こんばんは。
今日の患者さんの中でどうしても・・・診断できない人がいました。いや、確実に診断が出来るのか・・・というとそうではないですけど、ある程度あたりはつけられるのではないか・・・と思っていました。
因みに出来る検査が限られているので(T-Bilしか・・はかれないとか、DirectとIndirectの確認は出来ず)、診断に関しては問診と身体検査がメインになるのですけど・・・・。
今日は出張で来ていたお偉いさん。昨夜から嘔気・腹痛があり食事が取れないと・・。体温は37.2℃。
身体所見で引っ掛けたのは圧痛は右上腹部、Murphyっぽい所見が取れていて、しかも肝臓は3横指触れる。聴音は亢進しておらず。眼球結膜で黄疸は明らかではありませんでした。少し疑いましたけど・・・。
ともかく、他の腹痛の方とは毛色が違った・・・という印象でした
そこで、出来る検査として血液検査と腹部Xpを行いました。因みにこの時点では急性肝炎を疑いました。もしくは胆のう炎。胆管炎にしては本人が元気すぎるし(第一印象)、イレウスを疑うには聴音も正常範囲内・・・。
血液検査ではT-Bil2.5、CRP5.0mg/dlのほか、Hb12.0g/dlが異常所見。AST/ALTは共に20台、γGTP/ALPも正常範囲内。LDH/Kも動きがなく・・・・
Xpでは臥位で小腸ガスを含めて異常所見は認めず。立位では臥位でないのだから・・・あまり目立った所見はない。二ボーもない。唯一気になったのは肝臓と同じDensityで左横隔膜下に何かがありそうで・・・・それが右の横隔膜よりも左のほうを押し上げている。あと、異常ではないけど・・・胃のガスがまったく見えず。
正直に申しますと「肝炎じゃないの?胆道系も動いていないし、溶血性貧血にしてはLDHとか低すぎるし・・・・・」と思いながら、初期の身体所見に従って古いエコーを(いつのだこれは?)出してきました。
Probeをあてましたが、圧痛と嘔気がひどく頻呼吸になるし、動きも止められないから検査をやめて病院へ送って検査などをやってもらう事にしました。
実はもうそれが気になってさっきから考えてばかりいます。 まぁ、そのうち返事が来ると思いますが・・・・・。
どなたか、これじゃないかという診断が思いつかれる方(まぁ、これだけの情報では診断確定は厳しいかと存じますが・・・)御教授いただけるとうれしいです。
さて、まずはMTL先生(http://nsmtl.blogspot.com/2008/03/blog-post.html)とくらいふたーん先生(http://medicalfootball.blog69.fc2.com/blog-entry-211.html)のBlogで取り上げられていた件に関して御紹介します。
詳細はお二人のBlogにお任せするとして、平成20年診療報酬改定への抗議のために厚生労働省相手に行政裁判を起こされた事に関してです。
この件に関しての・・・・情報は整理されていらっしゃいますし、本当にお一人で立ち上がられる行動力がすばらしいと思います。
これに連動して、いろいろと覆せるところを覆せないものかな・・・と思っているところです。
さて、もう一つは北海道新聞からです。
聴覚障害不正、医師らの処罰検討 厚労相、自治体を指導へ(03/18 14:08)
聴覚障害の身体障害者手帳の不正取得疑惑で、舛添要一厚生労働相は十八日午前の閣議後会見で、「現場(地元自治体)の窓口の対応が悪かったかもしれない。現場を指導して見直したい。処罰すべきは処罰する形でやりたい」と述べ、事実関係を調査した上で、聴覚障害を認定した医師ら関係者の処分の検討も含め、地元自治体を指導する意向を示した。また高橋はるみ知事は同日午前の会見で、行政のマニュアル見直しを検討する考えを示した。
舛添厚労相は「社会保障は厳格なルールに基づいてやらねばならず、不正があってはいけない。制度の根幹を揺るがしかねない事だ」と指摘。不正を招いた原因について「根本的な原因がどこにあったかをよく調べ、判断したい」とした上で、「現場の窓口の対応が悪かったかもしれない。現場を指導していくし、しっかりやってもらわなければいけない」などと述べた。
一方、高橋はるみ知事は会見で、「(市町村から)道が問題を指摘されながら放置していたことが事実なら、反省すべき点は多々ある。将来、こういうことがないよう、既定のマニュアル見直しも必要だ。市町村、国と連携して、しっかり対処したい」と述べた。 この問題では札幌の耳鼻咽喉(いんこう)科医師(73)の診断書をもとに、確認されているだけで全道で七百十人が聴覚障害の手帳を取得、そのうち約四百人が実際は障害がなかったなどとして、手帳を返還する事態になっている。
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この他に滝川市のタクシー料金2億円問題もありますが・・・それを含めて一つは行政のチェック機能というものを改めて考えなくてはならないと思います。
なぜなら、このような不正利益を享受しようとしている人間のために、本当に必要とする人たちの使用できる分が減ってしまうからです。
ただ、この耳鼻科の先生がどういうお気持ちで認定されたのかはわからないです。もしかすると、軽い障害だったけど生活が苦しそうだから・・・とか、変な情が入ってしまったのかもしれません。ただ、本当に悪意のあるものであれば・・・・それは問題だと思います。
ただ、悪意があったら滝川の件のように不正利益を享受していると思うので、たぶん患者さんの生活などを考えたりもしているのではないかと思っています。
僕も以前、28歳で喘息を発症した患者さんを「シックハウス症候群」がないか確認をしにいったことがあります。この職場は喘息などがあると出世に響くので、転居を切欠に発症したと聞き、最後の悪あがきで「ホルムアルデヒド」などのアレルギーをチェックしにいったものですけど・・・。
患者さんの生活面なども考えて(今回の欝っぽい人を慢性疲労症候群の診断基準に当てはめたのも・・・どちらかというとそれを考えてですけど。まぁ、この人は見事に復活しつつあるようですが、復活しつつある今だからこそ何事もないように目を光らせているところです)やると、どうしても余計な事をしてしまう人がいるかもしれません。
ただ、舛添厚労大臣が言っているように「社会保障は厳格なルールに基づいてやらねばならず、不正があってはいけない」とは思います。あくまで必要な人が必要な保障を受けるものですから。
ただ、根本的な問題があるとすれば「社会保障を含めた支援体制がまだ整っていないこと」そのものが一番の根本だと思う。 まぁ、支援が手厚すぎて人が働かなくなったらどうしようもないですけど・・・。
しかし、最近暖かくなってきました。この季節になるとどうしても釣り・・・が頭をよぎります。
学生時代のことです。友人M君と横浜のほうへ釣りに行きました。
そこで投げ釣り、深瀬釣り、サビキなどを使ってやっていました。
そう、あのころのM君は・・・釣り張りにえさをつけるときに割り箸でやっていたな・・・・。 僕には出来ない芸当だった。あのころから整形外科医としての技術を磨いていたのだろうか・・・w
釣りで磨く手先の器用さ・・・・なんて・・・。
一方、僕は投げを2本とサビキ。そして基本的には黒鯛用の竿でメバルなどを狙っていました。投げ竿の一本には「スズキ」狙いでサビキで釣った鰯をつけて泳がせていました。
さて、この竿に引っかかった魚は何でしょうかw
ぐぐっ(Googleではないです)
うりゃぁ・・・巻くぞ・・・・。リールを巻きます。なかなか手ごたえあり。
浮いてきた奴を見て周りにいた子供たちは大はしゃぎ
「サメだぁ」
そう、70cm~1mくらいの小ぶりのサメでしたw
浮いてきましたし・・・一応「フカひれ」とかいうし、釣った魚はすべて料理して食う主義だし・・・。
「タモ貸してください」
と回りに言いましたが、冷たい視線。
「釣り上げてどうすんだよ」と、みんなの目線が痛すぎる orz
そうこうしているうちにサメは釣り糸を切って去っていきました。あれが因みに一番の大物です(大きさは)。 ・・・自慢にならないですね。
因みにこの友人M君。もうすぐ結婚されます。やさしいし、かっこいいので看護師さんにも大人気でしょう。おめでとう!
これでBSL班の男の5人の中で未婚者は僕だけだ!頑張れ!
ということで、無事Blogランキングも24位まで上昇しました。ありがとうございます。上記の件も含め、Blog頑張れ・・・と思っていただける方応援よろしくお願いいたします。