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Andyの日記

不定期更新が自慢の日記でございます。

下関旅行・5

2005-06-02 18:27:39 | 観光・お出かけ
披露宴は、下関では老舗の、春帆楼というホテルで執り行われました。ここは
かのミスター千円札こと伊藤博文がふくを食べて、「こりゃうまい、こんなに
うまいなら皆も食べろ」と、豊臣秀吉により出されていた「ふく禁止令」を
解いた場所としても有名です。今の日本のふくが食べられるのは、伊藤博文の
おかげだったのですね。

披露宴に出てきたお料理は、どれもすばらしいものでした。本場のひれ酒、
刺身、創作料理、あれもこれもさすがに老舗ホテルと思わせるだけのものでした。
特に、湯引きした鯛のお刺身などは絶品で、ちょっとそのへんでは食べられない
ものでしたね。おいしい料理に舌鼓を打っていると、奥様の従兄弟の司会による、
新郎新婦のなれそめ披露のトークがはじまりました。

ぶっつけの司会であったにもかかわらず、実に盛り上がった非常に楽しい
トークになりました。「どちらから最初に声をかけたんですか?」「お互いの
いいところは何ですか?」「逆に悪いところは?」などいろいろな質問で場は
どんどん盛り上がり、少々脱線ぎみの話まで飛び出して、新婦のお父さんは
気が気ではなかったのでは?と心配になるほど面白い話が聞けて、とても楽しい
時間をすごすことができました。

とても楽しい時間をすごすことができた春帆楼ですが、残念なこともいくつか
ありました。やはり老舗であるがゆえに、かなりガタがきていることです。
洗面所の蛇口のふたが外れたり、室内のお風呂のドアがしっかりしまらず、
ロック式のドアノブがあるにもかかわらず押しただけで開いてしまったり、
また『家族風呂』という大浴場が、とてつもなくカビ臭かったりした点です。
特に『家族風呂』のカビ臭さは、目が痛くなるほどの臭さで、のんびり長湯
する気分にはなれないものでした。ああいうところは、できれば改善して
ほしいところでしたね。

翌日、私と奥様は親戚の皆様と一緒に、下関の魚市場に出かけました。ここには、
ふぐだけではなく、さまざまな新鮮な海の幸がたっぷりとあったので、我が家用や
奥様のお父さん、それに私の実家用にと、たんまりとお土産を買い込みました。
どれもおいしいものばかりで、特にふくを送った私の実家は、そのおいしさに
感動していたようです。我が家もうにと辛子明太子を購入したのですが、
まぁ、おいしいこと・・・・・。あっという間になくなりました。

また、軽食が売っているお店には、ここならではの「うにアイスクリーム」
なるものも売っています。私と奥様は、このアイスクリームの存在をガイド
ブックで知っていたため、大変楽しみにしました。あちこち歩き回って探すと、
ありました、うにアイスクリーム。食べてみると、それほど、というか
ほとんどうにの風味はなく、ちょっとコクのあるアイスクリーム、という
感じでした。おいしかったですけど、うに風味のアイスを期待すると、
ちょっと肩透かしをくらった感じになるかもしれません。

この市場の中では、買ったその場で食材が食べられるようにと、椅子とテーブルが
用意されています。そのため、寿司や味噌汁、揚げ物などを買って、その場で
味わうこともできるのです。また気が利いていることに、ビールや日本酒まで
そろえられていて、酒飲みにはいたれりつくせりです。私は味噌汁とふくの
唐揚げを食べたのですが、これがまた絶品!お肉がぷりぷりしていて、ふぐの
一番おいしい食べ方は、唐揚げではないの?と思ってしまったほどでした。

と、長~くなりましたけど、これにて下関旅行はおしまいです。下関は、
私的にはすばらしい土地だと心から思います。のんびりした空気、温かく
開放的な人情、美しい景色、おいしいお魚、奥様と老後に過ごすには、
確かにここほどいい土地は他にないかもしれません。ちょっと、老後の
滞在地として真剣に考えたくなってしまいました。

下関旅行・4

2005-06-01 18:02:21 | 観光・お出かけ
宿泊していた海峡ビューしものせきから、奥様の従姉妹のかたに車で迎えに
きてもらい、昨日と同じ親戚のお宅に到着。このときはトヨタのプリウスで
迎えに来てもらったのですが、本当にこの車は独特です。エンジンがかかって
いない状態で車が動くというのは、実に不思議な感覚です。エンジンがかかって
いることもありますが、それも走行中に止まってしまいます。交差点で曲がる
ために減速したときにエンジンがとまったことがあったのですが、以前マニュアルに
乗っていた私としては、「あれ、エンストした!?」と焦ってしまったほどです。
もし、実際に所有したら、反射的にエンジンをかけようとしてしまうことは
間違いありません。

さて、親戚のお宅に10時くらいに到着すると、もうすでに皆さん準備に
てんてこまい状態でした。「今日は何もないから、ここにあるもので
はらごしらえしてね」と、おばさんはおっしゃるのですが、テーブルの上には
それはおいしそうなご飯がたっぷり。お寿司、おむすび、各種おかずが所狭しと
並んでいたのです。

まだ朝食を食べたばかりの私だったので、すぐには何も食べられなかったの
ですが、どれもとってもおいしそうに見えたのでいくつかいただいたのですが、
どれもおいしいこと!特に焼きたらこのおいしさは絶品でございました。
さすがに海の幸が豊富な下関、新鮮なたらこを焼くと、こんなにもほくほくと
やわらかくおいしい焼きたらこになるのか、と目からうろこでした。
コンビニの焼きたらこおにぎりくらいでしか焼きたらこを食べていない私と
しては、感動もののおいしさでした。

と、ちょこちょこ食べているうちに出発の時間です。会場は、ほど近くにある
教会です。ここは神父さんが立つ祭壇の後ろの壁一面に十字架の形の穴が開いて
いる独特の設計となっていて、安藤忠雄かそのお弟子さんの設計ではないか、
ということです。教会の中はあまり灯りがないので、十字架の形の穴から外の
明かりが強調されるようになっていて、神秘的な雰囲気が醸し出されています。

午後1:30から式が始まりました。以前に結婚式に呼ばれたときには、特に
何も感じるものはなかったのですが、今回はなぜか少し感慨深いものがありました。
場所が教会であったことが原因だと思うのですが、自分の結婚式のときのことを
思い出してジーンときました。ドラマなどで家族が結婚式に泣いているシーンが
ありますけど、その気持ちが少しわかった結婚式でした。

この後は披露宴なのですが、それはまた明日に。

下関旅行・3

2005-05-31 14:59:34 | 観光・お出かけ
また明日、とか書いておきながら、仕事に忙殺されていて更新できません
でした。さてさて、翌日は奥様の従兄弟の結婚式でした。結婚式というものに
呼ばれるのは実はひさしぶりな私で、うれしかったです。この日のために
礼服を持っていったのですが、この礼服というのが私がデブりまくっていた
ときにあつらえた服だったので、見事にぶかぶかでした。今度、新しく
作り直さなくては・・・・・。

朝、奥様と宿泊していた海峡ビューしものせきの裏手にある、薬草ガーデン
なるところで散歩をしようということになり、朝6:30に起床しました。
朝早くに窓から眺める関門海峡の美しさは、格別です。朝焼けの中をゆっくりと
船が進む様子を見ていると、非常に満たされた気分になります。しかし、
いつまでものんびり景色を眺めているわけにもいきません。早くしないと、
朝ごはんの時間に間に合わなくなってしまいます。

薬草ガーデンのある方向を示す矢印にしたがって、宿舎の裏手を登って
いったのですが、登れど登れど、薬草ガーデンなるものは見えてきません。
しばらくすると、「山頂まで700m」という標識が見えてきました。
どうも、薬草ガーデンなるものは存在しないらしく、私と奥様は予定を
変更して、山登りを楽しむことにしました。こちらではおいしいものを
たくさん食べていたので、少し運動も必要かと思いまして。

山は非常に登りやすい里山で、小学校低学年向けと思われます。私たちは
普通の運動靴で登りましたが、何も問題なくすいすい登れたほどです。
山道にはところどころ野いちごが生えていて、初めて野イチゴを見た私は
かなり感動しました。子一時間ほどで山頂に到着したのですが、そこから
眺めた関門海峡の景色も、またすばらしいものでした。

朝ごはんの時間に遅れないように急いで山を降りて、なんとか予定どおりに
朝ごはんにありつけました。ここの朝ごはんは「おいしくない」と親戚
から聞かされていたのですが、さにあらず、かなりおいしかったです。
バイキング形式だったのですが、なかなかに新鮮な素材で作られたおかずは
どれもおいしく、特に「北海道牛乳」という名前の牛乳にいたっては、
ちょっとびっくりするくらいの美味でした。

さ、そろそろ肝心の結婚式の話に入らなくては・・・・・。

下関旅行・2

2005-05-25 15:58:56 | 観光・お出かけ
さて、韓国料理のお店でおなかをふくらませた後は、その日に宿泊する予定の
「海峡ビューしものせき」という国民宿舎に向かいました。えっちらおっちらと
割と長い上り坂を登っていくと、到着です。この日は広島の小学生が修学旅行で
利用することになっていたのでけっこう騒々しいのではないかと心配していた
のですが、修学旅行生が食堂・お風呂を利用する時間は貸切になるので、一般の
旅行者とはバッティングしないようセッティングされていて、騒々しさに困った
ということはありませんでした。

部屋に入ると、窓から見える景色の美しさに息をのみました。窓からは関門海峡が
何の障害物もなくすっきりと見渡すことができて、非常に美しかったのです。
関門海峡をゆっくりと通る船を見ていると、それだけで心のそこから癒されます。
ときどき聞こえてくる汽笛がまたなんともいえず、いい気分になります。ここは
不思議と潮臭さがないので、海の香りが苦手な人でも楽しめると思います。

一息ついて、奥様の親戚に到着した旨を伝える電話をすると、「今からいらっ
しゃい」ということになり、ご挨拶にうかがうことになりました。このとき、
私は少々緊張していました。私は埼玉から新潟に引っ越したときに、新潟の
親戚から「東京者」という理由で冷たくあしらわれたことがあり、ここでも
そんなことがあったらどうしよう、と気になったのでした。

しかし、それは杞憂に終わりました。昔から進取の精神に富んだ山口の皆様の
性格なのか、とってもよくしていただいて嬉しいといったらありませんでした。
そのうえ、そこでは叔父さんが作ったという自家製どぶろくまでご馳走になって
しまい、心からいい気分になって時の経つのも忘れていろいろな話をしておおいに
盛り上がりました。

しばらく話し込んだ後、そろそろお暇することになったのですが、私と奥様は
車で送ってあげようか、というありがたい申し出を遠慮して、バスで帰ることに
しました。というのは、下関の古式ゆかしい住宅街をゆっくりと見て歩いて
みたかったからです。下関の一部の地域では、条例によって家の周囲に土壁を
つくることで、景観の美しさを保つことが義務付けられているのですが、その
地域はまるで時代劇のセットのような美しさです。

このような地域は映画「チルソクの夏」でロケ地に使用されているので、
見たことがある人も多いかもしれません。時間が止まったかのような味わいの
ある歩道をのんびりと歩いているうちに、奥様は「老後はここに住むのも
いいかもしれないね」と話していました。実際、魚も野菜も安いので、確かに
暮らしやすいのではないでしょうか。

その後、バスに揺られて国民宿舎のそばに到着したのですが、目の前に
海峡トンネルの入り口があることに気がついて、入ってみることにしました。
これは、下関と門司を海底でつないでいる海底トンネルで、これも映画
「チルソクの夏」でロケに使われていました。距離としては700mほどの
トンネルなのですが、けっこうジョギングに使っている人たちが多いので
びっくりしました。

このトンネルを通っていると、けっこうその上を走っている自動車用の
トンネルの音がうるさくて、「上の道路が落っこちてきたりしないのかな?」
とちょっと怖くなります。実際、このトンネルには今でも毎日海の水が
染み出していて、その量は1日で4800トンほどもあるのだとか。
そんなに水が染み出していて崩れないのか、心配になります。

続きは、また明日。

下関旅行・1

2005-05-24 14:33:43 | 観光・お出かけ
先週の金曜日から、奥様のご母堂の実家の下関に行ってまいりました。
三重県より西の県は、本土では初体験となる私。どきどきわくわく
しながら出かけてきましたが、とってもすばらしい土地で感動いたし
ました。そのときの様子を、少しずつ書いてみようと思います。

まずは新幹線です。今の新幹線って、本当にカモノハシみたいな顔をして
いますね。あのほうが、空気抵抗が少なくて車体の姿勢が安定するのでしょう
けど、とってもこっけいな顔立ちに笑ってしまいます。その新幹線ですけど、
スピードが出ているせいか、けっこう揺れますね。

新幹線に揺られること4時間以上、到着した下関の第一印象は、とっても
空気がきれいだ、ということです。景色が遠くまですっきりと見渡せる
ので、空気のきれいさが実感できます。新幹線の車窓から見た瀬戸内海工業
地帯の景色が、どこも煙ったようにモヤがかかっていたので、余計に
下関の空気のきれいさがきわだちます。

到着したのはお昼の1時過ぎだったので、ショッピングモールでお昼を
食べることにしました。下関は韓国の釜山と姉妹都市ということもあり、
韓国料理のお店がとても多いです。ショッピング・モールの中にも
焼肉屋さんや韓国食材のお店がたくさんあり、その中で韓国家庭料理の
お店で昼食をとることにしました。

お店の中に入ると、冬ソナのポスターや韓国のお人形がたくさん飾られて
いて、いかにも韓国料理のお店、という感じです。壁にかけてあるホワイト
ボードに書かれているメニューから、私はウゴジックという料理を注文
し、奥様はユッケジャンを注文しました。ウゴジックというのは、少なくとも
関東の韓国料理のお店では見たことがないので、どんな料理なのだろう、と
いう期待があって、注文してみました。さらに、キムチとチヂミもお約束で
注文しました。

しばらく待つと、まずはお通しがいくつか来ました。白菜のキムチ、ごまの
葉のキムチ、さらに焼きさばです。白菜キムチですが、スーパーで売っている
キムチとは明らかに味が違います。味にもっと甘みがあり、しかもとても
ほのぼのとした落ち着いた味わいです。キムチというと、刺激的なイメージ
が強いですけど、実際のキムチがこれほど柔らかい味だったとは意外です。

そして、初めて食べるごまの葉のキムチですが、これはぜひ買って帰りたい
と思ったほどの味です。見た目はちょっと大きめのしその葉のようなのですが、
味はまったく異なります。桜餅の葉のような、独特の風味の葉で、なぜこれを
もっと全国に売りに出してくれないのか、と思ってしまうほどです。残念
ながら、これは買わずじまいで帰ってきてしまいました。

さて、しばらく待つと、来ましたウゴジックとユッケジャン。韓国料理に
独特の、ぐつぐつと沸騰した状態で持ってこられたウゴジックは、とても
おいしそうです。お店の人から、辛さは自分で調節してください、と
刻んだ青唐辛子の入ったお皿を渡されました。好みで山椒を入れても美味
ということなので、両方とも入れてみました。

味ですが、これがおいしい!ユッケジャンばかりでなくて、これも
韓国料理のお店の定番メニューにしてほしいです。味は小あじか何かの
魚と、野菜がたっぷりと入ったヘルシーなスープで、運ばれてきた時点
では、何も辛味がついていないので、辛い料理が苦手な人でも気軽に
食べられるのではないでしょうか。

続きは、また後ほど。

登山

2005-05-02 18:05:18 | 観光・お出かけ
土曜日は、丹沢近くの大山にハイキングに行ってまいりました。が、しかし、
ハイキングという言葉から想像されるような朗らかなものではなく、ほとんど
修験者レベルの荒行でありました。なにせ道がきびしいのです、坂の傾斜が
冗談のようにきついうえに、道には足場というよりは切り出しただけのように
見える岩がごろごろあって、かなり歩くのが大変でした。

そういう場所なので、帰り道も楽ではありません。一歩足を踏み外したら、
そのまま一気に落っこちてしまうのが確実と思われるような急な下り坂を
一歩一歩丁寧に降りていかなければなりませんでした。そのために、かなり
足の筋肉を酷使することになりました。奥様はそのせいで、まるでロボットの
ような歩き方をしております。

今回の山登りで学んだもの、それは上り方です。あのような傾斜のきつい
山道を登るときは、ちょうどスケボーのコースでスケボーをやるような感じで
登ったほうがよい、ということです。具体的にいうと、スケボーのコースと
いうのは、ちょうど蒲鉾をひっくりかえしたような形状をしていますよね。
で、端のほうにいくほど登ることになり、結果として重力の働きで体は下に
移動していきます。

この重力を応用すると、山登りが楽になることに気がつきました。すなわち、
足場と足場の間にある、上り道の両端の土のところに足をのりあげると、
当然重力のために体は押し戻されます。この押し戻される力を利用し、体が
押し戻されているときに体重を前方向に倒していくと、まったく苦もなく
上の足場に進むことができるのです。これに気がついてからは、ほとんど体力を
消耗せずに登ることができました。この方法だと、割とジグザグに進みながら
登っていくようになると思います。

それにしても、気持ちがよかったです。新緑に覆われた山はフィトンチッド
たっぷりの清々しい香りに満ちていて、心も体もリフレッシュしました。
次回に山にいくときは、ビヨン・ボルグが頭につけていたようなヘアバンド
型のタオルと、着替えのTシャツを忘れないようにしたいところです。

備忘:包丁を研ぐときの手順:

1.刃のでこぼこをつぶす
2.8往復くらい研いだら、1~2cm移動させてまた8往復くらい研ぐ
3.この繰り返し

勝沼ワイナリーめぐり2

2003-11-07 16:05:28 | 観光・お出かけ
続きです。翌朝は、とても気持ちよく目がさめました。やはり静かな自然の中の
ペンションであるせいか、雑音などがまったく聞こえません。起きて窓を開けると、
静かな小川のせせらぎが聞こえてきます。残念ながら曇り空でしたが、それでも
澄んだ空気であることには変わりなく、深呼吸すると空気のおいしさを実感できます。
朝食はトーストとサラダでしたが、ここで作っているというジャムが出されました。
ぶどうのジャムなのですが、これがとてもおいしかったです。紅茶に入れて
ロシアンティーにしてみたのですが、砂糖の甘さがぶどうから抜けるとちょうどいい
具合のすっぱさとなり、レモンティーに勝るとも劣らないおいしい紅茶になりました。

昨日の夜に夕食を摂っているときに、ペンションの奥様から明日はぶどうの丘で
新酒フェアがあると聞かされていたので、行ってみることにしました。奥様の
お話では、ワインのほかにソーセージなどのおつまみも配っているということだった
ので、喜んで行ってみました(食い意地)。ぶどうの丘の駐車場に到着すると、
重苦しかった天気が崩れてきて、ぽつりぽつりと雨が降ってきましたが、幸い
本格的な雨にはならなかったため、駐車場から会場までの5~6分ほどの坂道を
登っている間にもそれほど濡れずに済みました。

会場に到着すると、まあ来場者がいることいること。数百人はいたでしょうか。
みんな、いったいどこからここの情報を仕入れているのだろう、こちらでは割と
メジャーな催し物なのだろうか?と疑問に思うぐらいにすごい数の人が来ていました。
私たちが到着したのはまだ朝の10時くらいでしたが、すでに駐車場はほぼ満車で、
いかに大盛況であるかがわかります。車のナンバーを見ると、地元だけでなく
石川や名古屋、また大宮や千葉など、さまざまな県から来場していることがわかり
ました。

1つ残念だったのは、ソーセージなどのおつまみとテイスティングはすべて有料
であることでした。もともと私も奥様も新酒には興味がなく、無料ですべて
楽しめるのなら、という気持ちで出かけたのでした。なので気持ちを切り替え、
会場の敷地内にある建物の地下に新酒以外のワインのテイスティングができる
スペースを見つけたので、そこでテイスティングをすることにしました。

地下には100種類くらいはワインがあったでしょうか、かなりの数のワインを
テイスティングできました。これも無料ではないのですが、でもテイスティングの
器さえ購入すれば、いくら飲んでも無料なので、新酒のテイスティングよりも
割安といえるでしょう。ここは赤も白も、甘口も辛口も、さまざまなワインが
味わえました。奥様はこの頃になると、シュールリー独特の苦味が口について
きたようでシュールリーはあまり飲みたがらず、代わりに辛口のロゼはないかと
探し始めました。奥さまとしては、ジンファンデルのロゼのようなピリリとした
ロゼがご所望だったのですが、残念ながらどれも葡萄ジュースよりも甘いような
ロゼばかりで、奥様のお口を満足させることはできなかったようです。
ここには「極甘口」と記されたワインもあったので試しに飲んでみたのですが、
あまりの甘さにむせてしまいました。ワインはすっぱくてやだ、という人がいたら、
あれを飲んでみることをおすすめします。名前は忘れました(笑)。

地下でさんざん飲んだ後は、昼食です。昼食は同じ敷地内にあるレストランで
済ませました。味はまぁまぁだったのですが、ここでもウェイターさんの仕事
ぶりが・・・。「食後のお飲み物はコーヒーと紅茶がございますが」「紅茶で」
「私も紅茶で(奥様)」「わかりました、それではお飲み物はコーヒーと紅茶で」
「?」一瞬、奥様と顔を見合わせてしまいました。山梨のレストランはいかん、
というのは間違いない事実だ、と確信しました。食事が済んでからはやはり同じ
敷地内にある温泉に行きました。ここは温泉としてはそれなりなのですが、
飲みすぎたお酒を抜くのには好都合であると思います。酔っ払い運転をせずに
家までかえるためには必要な温泉といえるのではないでしょうか。いえ、本当に
そういう意図で造られたのかは知りませんが。

帰り道は多少の渋滞に巻き込まれたものの、概ね順調に帰宅できました。
とても帰宅してから夕飯を作るだけの体力は残っていなかったので、近所の
横浜屋でラーメンを食べて終わりにしました。う~ん、相変わらず横浜屋の
ラーメンはおいしい。いやはや~、疲れた疲れた。さ、お風呂に入って寝ましょう。
と思いきや、奥様曰く「ワイン飲まない?」鉄の肝臓を持つ奥様には敬服
いたします。勧められたお酒を断るほどやぼな私ではありませんので、もちろん
おつきあいいたしました。飲んだのはシャブリジャンヌ社の1級シャブリ。
グラスに注いでアロマを嗅いだ瞬間に、残念ながら勝沼で飲んだどのワインも、
まだまだ本場のワインには勝てない、ということを実感いたしました。やはり、
香りに深みや複雑さがないのです。シャブリの香りには、バニラ、蜂蜜、
青りんご等のさまざまな香りが複雑に、しかもきれいに溶け合っているのですが、
勝沼のワインにはそれがありません。そして口に含むと、もはや味の違いは
比べるのがかわいそうになってしまいます。葡萄が採れる土壌の違いなのかも
しれませんが、これほどまでに違うというのは醸造技術にもまだまだかなりの
差があると感じられます。日本にはまだはっきりとしたワインの統制がない
ことも、技術向上が進まないことの原因かもしれません。フランスのように厳しく
細かい統制ができれば、甲州種のワインでももっとおいしいワインができるかも
しれませんが、まだまだなのが現状です。日本ではカベルネソーヴィニョンや
メルロー、ピノノワールなどの本格的なワイン用葡萄が育ちにくいのかも
しれませんが、統制さえできればもう少しなんとかなりそうな気がします。
日本に正式な統制ができて、日本のワインが世界的にも広く認められるように
なったら、また勝沼に行ってうんと飲みまくりたい、そう思いました。


勝沼ワイナリーめぐり1

2003-11-06 16:00:40 | 観光・お出かけ
先週末は奥様と一緒に、勝沼にプチ旅行に行ってきました。
なぜ勝沼か、それは日本のワイン生産地として有名である
勝沼に一度行ってみたい、という私と奥様の積年の夢を
かなえるためでした。一般的にワインは外国産のものしか
飲まれておらず、また実際に私の家でも日本のワインは
飲んだことも購入したこともなかったのですが、「美味しんぼ」
という漫画で日本の勝沼で造られているワインがなかなかの
ものであると描かれていたため、奥様と計画してワイナリー
巡りをしてみたのでした。

勝沼までは一般道と中央道で3時間ほどでした。多少の
渋滞はありましたが、ほぼ順調に到着できました。中央道の
勝沼インターを出て驚いたのは、ありとあらゆるところに
ぶどうやワインを描いた看板が乱立していたことです。
ここが町をあげてワインやフルーツを生産しているという
ことがわかり、ワイン好きとしては楽園にすら見えてしまいます。
まずは丸亀酒造というところでテイスティングをしました。

ここでは品評会で金賞を受賞したワインがあるということで
楽しみにしていました。テイスティングできたのは全部で
10種類ほどでしたが、なかなかの味でした。このときが
私にとって、甲州種ブドウで作ったワインの初体験だったの
ですが、かなりあっさりした味でした。フランスのワインの
ような華やかさ、アメリカのワインのような新鮮さ、
オーストラリアのワインのような力強さなどはなく、
美味しんぼで表現されていた「柳腰」という言葉がぴたりと
あてはまる味わいでした。それでいて、どことなく筋の
とおった味わいがよかったです。いろいろと味わってみた
結果、「甲州シュールリー」というワインを購入しました。
これは飲んだ瞬間に、和室がイメージされる独特な味わいを
持つワインです。

次に行ったのはメルシャンです。ここは大手であることも
あり、工場見学も行っていました。ワインはおいしいのですが、
テイスティングするには専用のグラス(1個¥200)を
購入せねばならず、さらにテイスティングはグラス1杯につき
個別にお金を払わなければいけないので、やや割高です。
無料のワインもあるのですが、それはそこそこのワイン
ばかりになります。

メルシャンでのテイスティングが終わり、次にワイン資料館
なるところで古のワイン作りの様子を見学すると、ちょうど
お昼どきとなったので、メルシャンの斜め向かいにある
シャンモリというワイナリーの敷地内にあるレストランに
行きました。かなり大きな洋風レストランで、なかなかの
いい雰囲気なレストランなのですが、味はそれなりでした。
特に、最初に出てきたスープは奥様曰く「お客さんが予想
以上に来てスープが足りなくなっちゃったから、慌てて
お湯を足して量をふやした」というような味でした。また、
ウェイターさんがよくこちらの注文を間違えていました。
山梨のレストランは評判が悪いという噂を聞いていましたが、
こういうところがそうなのかな、と思いました。

お昼を食べてお腹もふくれたところで、ついでにシャンモリの
ワイナリーでもテイスティングしてみました。ここは
正直言って、私と奥様の好みに合う味のワインを置いて
いませんでした。どことなく平たい感じの味わいのワインが
多く、またずいぶんと甘いワインが多いと思われました。
そういうワインが好みの人には、逆にいいかもしれません。

次に行ったのは美味しんぼで紹介されていた「白百合醸造」
というワイナリーでした。ここのワインは、美味しんぼで
紹介されていた「勝沼シュールリー」というワインを除くと
すべてがかなり甘いワインで、奥様はまいっていました。
割と甘いワインが平気な私にも甘いくらいなので、ここの
ワインはどちらかというとデザートワイン主体と考えた
ほうがいいかもしれません。そう考えれば、軽くて甘い
ワインの宝庫といえるでしょう。

と、ここまでですでになんだかんだと30種以上のワインを
飲んでしまった私たちは、そろそろ宿に向かおうという
ことになりました。これ以上飲んだら、眠くなって
しまって大変という判断もあり、地図を見ながら宿に
車を走らせました。「ひとつぶの葡萄」というペンション
だったのですが、ここはなかなかです。料金は安いのに、
お料理はすごいボリュームだし、食事のときには近所の
農家のかたが自分の家で飲むために熱処理をしないで
自分の家で作ったという自家製ワインを飲ませてくれたり、
とても素晴らしかったです。で、この自家製ワインがまた
おいしい!60%ほどしか絞っていないということで、
苦味や渋みが一切なく、甘味と酸味がくっきりしていて、
後味もしっかり残る理想的なワインでした。正直、これが
勝沼で飲んだワインで一番おいしかったような気がします。

さて、続きはまたの機会に。