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山頭火つれづれ-四方館日記

放浪の俳人山頭火をひとり語りで演じる林田鉄の日々徒然記

いふ言のかしこき国そくれないの‥‥

2006-01-25 14:45:52 | 文化・芸術
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Information-Aliti Buyoh Festival 2006-

-今日の独言- ライブドア騒動のなかで

 23日の夜、ライブドアの堀江社長以下4名が逮捕され、ライブドア騒動も大きな分岐点を迎えたようだが、それにしてもマスコミの喧騒ぶりは度を越しているように思われる。開会されたばかりの衆議院本会議は、ホリエモンを参議院選挙に担ぎ出した小泉流の責任追及に荒れ模様だし、事件の推移によっては政局もどう動くか、新たな火種に波乱含みだ。
 山根治さんという元公認会計士が書いている「ホリエモンの錬金術」というサイト記事を読んだ。計20回と書き継がれた長文の大作。著者自身、大きな脱税事件で逮捕起訴され、冤罪事件として十年の法廷闘争の末、無罪を勝ち取った経験をもつ人だけに、「公表された財務書類等から、ライブドア堀江貴文氏のいわば錬金術師としての実像を明らかにし、マネーゲームの実態を浮き彫りにする。」との触れ込みどおり、細にして洩らさず、徹底した分析をしてみせてくれる労作だ。虚像の虚像たる所以が、カネと株式操作の流れを数字という事実に即してのみ詳細に明かされている。実相はおそらく彼の描いてみせてくれるホリエモン像にほぼ近いものだろう。「ホリエモンと小泉純一郎」と題した3回連載の小論もなかなかに辛味の効いた読み物だった。


――参考サイト-山根治「ホリエモンの錬金術」
http://blog.goo.ne.jp/yamane_osamu/e/42c2c0ee4afb62e55737eaacc2d08b17


<歌詠みの世界-「清唱千首」塚本邦雄選より>

<恋-12>
 いふ言のかしこき国そくれないの色にな出でそ思ひ死ぬとも
                                  大伴坂上郎女


万葉集、巻四、相聞。生没年未詳、大伴安麻呂と石川内命婦の子で、旅人の異母妹、家持の叔母にあたる。万葉集に長短歌84首。女性歌人としては最も多く、家持・人麻呂に次ぐ。かしこきは恐き。
邦雄曰く、作者の歌七首一聯は、すべて人目に立つのを戒め、取り沙汰されることを怖れる忍恋の歌。無責任な世間の噂の恐ろしいこの国、鮮やかな紅の色のように、色に出してはならぬ、死ぬほど恋しくともと、歌意は悲痛な諫言に似る、と。


 恋しとは便りにつけて言ひやりき年は還りぬ人は帰らず  藤原良経

六百番歌合、恋、遠恋。
邦雄曰く、便りはついに片便り、愛する人は帰って来なかった。廻るのは年、立ち還る春が何になろう。年と人との苦みのある対比、万感をこめてしかも簡潔無比、と。


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