はぴの自作カフェ 2nd

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GIGAIPC mITX-1605A Ryzen Embedded V1605B搭載のMINI-ITXマザー 実力編

2019-12-23 14:41:32 | 低消費電力APU

こんにちは、はぴです。

Ryzen Embedded V1605B搭載のMini-ITXマザー「mITX-1605A」のベンチをサクッとまわしてみました。
NVMe SSDがOS起動用にインストール出来ず、SATA SSDへのインストールになります。
インストール自体も特にトラブルもなくWindows 10は問題なく起動します。

CPU-Zでの素性もモバイル系のRyzen APUであることが見て取れます。




メモリについては、DDR4-2400MHz駆動が標準のようです。
メモリのOCに関しては試していません。





内蔵GPUにはRadeon Vega 8 Graphicsを搭載。NCUは8基(SP512基)のVegaコアを搭載。最新のNaviコアではありません。





CPU-Zでのベンチマークの結果は、以下の通りです。同じAPUを搭載するUDOO BOLTをマルチで上回る性能となっていますが、近い性能地であり同等性能とも言えます。





GIGAIPC mITX-1605A Ryzen Embedded V1605B(Zenコア 25W) メモリDDR4-2400(Dual)
CINEBENCH R15 SCORE

OpenGL               51.84fps
CPU(Multi Core)  606cb
CPU(Single)         129cb





GIGAIPC mITX-1605A Ryzen Embedded V1605B(Zenコア 25W) メモリDDR4-2400(Dual)

ファイナルファンタジーXIV漆黒の反逆者 標準品質(デスクトップPC) 1280x720
SCORE  5915(とても快適)





GIGAIPC mITX-1605A Ryzen Embedded V1605B(Zenコア 25W) メモリDDR4-2400(Dual)

ファイナルファンタジーXV 標準品質 1280x720
SCORE     1901(動作困難)





CINEBENCH R15の結果は4コア8スレッドのZENコアを搭載するだけありmITX-1605Aはマルチで600ポイントをマーク。
同じAPUを搭載するAIMB-228は目も当てられない低い性能となっています。

UDOO BOLTよりも高い性能。mITX-1605AがMINI-ITXサイズのマザーなのでUDOO BOLTはサイズが小さく発熱を処理しきれず性能が落ちるのではないかと思われます。





FF XIVベンチはとても快適。1280x720という解像度であれば、十分に遊べる範囲かと思われます。





FF XVベンチでは、このクラスのAPUではそもそも「動作困難」なベンチ結果ではあります。
Ryzen Embedded V1605BのGPU性能はこのクラスでは高性能な部類になります。





最後に消費電力です。

GIGAIPC mITX-1605A Ryzen Embedded V1605B(Zenコア 25W) メモリDDR4-2400(Dual)
消費電力 Windowsアイドル時 24.5W
CINEBENCH R15実行時 42.4W
FF XV実行時 46.1W
FF XIV実行時 47.5W

最大で50Wを超えない値となりました。同じRyzen Embedded V1605Bを搭載するUDOO BOLTやAIMB-228は40Wを超えない程度で10Wほど高めの値です。
Athlon 200GEを搭載するMini-ITXマザーに近い消費電力ではありますが、性能はmITX-1605Aの方が高くワットパフォーマンスが良好となっています。





mITX-1605AはRyzen Embedded V1605Bを搭載するUDOO BOLTと似たような性能を追求する設計となっており、性能に比例して50Wを超えない程度の消費電力となっています。
UDOO BOLTは40W程度の消費電力ですがボードが小さいことを考えるとこちらも優秀なシステムといえます。
同じRyzen Embedded V1605Bを搭載するAIMB-228は消費電力が30W前半となっていますが、性能も大幅にスポイルされていて設計思想の違いがありそうです。

今回のmITX-1605AはAthlon 200GEを搭載するMini-ITXマザーと似たような(やや低めとも言える?)同等程度の消費電力です。
それでいて4コア8スレッドのZENコアを搭載するmITX-1605Aの性能はAthlon 200GEよりも高く、ワットパフォーマンスはAMD低消費電力系CPUの中では随一のAPUであると思われます。

GIGAIPC社はGIGABYTEからスピンオフした会社です。GIGABYTEマザーボードの設計のノウハウも持っている会社が製造したのがこのmITX-1605Aです。


今後、Ryzen Embedded Vシリーズを搭載するMini-ITXマザーがどんどん登場してほしいです。



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