28.02.05 フォルクスワーゲン NO.1060
フォルクスワ-ゲンと言えば、世界中で最も実績も信頼もある企業と思っていましたが、排ガス規制
をクリアーするために検査資料を偽装していたことが発覚して、企業の存亡にかかわるほどの危機
に直面しています。 なぜ、フォルクルワーゲンともあろう企業が偽装してまで利益を上げようとす
るのか理解できませんでしたが、この背景には世界規模の過酷な価格競争に晒されている現実が
あるからなのです。
超一流企業だって、いつライバル企業にその地位を奪われるかもしれないのは、日本でも一流企業
だったシャープが経営危機に陥り、東芝が粉飾決算をしてでも生き延びようと悪アガキしているように、
今や新自由主義の名のもとに過激な競争にさらされ危機感に覆われているのです。
トヨタが空前の利益を上げているにもかかわらず、従業員の給料を上げないのも、その是非善悪は
別にしていつどんな事態に至るか、先行きが不透明で資産を蓄積しておかないとヤバイというんだ
というのがその理由だということです。
「偽装中流」 須田 慎一郎 著 を参考にしました。
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