goo blog サービス終了のお知らせ 

新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

意見投稿してきました

2008-03-28 22:00:35 | 医局制度改革・医学教育改革

先ほど・・・「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟

http://www.iryogiren.net/about.html

に意見投稿してきました その内容は下です。

------------------------------

今回、意見をしたいことは以下のことです。

2004年の新臨床研修制度以降、医局の崩壊から地域医療を中心に日本の医療崩壊が「顕在化」しました。その他、独立行政法人化を含めた様々な政策により大学医局は追い詰められています。

あのときまであった大学医局というものを改革したいと思っていたので、この際意見としてあげたいと思います

大学医局は人事を含めて「村社会」のようなものでした。村長(教授)の言う事を聞かないと「村八分」にされる。そのため横の連結がうまくいかず、日本の医療の発展を妨げていたと思っています。それは多くの大学が自分たちの大学内だけで教育などを行ってきた事です。臨床もそうですね。

 今回、国は医局制度を壊した後の考えもなく行動したために医療崩壊を引き起こしました。それは一つの結果です。

そこで、医局を教育組織とみなして・・・すべての開業医・勤務医が自ら学びたい事を、医局の垣根を越えて学んでいくような「横断的な教育組織」を作っていく事をまずあげたいと思います。

これには「利権」が絡まないような中立の組織が仲立ちする事、その他いろいろな条件(全国医師連盟に参加しており、そちらでいろいろとやってみたいと思っていますが)を整えれば実行可能だと思います。

また、大学医局を「医学生の教育」「大学院生の研究指導を含めた先端医療の研究」「外の病院などから勉強を希望する医師のための教育」を行う教育組織として立ち上げればよいのではないかと考えております。

人事権がなく、純粋な教育組織として・・・です。

しかし、当然ながら臨床も研究も実際行っていますので、一般病院以上に厳しい勤務体制です(今は、目先の臨床業務のみで、将来に発展させるための「研究」「教育」が非常に弱くなりつつあります)。

 そのため大学の人気はますますなくなり、このままでは「医者を増やす」という政策を採ろうにも、医学生を教える医者がいなくなり「机上の空論」になりかねません。

医者の団体として、人事権を持った利権団体としての医局は崩壊しました。

ここで新たな目的のために「大学医局」を作り直さなければ、医療再生へとつながりません

日本の医療を再生し、日本を「福祉国家」にするために「医局改革」をもう一度行う必要があると思います。

すでに多くの諸先輩ドクターから意見が届いているものと思いますが、「医師」の勤務環境が良くなくては「医師」になろうとする人間は出てきません。

 「大学病院で働く医師」の勤務環境は「仕事量が多すぎる」にもかかわらず「大学事務職員と同じ」給与しかなく、40代で31万という方もいます。独立行政法人化し、ますます勤務環境は悪化しています。さらに、一般病院は医者を増やすために、様々な対策を採っているので医者は更に外に流れます。

これでは医療再生を行えるはずがありません。学生を教える「教師」不在で、医者を増やす事ができるでしょうか?

恐らく「事故調」や「医療費抑制」「医師不足」などに関しては意見がいろいろと集中していると思いますので、前向きに再建案として一案を提示させていただきました。 どのような政策を実行するにも・・・結局、医療費抑制政策だけは止めないことには始まらないとも考えております。 このたびのシンポジウムで「日本の医療」に関して、国民全体が考えていけるようになれば良いと思います。 それでは失礼いたします。

 ---------------------------

もう、送信してしまったから・・・今更直す事はできないのですが・・・。

1500字という制限の中では・・このくらいしかまとめられませんでした。説明しろといわれれば、僕のできる範囲内でいくらでもしゃべりますけどw

皆さんも、4月12日のシンポジウムの前に・・・ご自身の意見を投稿してみてはどうでしょうか?

意見を書いてみるというのは国政に参加する一つのやり方だと思いますので・・。

 

 さて、今日はこんな事がありました。

東北のほうから転勤して来た人に挨拶をされました。もともといた勤務先を聞き・・・ふと

「A君と一緒だったんですね。元気にしてますか?」

と聞いたら、

「先生はA先生の同期ですか」

「あ、学生時代の寮の同室で一番中の良い人間の一人だと思っています」

「そうですか、A先生とは私も仲良くさせていただきまして、先日も温泉に行き、そこで一緒にはしゃいでしまいました・・・」

と・・・「はしゃいだ」内容を聞きましたが、まぁ・・・なんとなく想像が沸いたので・・・元気にしているのだな・・・という事だけわかりましたw

 

僕もかなり元気にやっております。お互い体に気をつけて頑張りましょう(と、見ているのではないかと信じて書いてみる)。

 

 改めまして・・・「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」へ投稿してみようと思われる方、もしくは「お前の意見や良し」と思われる方、応援をよろしくお願いいたします。

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ

なかのひと 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アメリカ型の医療に向かってはならない!

2008-03-28 20:50:09 | Weblog

こんばんは

 今日は午前中はメインの職場で活動をしていました。

一応、グループのリーダーなので・・一人ひとりと面接をしていたのですが・・

「3月14日に欧州の医科大学を受験しました」

という方が・・・・。

新しく移動してきた方で・・・実は僕に英語のことをいろいろ教えてくれていた人なんですけど・・・。 30半ば過ぎて・・・自分の夢に向かって一歩踏み出されますか!

素敵ですね。安定性・・・というものをなげうってでも、自分のやりたいことをしたいという気持ちが・・・。

奥さんも協力してくれるということで・・・。 頑張ってほしい、合格してほしいです。

英語は困らないだろうからw

 

その後は実験の方に行きましたが、ある発見をしました。内緒ですw

ある話を聞いて、すぐに連想して論文を調べたら12件ほど引っかかりました。 たぶん、僕の考えで間違ってはいないでしょうけど・・・。因みにヒントはAgingですw(分野が違うから自分ではやらないだろうなw)

さて、今日の記事です

CBからです。

 「残された課題は多い」

【特集・第4回】 2008年度診療報酬改定(4) 土田武史さん(早稲田大学商学部教授)<下>  

過去最大のマイナス改定だった2006年度の診療報酬改定は医療費抑制や政策誘導が強く打ち出された改定となり、今回の改定は「前回の後始末」とも言われている。3月26日、診療報酬改定を審議する中央社会保険医療協議会(中医協)の会長を任期満了で退任した土田武史さん(早稲田大学商学部教授)は04年、06年、08年と3回の改定にかかわった。これまでの改定と今回の改定はどこが違うのか、次回の改定の方向性などについて話を聞いた。(新井裕充)

――中医協の公益委員として3期6年間、会長として2回の改定にかかわった感想をお聞かせください。 

私が2002年に公益委員に入った時の最初の議題は再診料の逓減制をめぐる現場の混乱でした。今回、再診料の引き下げ問題がありましたので、「再診料の混乱に始まり、再診料で負けちゃった」というところです(笑)。しかし、負け惜しみではなく、外来管理加算の見直しに手を付けたことは良かったと考えています。

――これまでの改定と今回の改定はどのような点が違いますか。 

2004年度改定までの中医協は改定率の議論が中心で、1号側(支払側)と2号側(診療側)の意見をどうやって一致させるかということが課題になっていました。改定率が決まると3分の2以上は終わりです。年が明けると点数設定の議論に入りますが、既にヤマを越えていますので、あとは(厚生労働省保険局の)医療課と日本医師会に任せるだけでした。それが、中医協の汚職事件で「中医協改革」があったため、改定率を内閣が決め、改定の基本方針を社会保障審議会が決める方法に変わりました。つまり、06年度改定から中医協の議論が点数中心になったのです。

――前回(06年度)の改定率はマイナス3.16%でした。 

きつかったですね。03年の閣議決定で診療報酬改定の抜本見直しを行うことになり、それが06年度から始まりました。マイナス3.16%でしたので、良く言えばメリハリの付いた改定、別の言い方をすればかなり強引な改定でした。その影響として、リハビリや7対1入院基本料の見直しなど、メリハリの付き過ぎた改革は後始末が大変だということが1つの反省材料になりました。そこで、今回は大きな改革をバサッとやるよりも慎重に、小刻みにやるという手法を取ったのでしょう。振り返ると、今回はそういう改定です。しかし、基本的な流れは同じです。やり方が違うだけです。

――基本的な流れとは、どのようなことでしょうか。 

病院と診療所の区分、急性期疾患と慢性期疾患の区分、病気の難易度に応じた診療報酬体系、患者が納得する診療報酬体系など主に4つあります。この中には足踏み状態のものもありますが、基本的な流れは今回も次回も同じでしょう。全体的に大きな改革をしていかないと、日本の医療のパフォーマンスを保てないことは確かです。これまで、日本の医療は奇跡的に良かった。費用が安くて治療効果は高く、寿命も伸びるし、新生児の死亡率も低い。しかし、高齢化と経済のグローバル化は進むし、小泉改革で財政的な圧力が強くなってきたため、今までのパフォーマンスを維持することが難しくなってきたのです。

――「医療崩壊」と言われています。 

医療崩壊は明らかに進んでいます。これまで3回の改定にかかわり、一生懸命にやってきたつもりですので、その時は「うまくいった」と思うのですが、後で振り返ると必ずしも適切ではなく、がく然とします。財政面、医師を増やさなかったことなど、いくつかのファクターがありますが、診療報酬改定にも責任があります。

■ 療養病床の再編やリハビリの逓減制は問題が多い

――06年度改定、具体的にはどのような失敗が挙げられますか。 

療養病床の再編やリハビリの逓減制などです。星野前会長の時代は改定率の議論が中心でしたから、コスト分析がベースでした。コストが安くなればそれを反映させる。病院を過度に儲けさせることはしないが、かといって赤字にさせることはしない。そういうコストを正確に反映した診療報酬体系が基本だったのですが、前回のように改定率がマイナス3.16%にもなると、明らかに医療費コントロールと政策誘導が強くなります。例えば、療養病床の医療区分1の点数を下げれば患者を介護保険に移行させるという流れをつくる。リハビリの逓減制もそうです。

――今回はプラス部分を病院勤務医の負担軽減に充てました。 

医療費を増やせないので診療所から財源を持ってくるということは本来やるべきではありません。しかし、今回も医療費コントロールが強く、やらざるを得ませんでした。診療報酬はコストを反映させるのがベースだと考えますが、政策誘導や医療費抑制というファクターも入れていかざるを得ません。コストを反映させる改定では支払側と診療側との折り合いが付きやすいのですが、政策誘導が絡むとなかなかうまくいきません。医療費抑制となれば、完全に利害が対立します。今後も政策誘導や医療費抑制のファクターは入るでしょうから、対立する場面が増えるでしょう。

――今回の中医協では労使交渉のような場面が多くありました。 

中医協は数少ない当事者自治の組織で、どこかで折り合いをつけなくてはいけません。上からバサッとやるのではなく、不満を残しながらもどこかで歩み寄ることが必要です。しかし、合意形成がだんだん難しくなってきました。以前はマクロベースの議論で、物価の上昇率など経済との関連性を議論しました。医療費コントロールが強くなり、点数中心の技術的なミクロの話になりますと、中長期的な視点が弱くなります。公益委員に求められるのは、ここをかじ取りすることでしょうが、なかなか難しいですね。

――点数設定の技術的な議論になると、医療課のペースになります。 

非常にうまかった。巧みでした。易しい議題から出してきたので、意図したことではないでしょうが、全体像が見えないという文句を言ったことがあります。また、総会の前日に医療課と打ち合わせをして、多くはそのまま進むのですが、総会を終えて帰宅してから問題があることに気が付くこともありました。あらかじめ練っておかないと、ブレてしまいます。

■ 残された課題

――会長は「残された課題」として初・再診料の抜本的な見直しなどを挙げましたが、それだけでしょうか。 

いや、もっとたくさんあります。例えば、回復期リハビリの成果主義は問題でしょう。成果主義というのは、生産や販売では数値目標が出ます。医療の場合、その数値をどのように出すか。「退院率」などと言うわけですが、そうすると患者選択をすることがあります。他の公益委員も反対していましたし、全国の医師から抗議のメールが来ています。リハビリの関係学会が成果主義の導入を認めたと聞いていますので、それが大きかったのでしょうが、リハビリに成果主義が本当に必要なのか疑問が残ります。検証をしながら進めてほしいと思います。ほかに、4月から始まる75歳以上の後期高齢者医療制度、医療と介護の接点の問題、療養病床と障害者施設の問題など、残された課題は多いです。

――産科・小児・救急はいかがでしょうか。 

正常分娩は医療給付化していくべきでしょう。かかりつけを持たない妊産婦の問題や少子化対策などを本気でやるのなら、給付率を高くして正常分娩を全部保険でやった方が良いでしょう。また、小児については前回にかなりやりましたし、予算を使い切れなかった対策もありましたので、今回はこれでいいでしょう。救急は難しいですね。夜間の診療所がうまく機能してくれればいいと思います。

――今後の日本の医療、どうしたら良いでしょう。 

年金や介護に比べれば医療は信頼性が高いと思います。しかし、今のうちに対応しないと大変なことになるでしょう。日本は対GDP比で医療費が安く、医師は少ないがパフォーマンスが良かった。医療事故の問題ばかりでなく、日本の医療の良さを国民が認識してほしいと思います。訴訟のために医療費の1割を使うようなアメリカ型医療に進んではいけません。残念なことに現実にはアメリカ型の医療に向かっていますが、医療はすべての国民に対して平等でなくてはいけません。国民皆保険制度は守らなければなりません。

----------------------------------

う~ん、なんとなくわかってはいたけど・・・「支払い側」と「診療側」の意見を一致させたら70%くらいは終わっているんだ・・・。

情けない・・・けど、そんなものなんだろうな

この記事の中で気になったところは次のところです

改悪を思い切ってやってしまったので、同じように失敗しないように思い切った政策を打たない・・・。

 今、思い切った政策を打たなかったら日本の医療は崩壊するタイミングだと思うのだが、本当のバカだろうか?そんな人たちが日本の医療を影で決めているんだから、良くならないのだろう。

こういう会議を「公の場」でやってみてほしい。テレビ中継で・・・本当に。

 

ともかく、医療費を抑制する事を主眼にしたために、現実を見ることが出来ずに失敗したのだから・・・現場の意見を反映させるようにしてほしいものですね・。

いずれにせよ、今から・・・医療改革を行っていかねばならないとは思います。

 

さて、ふと思ったことシリーズに移行します

僕は大体一日に2,3個・・・何かのアイデアが勝手に浮かんでくるのですが・・・これは学生時代に聞いた話と医者になってからの話のコラボです。

 

学生時代、夏休みを利用して「国立がんセンター」の幹細胞移植療法科に実習に行ったことがあります。

そのときは「固形腫瘍に対するミニ移植」もやっていて、僕は非常に興味を持ちました。 更に今、多分野で活躍されている某先生の講演についていき、いろいろな話を聞きました。

その時知ったのが

腫瘍免疫で、ミニ移植が効く腫瘍(腎癌など)と効かない腫瘍(メラノーマなど)があるらしい

という事でした。 今度は別の場所で

メラノーマなどの腫瘍には癌抗原を利用した免疫療法が有効

という話を聞いた。(おっ、逆やんw)

学生時代はいろんな学会に行ったから、これでもw

で、移植の勉強をするようになって(教科書的な勉強ばかりですが・・・。早く実地でやりたい)、ふと思った事があります

「HLAがマッチしないと重篤なGVHDが起こる。だからT細胞などは関わっているのは間違いないが、再構築などのことを考えると・・・、 (急性GVHDはサイトカインストームでTh1が活性化されて・・・という流れですが、CD4+はCD8+よりも免疫再構築が遅延し、早期はNKばかり・・・という事を考えると、やはり入ってきたT細胞が主体なのだろうから・・・・) T細胞の特異免疫の力はやはり弱いのではないか?

B細胞の特異抗体の産生も弱いわけだし・・(だから、インフルエンザで6ヶ月。DTで1年あけるし)。

そしてNK細胞は胸腺に関係なく増えるから、移植の早期に増えるわけで・・・・。

ミニ移植の効果が強いのは自然免疫・・・もしくはHLA ClassⅠ未発現の腫瘍なんだろうな~」

と。

この辺りの機序を完全に解明できて・・・治療につなげられたら良いなぁと思っていた事を思い出してきました。初心です

僕が腫瘍を本気でやってみたいという初心は、多くの人が亡くなる病気である事とこの話が切欠でした。

 

さて・・・これは現実の僕の状態です。

いつも、知らない知識が見つかると

「・・・・・」(大体目線が固定 or 上に目が行く)

 で、頭の中で一生懸命考えた事をまとめています。僕が本を読んだ後、いきなりスピードが落ちたとしたら考え事をしていますw

そして性質が悪い事に・・・一晩寝ると結構忘れていますw

大体、その中でも覚えているものは・・・自分の中では面白いって思っているものだったりしますが・・・・。

 こういう活動が好きなので、医者も研究者もどっちも向いているのだろうと自分で思っています。

 最近、本当に生物学ではなくて医学を学んでよかったと思いますもの。楽しいですよ。自分が考えた事が、人のためになると思ったら幸せで胸がいっぱいになりますもの。

う~ん、やはり臨床も研究もしたいなぁ。そのためには今の日本の医療をもっとよくしないと(という、打算もあります) w  よし、頑張るぞ

 

最後になりますが・・アメリカ型の医療へ向かう日本。このままではいけない、改革をしないといけないと思われる方・・応援をよろしくお願いいたします

(さりげなく、再びBlogランキング20位。応援ありがとうございます)

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ

なかのひと 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする