山頭火つれづれ-四方館日記

放浪の俳人山頭火をひとり語りで演じる林田鉄の日々徒然記

なんだか空騒ぎを揶揄するかのように…

2018-11-24 23:37:50 | 文化・芸術
朝刊には「25年 大阪万博」と
夕刊にも「25年万博 大阪歓喜」と
一面に大きな見出しが躍っているが
なんだか空騒ぎを揶揄するかのようにすきま風が吹きぬける感。
大阪に居ながら一度も足を運ばなかった70年万博
仮に2025年になお生きていたとしても、足を運ぶことはあるまい。


   ――写真は、前方は夢洲、後方に舞洲――

「ライオンは同化された羊から‥‥」-2006.01.04記
出典は平凡社ライブラリー「ヴァレリー・セレクション 上」より。

 文学。――他のだれかにとって<形式>であるものは、わたしにとって<内容>である。
もっとも美しい作品とは、その形式が産み出す娘たちであって、形式のほうが彼女たちより先に生れている。
人間がつくる作品の価値は、作品そのものにあるのではなく、その作品が後になってほかの作品や状況をどう進展させたかということにあるのだ。

ある種の作品はその読者によってつくられる。別種の作品は自分の読者をつくりだす。
前者は平均的な感受性の要求に応える。後者は自分の手で要求をつくりだし、同時にそれを満たす。
ほかの作品を養分にすること以上に、独創的で、自分自身であることはない。
ただそれらを消化する必要がある。ライオンは同化された羊からできている。

<今月の購入本>-2012年10&11月
◇服部 英雄「河原ノ者・・秀吉」山川出版社
◇重信 メイ「<アラブの春>の正体-欧米とメディアに踊らされた民主化革命」角川新書
◇ハウC.S・白石 隆「中国は東アジアをどう変えるか-21世紀の新地域システム」中公新書
◇塩野七生「『ローマ人の物語』-スペシャル・ガイドブック」新潮社