新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

医療従事者の心理的負担と・・・・おまけでゆで蛙

2008-02-29 19:35:10 | Weblog
こんばんは

学会1日目が終わりました。やはり学会は面白いですね。特に今日は急性放射線障害・・・被爆事故などの対応の話は端から端まで聞いておりました

また、今日は先ほどせっかくなので梅田を歩いてきました。迷っておりましたが・・・。人ごみが・・・すさまじかったです・・・

さて、今日の学会発表の中に実は抄録でしか確認していないのですが、「血液疾患に関わる医師・看護師の職業性ストレス・抑うつ尺度の現況」という発表がありました。

血液疾患は「診断」から「治療」まで行える魅力的な職場です。
しかしながら、書かれている通り血液疾患の多くは「悪性」であり・・・時間単位で状況が変化し緊張感を伴い(というか持続し)、治療不応例や緩和医療など業務内容が多岐にわたる。それに関するストレス調査をした報告ですが、一言で言えば経験の浅い人間を中心に健康リスクが高い

血液診療に関わるスタッフには強いストレスがかかっており、原因として仕事の量・質が上げられている

・・・・・

しかし、これは血液診療に特有なわけではない(まぁ、血液はさらに特殊かもしれませんが)。

多くの医療従事者が「仕事の量・質」が増えてきており、強いストレスがかかっているのだ。

何といっても人の命に関わりますから・・・・

だから、今こそ状況を変える為に動き出す必要があると思います


蛇足ですが・・・「ゆで蛙」という実験があります
蛙を熱湯の中に放り込むと反射的に釜の中から飛び出てきます。

しかし、蛙を水の状態から釜の中に入れておき・・・徐々にゆでていくと熱さの変化に気がつかずに「ゆで蛙」になってしまうのだ

今の日本は「徐々に変化」しています。いや、かなり急に変化しつつありますが・・・それでも連続変化ではあります

それに気がつかずにいると・・・我々日本国民も「ゆで蛙」になってしまうかもしれません。

医療と教育・・・社会福祉関係については、今こそ改善しなくてはならないと思います

では、また。

コメント (4)
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