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タケ:春の竹林黄化

マンションのベランダから西を眺めたら春の季節に竹林が黄化する現象を。毎年見ているはずなのになぜか今年は気になった。いろいろな植物の早い開花などの影響かもしれませんね。



Webから;「竹の秋」と言う言葉があり、
筍(タケノコ)が育って行く春の季節に竹林が黄化することは昔から良く知られているようです。黄色くなるのは冬を越した古い葉で、黄化した葉はやがて落ち葉となって藪の中に散って行きます。ご存知のように竹林は地下茎でつながった全体で一つの個体です。春になると、個体の中で新しく発育するタケノコの部分にエネルギーを集中させるためか、古い葉の活性が低下し、光合成の場である葉緑体に含まれる緑の色素(クロロフィル)が分解されるようです。その結果としてカロテノイドが呈する黄色が目立つことになります。クロロフィルの分解は、既存の光合成装置が日ごとに強まって行く春の光に耐えきれなくなった結果かも知れません。なお、古い葉が散るころには近接する節々から新芽が芽吹き、枝となって展開して行きます。若葉や若枝では光合成の機能が徐々に獲得されて行くので、危険な分子でもあるクロロフィルの濃度が最初は低く抑えられているため、若葉は見方によると黄色っぽく見えるかも知れません。しかし、やがてはタケノコの幹(稈)が展開して生ずる葉と同じように緑色が深まって行きます。古い葉の落葉は、新しく育って行くタケノコの部分に光が良く当たる空間を一時的に確保するための工夫として理解することも出来ます。

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