山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

平成30年度予算 成果1【平和な杉並を継承する!平和都市宣言30周年記念事業】 

2018-03-22 | 議会報告

平成30年度予算成果1

【平和な杉並を継承する!  平和都市宣言30周年記念事業】              

 

「平和な日本を子どもたちの世代に遺して行きたい。その為には歴史を振り返り、

平和維持の重要性を日々感じる環境を整えていく事が重要である。」

 

第二次世界大戦の日本の敗戦から10年にも満たない昭和29年、アメリカはマーシャル諸島ビキニ環礁で水素爆弾の実験を行ないました。日本は世界で唯一の被爆国であり、広島・長崎の被爆者の苦しみが続く状況での実験でした。その日、操業中の日本のマグロ漁船「第五福竜丸」が水爆実験の死の灰”を浴びたことから、核兵器廃絶へ向けて気運が高まりました。
 区内では、話し合いや水爆禁止署名運動が散発的に始められ、旧杉並区立公民館(現在、区立荻窪体育館)を拠点にあらゆる層の団体や個人が参加して「水爆禁止署名運動杉並協議会」が結成されました。
 2カ月足らずの間で27万人余りの署名が集められ、さらに署名運動は、近隣地域、全国に広がり、翌昭和30年には、第1回原水爆禁止世界大会が広島で開催されるに至りました。

当区は「原水爆禁止署名運動発祥の地」であり、今なお多くの区民が歴史を誇りとしています。その拠点となった旧杉並区立公民館は、現在、跡地に区立荻窪体育館が建っています。その角地に公民館跡記念碑「オーロラの碑」が建立されています。今日も、世界の恒久平和と核兵器の廃絶を願う心は脈々と引き継がれており、昭和63年に区議会の議決を経て「杉並区平和都市宣言」がされ、本年は30年目を迎える記念すべき年です。


区民フォーラムみらい会派では、区内在住の広島・長崎の被爆者団体「杉並校友会」からの陳情を受け、戦争体験者や被爆体験者の高齢化が進み直接話を聞く機会が減少していく中、証言記録映像を制作し、戦争の惨禍・平和の尊さを次世代に語り継いでいく事業に着手するよう要望を重ねてきたところ、来年度の事業化が決定をしました。


山本あけみは会派の一員として当区が区民の声に応え、本事業に着手をした事を評価し、感謝しています。また、中央図書館改修に合わせて、上記の様な映像をはじめとして区内に残る戦争の惨禍を伝える資料を集めて「平和祈念コーナー」を新設し、後世にわたって区民がいつでも触れることが出来る様に要望をしております。


以上