日本では数年前からプリウスのような燃費のいい普通乗用車や燃費の
よさに磨きをかけた軽自動車が多く登場するようになってきました。そのおかげで、
車は必ずしも財布に厳しい所有物ではないかのような印象もでてきました。ということで、
非常にくだらないのですが、ちょっとした計算をしてみました。題して、
『プリウスVS軽自動車VS公共の交通機関: 一番経済的なのはどれだ対決!』

今回の計算にあたり、次のような人物を設定してみました。
ドライバー・・・・・・・・・・・・・・ 男性
車の用途・・・・・・・・・・・・・・・ 主に買い物や遊び
現在の車・・・・・・・・・・・・・・・ 10.15 モード
ガソリン1リットルあたり10kmの燃費、
ガソリンタンク容量は50リットル
毎月のガソリン補給回数・・・ 1回

この人の場合、毎月ほぼ500kmの距離を運転していることになる。
で、年間600リットルのガソリンを使い、年間6000kmの
距離を運転することになる。この人が、燃費のいい車に買い換えることにします。
候補となる車は、ダイハツのエッセとトヨタのプリウス

エッセの「ECO」という車種は、現在新車で購入できる軽自動車としては最も
燃費のいい車の1つで、ガソリン1リットルあたり 10.15 モードで26kmの
距離を運転できます。実は以前、同じダイハツからミラという車で1リットルあたり
10.15 モードで30kmの距離を運転できる車種もあったのですが、今は
ラインナップされていないのでそれは考えないとします。そしてこの車の
ガソリンタンク容量は36リットルあります。

対するあのプリウスくん。「S」という車種ではガソリン1リットルあたり、なんと
10.15 モードで35.5kmの距離を運転できます。エッセくんは約10キロも
負けているうえに、プリウスのガソリンタンク容量は45リットルもあります。
すでに勝負あったか、と感じられますが、しかしそうはならないのが面白いところ、
実際にこれらの車を所有するとなるとどれくらいの差が出るのかを、これから
もう少し詳しくシミュレートしてみます。

さてこの人がエッセを買い、同じドライブ生活を送るとすると、エッセはガソリン
1リットルあたり 10.15 モードで26kmの燃費であり、ガソリンタンク容量が
36リットルなので、1回満タンにすると936km走れる計算になります。
ということは、年間の運転距離が増えなければ、1年あたり約6.4回の給油で済む
計算になります。

プリウスだと、ガソリン1リットルあたりの 10.15 モードが35.5kmの燃費で
ガソリンタンク容量が45リットルなので、1回満タンにすると1597.5km
走れる計算になります。年間の運転距離が増えなければ、1年あたり約3.8回の
給油で済む計算になります。

どちらもガソリン代を1リットルあたり100円として計算すると、エッセが年間
¥23400、プリウスが¥17100です。ガソリン代だけなら、プリウスの
圧勝ということになってしまうのですが、しかしこの2台を購入して10年間
乗り続けるという計算をすると、果たしてどういう結果になるのか。

エッセを10年間乗り続けた場合、

(メーカーのオンライン見積もりに基づく)
車両お支払い総額: 739,540
(内訳は車両本体価格: 682,500
諸経費合計 57,040   
取得税: 8,500   
重量税: 13,200   
自賠責保険: 35,340)

駐車場代(月1万円とする): 10,000 x 12 x 10 = 1,200,000
車検整備費用(スズキのサイトより概算)74,780 x 4 = 299,120
自動車税: 7200 x 10 = 72,000
任意保険(概算): 5000 x 12 x 10 = 600,000
ガソリン代: リッター 100 円として計算すると
3600 x 6.5 x 10 = 234,000

総額: 3,144,660-

プリウスを10年間乗り続けた場合、

(メーカーのオンライン見積もりに基づく)

車両お支払い総額: 2,572,595
(内訳は車両本体価格 2,268,000
付属品価格 59,220
メーカーオプション価格
販売店オプション価格
現金販売価格 2,327,220
諸費用 税金* 245,375)

駐車場代(月1万円とする): 10,000 x 12 x 10 = 1,200,000
車検整備費用(スズキのサイトより概算)121,580 x 4 = 486,320
自動車税: 37.500 x 10 = 375,000
車両保険(概算): 7000 x 12 x 10 = 840,000
ガソリン代: リッター 100 円として計算すると
4500 x 3.8 x 10 = 171,000

総額: 5,644,915-

とうことで、購入するとなるとこういう結果になりました。エッセくんの
圧勝です。それにしてもここまで大きな差になるとは、やってみて初めて
わかりました。やはり、軽自動車って維持費がかからないんですね。もともと
エッセくんの値段が安いというのもありますが、数字としてこれだけの差に
なるというのは驚きです。

いくらプリウスのガソリン代がかからないといっても、10年乗ったくらいでは
とても元は取れないということのようです。それに実際には、オイル交換だの
バッテリー交換だのタイヤ交換だのと他にもお金はかかるはずで、そこらへんの
細かい数字はさすがに計算しきれないので今回は含めていませんけど、それらを
足すとさらにエッセくんが有利になりそうです。(実は新しいカローラとも
比較してみたのですが、同じ排気量のカローラ (1500) を購入するのであれば、
結果として70万円以上カローラのほうが得のようです)

ところでぜんぜん放置プレイになっていたタクシーですが、これってどうかと。
この人がもう運転するのマンドクセ ('A`) 状態になってしまい、これからは
どこ行くにもすべてタクシーだ!と、どこかの都知事のように無駄遣いしまくりの
生活を送ると決心してしまった場合、この人の家計はどうなってしまうのか。
冷静に計算してみます。タクシー料金の計算方法は、

距離制運賃
初乗運賃
2kmまで 640円

加算運賃
290m増す毎に 80円
(東京都内タクシー運賃概要より)

とします。1か月 500 キロだけど一気に 500 キロ乗るのは現実的ではないので、
500 キロを 30 日で割るとします。すると一日平均約 17 km。

17km のうち 2km は 640。
15km の料金は 15000÷290=51.72 なので 52とします。
52 x 80 = 4160。これに 640 を足して1回の利用料金は 4,800。
これを 10 年分だから、4800 x 30(日) x 12(月) x 10 (年) で、
総額: 17,280,000-

どひゃひゃ、やはりすべてタクシーというのは非現実的ですな。それじゃ、
電車を利用したらどうか。車で約17キロの距離を小田急線で往復で移動すると
仮定すると、6か月定期で37480円かかります。ということは10年
利用するとなると 37480 x 20 = 749,600-、2人ならその倍で
総額: 1,499,200- となってしまいますが、エッセくんには勝ってます。
しかも電車なら自分で運転しなくていい。このあたりは微妙です。

いざ、というときにすぐに移動できるという便利さ、大地震で家屋が倒壊した
ときなどに家がわりに使える便利さ、重たい荷物を自分で持ち運ぶ必要が
ないということの楽さ、さらにバスや電車がないところにも自由に移動できる
点などを考えると、エッセくんにもやや分があるかもしれません。う~ん、
しかし奥様は「車必要なし!」の姿勢を崩さないだろうなぁ・・・。