Andyの日記

不定期更新が自慢の日記でございます。

下関旅行・5

2005-06-02 18:27:39 | 観光・お出かけ
披露宴は、下関では老舗の、春帆楼というホテルで執り行われました。ここは
かのミスター千円札こと伊藤博文がふくを食べて、「こりゃうまい、こんなに
うまいなら皆も食べろ」と、豊臣秀吉により出されていた「ふく禁止令」を
解いた場所としても有名です。今の日本のふくが食べられるのは、伊藤博文の
おかげだったのですね。

披露宴に出てきたお料理は、どれもすばらしいものでした。本場のひれ酒、
刺身、創作料理、あれもこれもさすがに老舗ホテルと思わせるだけのものでした。
特に、湯引きした鯛のお刺身などは絶品で、ちょっとそのへんでは食べられない
ものでしたね。おいしい料理に舌鼓を打っていると、奥様の従兄弟の司会による、
新郎新婦のなれそめ披露のトークがはじまりました。

ぶっつけの司会であったにもかかわらず、実に盛り上がった非常に楽しい
トークになりました。「どちらから最初に声をかけたんですか?」「お互いの
いいところは何ですか?」「逆に悪いところは?」などいろいろな質問で場は
どんどん盛り上がり、少々脱線ぎみの話まで飛び出して、新婦のお父さんは
気が気ではなかったのでは?と心配になるほど面白い話が聞けて、とても楽しい
時間をすごすことができました。

とても楽しい時間をすごすことができた春帆楼ですが、残念なこともいくつか
ありました。やはり老舗であるがゆえに、かなりガタがきていることです。
洗面所の蛇口のふたが外れたり、室内のお風呂のドアがしっかりしまらず、
ロック式のドアノブがあるにもかかわらず押しただけで開いてしまったり、
また『家族風呂』という大浴場が、とてつもなくカビ臭かったりした点です。
特に『家族風呂』のカビ臭さは、目が痛くなるほどの臭さで、のんびり長湯
する気分にはなれないものでした。ああいうところは、できれば改善して
ほしいところでしたね。

翌日、私と奥様は親戚の皆様と一緒に、下関の魚市場に出かけました。ここには、
ふぐだけではなく、さまざまな新鮮な海の幸がたっぷりとあったので、我が家用や
奥様のお父さん、それに私の実家用にと、たんまりとお土産を買い込みました。
どれもおいしいものばかりで、特にふくを送った私の実家は、そのおいしさに
感動していたようです。我が家もうにと辛子明太子を購入したのですが、
まぁ、おいしいこと・・・・・。あっという間になくなりました。

また、軽食が売っているお店には、ここならではの「うにアイスクリーム」
なるものも売っています。私と奥様は、このアイスクリームの存在をガイド
ブックで知っていたため、大変楽しみにしました。あちこち歩き回って探すと、
ありました、うにアイスクリーム。食べてみると、それほど、というか
ほとんどうにの風味はなく、ちょっとコクのあるアイスクリーム、という
感じでした。おいしかったですけど、うに風味のアイスを期待すると、
ちょっと肩透かしをくらった感じになるかもしれません。

この市場の中では、買ったその場で食材が食べられるようにと、椅子とテーブルが
用意されています。そのため、寿司や味噌汁、揚げ物などを買って、その場で
味わうこともできるのです。また気が利いていることに、ビールや日本酒まで
そろえられていて、酒飲みにはいたれりつくせりです。私は味噌汁とふくの
唐揚げを食べたのですが、これがまた絶品!お肉がぷりぷりしていて、ふぐの
一番おいしい食べ方は、唐揚げではないの?と思ってしまったほどでした。

と、長~くなりましたけど、これにて下関旅行はおしまいです。下関は、
私的にはすばらしい土地だと心から思います。のんびりした空気、温かく
開放的な人情、美しい景色、おいしいお魚、奥様と老後に過ごすには、
確かにここほどいい土地は他にないかもしれません。ちょっと、老後の
滞在地として真剣に考えたくなってしまいました。