カナダ・バンクーバー五輪の17日間の日程が終った。
7競技86種目を全部言える人はなかなかいないだろうが、基本的には冬季五輪と言えば雪と氷の競技と思っていて間違いはない。
日本選手団であるが、
バンクーバーオリンピック日本選手団(選手 94人、役員 101人/合計 205人)
日本代表選手団 入賞者一覧
金(0)、銀(3)、銅(2)、4位(1)、5位(6)、6位(2)、8位(7)/合計(26)
となって、前回のトリノよりはメダル獲得者・入賞者数は増加傾向にあるが、基本的に選手を支えているのが地域の人々や企業である状況は変わっていない。
例えばスケートの小平などは個人病院のオーナーのおかげで競技が続けられている。他の選手も同じようなものだろう。
スキー関係は北野建設などの建築業関係が多いので、この先、このままの体制でサポートできるのだろうか。
北海道の景気如何ではジャンプやスピードスケートはばったりなんてこともあるかもしれない。
長野も新潟も同様な状況なので、今回の五輪出場は地元の社長さんやスポンサーさんの意地が感じられる。
チームアルビレックス新潟は長岡市から上越・湯沢方面の企業からスポンサードしてもらっているのだが、皆川の活動を維持できなかった。
日本は国が競技の裾野を広げる支援をしてそれなりの出場枠は確保しているので、次のソチでも200人規模の選手団は編成されるんじゃないかな。
今回はトリノ同様役員の方が選手よりも多かったのだけど、これは個人競技の場合、それぞれにコーチやトレーナーがついているため。冬季五輪の特色かな。
日本はナショナルセンターでの強化の実績を示したことにはなるのだろうけど、何とかなく冬季に関しては実感は無いな。
それよりは関西大・中京大・東海大・早大といった大学の支援の方が大きい感じはする。
いくらスポーツ関連予算が国で付いたとしても、今のままだと末端の選手に届くまでに中抜けがあり結局はほとんど恩恵は無いと同じだ。
頂から裾野まで直接恩恵を感じられる国の金の使い方を誰かが発見できればいいのだけど。
それまでは、文部科学省の管理下にある大学や専門学校などの学校関係に流れる資金で何とかするしかないのかな。
せめてスポーツ団体への寄付行為に対して税控除するくらいのことはしてもいいんじゃないだろうか。
日本の競技スポーツはお金も時間も人材発掘も個人のボランティアに負いすぎると思う。
さて、JFAの犬飼会長はサッカーは冬の競技だと主張している。
たしかに、今年のW杯は6月に南アフリカで開催されるので、真冬だわな。
となると、五輪もサッカーやバスケットボールみたいな基本的に冬の競技だとされているものは冬季五輪に組み込まれる可能性もあるのだろうか?
もちろん、いくらサッカーの施設が充実している菅平でも2月にスキーは可能でもサッカーは厳しいので、同じ理由で雪と氷の競技会場とは別の都市になるのだろうけど。
商売上手のIOCのことだから、春季五輪とか秋季五輪とか競技を再編して毎年五輪を開催する日が来るかもしれないな。