こんばんは。
今日は実験室へ久々に行きまして、明日の実験の準備をしていました。そしてネズミを見に行き(指先サイズのマウスが生まれていました)、軽く過去のデータ整理をしたあと・・・論文検索と教科書読みをひたすら6時間ほど。
論文は・・・僕のやっている実験で、僕が持っているデータを証明するために必要な論文を今更ながら探して見ました。あるキーワードを入れたら1000件以上ヒットしました。
基本的知識だったのか・・・しかし、誰も認めてくれなかったのだけどね・・・。応用すれば・・・あたりまえのことになるのに・・・・などと思っていたり。
もう一つ、ふと思ったこと。教科書を読んでいて再生不良性貧血の項目を読んでいたときにふと思いました。
「原因って・・・いろいろなものがあるんだろうけど・・・。MSC(間葉系幹細胞)が関わっていたりしてw」
MSCの話で「移植学会」でも聞いた免疫抑制の話(GVHDの予防とかの話も含めて)、MSCに機能異常が起こって造血幹細胞周囲の免疫系が活性化したら再生不良性貧血のようなことにはならないかしら・・・?
実は教科書に「EPO・G-CSF・TPOなどのサイトカインは亢進」している。と書かれていたので、ふとひらめいたのですけど。 TPOが上昇していたらTGF-βが増えても良いのではないか?
そうすると血球は抑制されて、線維芽細胞は増えても良いけど・・・増えていない。
まぁ、幹細胞がやられてサイトカインが亢進するフィードバックによるものだろうから・・・血球はともかく、MSCがやられていなかったら何か反応してもいいのではないか・・・とか思ってみたり。
それとも脂肪細胞に「分化」したのかしら?
そんなことを考えながら(楽しくて、こういうこと考えるの←こういうこと考えているときの僕は怪しいです)、実験室で過ごしていました。
さて、今日の記事です。やはり、今日はこの記事でしょう。
CBからです。
死因究明の第3次試案、近く発表
手術ミスや誤った投薬などで患者が死亡した場合に事故調査に当たる「医療安全調査委員会(仮称)」の創設に向け、厚生労働省は「第3次試案」(仮称)を近く発表することを明らかにした。
昨年10月に公表した第2次試案に対して、医療現場や関係学会などから「刑事責任の追及を目的とした制度」という批判が出ていることなどを受けて、第3次試案は医療事故を起こした医師らに対する再教育などの「再発防止」に重点を置いた内容になる見通しだ。
厚労省は3月12日、「死因究明等の在り方に関する検討会」(座長=前田雅英・首都大学東京法科大学院教授)を開催した。
この日は、前回積み残しになっていた医師らに対する行政処分について議論したほか、第2次試案を公表した後の委員の意見を確認した。
医療安全調査委員会をめぐる主な審議が一区切り付いた今回の検討会では、委員から「第3次試案を出すべきだ」との意見が相次ぎ、これに厚労省が同意した。
これまでの経緯を振り返ると、厚労省は昨年10月に「診療行為に関連した死亡の死因究明等の在り方に関する試案」(第2次試案)を発表し、国民からの意見を募集した。しかし、医療従事者や関係学会などから「刑事責任の追及を目的とした制度だ」との批判が相次いだ。
前回の検討会で、厚労省は再発防止に重点を置いた「業務改善命令」や「再教育」などの行政処分を提案し、了承された。医療関係者の責任追及が目的ではなく医療安全や再発防止を重視する方針については、委員の間で好意的に受け止められている。
■ 「重大な過失」は医療関係者の専門的な判断 13回目となる今回の検討会で、厚労省は行政処分の対象となる事例について広狭2つの案を示して意見を求めた。
「案1」は、故意や重過失、カルテ改ざんなどの悪質な事例、「案2」は捜査機関に通知されるような事例に限定せず「医療機関の管理体制、他の医療従事者における注意義務の程度を踏まえて判断する」としている。
この提案に対し、「案2」に賛成する意見が多かったため、試案では行政処分の対象となる事例の範囲が広くなる見通し。
一方、医療安全調査委員会が捜査機関に通知する事例の範囲は、医師らに故意や重大な過失がある場合や、カルテ改ざんなどの悪質な場合などに限定する。
このうち、「重大な過失」の意味について医療現場などから「結果が重大なら重過失にされる」との批判がある。 この日、厚労省は「死亡という結果をもって重大ということではなく、医療水準から著しく逸脱しているかであり、わずかに手技が下手だったなどの事例に対して刑事責任を問うことはないのではないか」とした。 その上で、医療安全調査委員会が医師らの医療関係者を中心とする委員会であることを強調。
「重大な過失」の有無について、同委員会が「専門的な見地から判断する」とした。
更新:2008/03/12 20:59 キャリアブレイン
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確かに第3次試案を出すことには賛成です。いや、出さなかったらおかしいだろう。
そして「悪質」なものに関して刑事罰も・・・というのは「悪質」の内容にもよるが・・概ね賛成。
しかし、「重大な過失」に関しては記事中にもあるように、あいまいすぎて何がなんだかわからない。
ただし、スタンスとして「再発防止を含めた医療現場の改善」を主眼に置くことは良いことだと思います。
しかし、最終的に国や厚生労働省が「医療費を増やす」「医療制度を見直す」という結論に到達することになると思われるので、どこまで厚労省などが「まとも」な試案を出してくるのか・・・とも思います。
この時期に来てしまった以上、しがらみが多すぎる「大御所」たちよりも・・・僕たちのような「若手」が医療制度に切り込んでいくべきではないかとも思います。
・・・・そうすると、僕は切り込み隊長になりかねないなw
いずれにせよ、発表されるであろう「第3次試案」。注意してみていかないといけないと思います。
さて、また昔のことです。 学生時代、小児科実習の際・・・
僕は大体子供たちと遊んでいる時間が長かったため帰るのはいつも0時を回っていました。
理由: 教授回診やその他のカンファなど以外、大体子供たちの遊び相手(しかも、カードゲームを2000円分くらい買ってきて勝負していました。しかも、子供たちが気に入ったカードは「も~らい」ってもっていかれ・・・orz)
小児科病棟の看護師さん、さすがに夜勤のときに3人くらいでは全員看て回れない。
夜泣きしている子を寝かしたり、寝れない幼児にバカな話(ウォーリーの冒険譚w)を聞かせたりするのに22時半くらいまでかかり・・・。
毎日カルテに学生であることを示した上で、記載しろという仕事はそれからやり始め・・・・(まぁ、ある程度は終わってましたけど)。
しかも、厳しい人に教わっていたから手を抜くわけにも行かず(しかも、一度腹を立ててすべて英語でカルテを書いた)・・・。
しかし、小児科の実習が終わるときには「手紙」やら「プレゼント(らしいw)」をもらいました。今も手紙に関しては机の上に飾ってあります。
「せんせい、しょうぎをしてくれてありがとう。 ○○より」
All ひらがなですが、心温まる手紙です。元気にしていれば良いけれど・・。 人気Blogランキングへの応援をお願いします
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笑うところがなかったな・・・