新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

生活保護見直し・・・:医療システムは改善の余地が多い

2012-10-02 22:34:44 | 医療

こんばんは

 

今日も一日が終わりました。新しい生活がスタートしたばかりで、まだまだ慣れないことも多いのですが頑張りたいと思っています。

今のところは外来も入院も担当せずに研究に専念するように言われましたので、しばらくは研究一筋で頑張ろうと思っています。

 

先程、Yahooの記事を見ていたところ、いくつか気になる記事がありました。

 

三井厚労相、生活保護見直しに言及

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20121002-00000048-jnn-soci

TBS系(JNN) 10月2日(火)17時33分配信

 三井辨雄厚生労働大臣は、現在、無料となっている生活保護受給者の医療費について、「全額無料はありえない」として、何らかの自己負担を検討する考えを示しました。

 「全部を無料ということも、これはあり得ないだろうなということも含めて、検討していきたい」(三井辨雄厚労相)

 生活保護費は、生活費や住宅費、医療費などで構成されていますが、医療費がおよそ5割を占めていて、2010年度では3兆3300億円のうち1兆5700億円に上ります。

 三井大臣は、自己負担がない生活保護受給者の医療費について、「負担も考えられるということで、実態調査を行ってしっかりとみていく」と述べました。

 この発言について厚生労働省の担当課は、「医療費に自己負担を導入することは、必要な受診を抑制してしまうおそれがあることから、慎重に検討する必要がある」として、大臣の発言の取り消しをマスコミ各社に求める事態となっています。(02日16:48)

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これは本当に大きな問題だと思います。必要な受診を抑制するリスクもありますし、無駄な受診を抑制する可能性もあります。

 

どちらにウェイトを置くのか。医療を必要とする人が必要とする医療を受けられるようにする。これは本当に重要です。母親一人で子供を育てているのに、その母親が病気になればそれを助ける仕組みは必要になります。しかし、本当に・・・とんでもない受診の仕方をする人もいます。

 

 

 日本病院会(日病)が1日の定例記者会見で公表した今年度診療報酬改定の影響度調査の集計結果によると、入院と外来を合計した診療収益は前年度から0.54%増だった。患者1人1日当たりの診療収入(単価)が増えた一方で、延べ患者数は減っており、調査を担当した宮崎瑞穂常任理事は、「延べ患者数の減少が、増収抑制や減収の最大要因」とみている。

 日病は、昨年と今年の6月分の診療収益や延べ患者数について、加盟する2376病院(今年6月末現在)を対象にインターネット調査を実施。有効回答数は798病院で、病床規模別では「99床以下」が85病院、「100―199床」が204病院、「200―299床」が146病院、「300-399床」が131病院、「400―499床」が94病院、「500床以上」が138病院だった。堺常雄会長は、これまでに実施した調査と比べ、299床以下の病院の回答数が大きく伸びており、集めるのが難しい中小病院のデータを多く集計できたとの認識を示した。

 この調査の集計結果によると、1病院当たりの診療収益は、入院が前年同月から0.93%の増、外来が0.40%の減だった。病床規模別に見ると、入院の診療収益は、「99床以下」(1.23%減)と「100―199床」(0.26%減)の病院で減少したが、200床以上では増えていた。一方、外来の診療収益が増えたのは「500床以上」(0.24%増)のみだった。
 入院と外来を合わせた診療収益の増加率が最も高かったのは「500床以上」(1.08%増)で、以下は「300―399床」(0.52%増)、「400―499床」(0.40%増)、「200―299床」(0.04%増)の順。「100―199床」(0.83%減)と「99床以下」(1.16%減)は前年を下回った。

 患者1人1日当たりの単価は、入院が2.55%、外来が3.06%、それぞれ増えていた。病床規模別にみると、入院患者の単価は規模によらず増えており、増加率が最高の「99床以下」で3.14%、最低の「400―499床」でも2.03%増えていた。外来患者単価は、「100―199床」の病院が0.97%減だったほかは軒並み増え、最も増加率が高かった「500床以上」は、前年同月から6.33%増えていた。
 一方、延べ患者数は、入院(1.23%減)、外来(3.69%減)ともに前年同月から減。すべての病床規模で減り、減少率が最も高かったのは、入院では「99床以下」(3.15%減)、外来では「400―499床」(4.87%減)だった。【佐藤貴彦】

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本当は患者さんが減るということは…健康な人が増えているという可能性もあってよいことだと思うのですが・・・。もちろん、健康ではないけど受診できない…という可能性もあります。

 

本当に医療システムというものは改善の余地があるのだと思います。

以前も書きましたが、日本という国は目に見える効果にばかり集中するので、最も重要なもののひとつである医療だとか教育に力を入れていない。

それを改善していければといつも思っています。

 

まぁ、二正面作戦をする余裕はないかもしれませんが・・・。

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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それでは、また

 

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