山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

杉並区長選挙と区議補欠選挙を振り返って

2018-07-21 | 活動日誌

 任期満了に伴う杉並区長選(平成30年6月25日開票)で、現職の田中 良氏 (57)が他候補を制し、3期目の区政をスタートさせました。

 今後、区政の大きな課題の一つである、「区立施設再編整備計画」が公会計システムと連動し、将来の財政運営を踏まえた整備が進められていきます。学校の跡地活用なども大きな課題になってくるでしょう。多額の税金を使う公共施設整備の在り方は、区民生活に大きく影響をしてきます。私は、区内全体の施設整備費とランニングコストを最小限に抑え、その分を子どもたちの教育と今後高齢化により増大するであろう介護や障害者政策など福祉全般に予算を振り向けていくべきと考えています。区議として区民の意見を区政に伝えるべく、区長とも意見交換が出来る関係性を保ちながら、今後とも取り組むべき方向を提言して参ります。
 
 直前に行われた中野区長選挙では立憲民主党公式の推薦候補が当選を果たしたこともあり、立憲民主党が掲げるボトムアップの政治を杉並でも実現したいというお声を多く頂きました。
しかしながら、立憲民主党は推薦をどの候補者にも出していなかった事から、以前から歩みを共にしてきた現職田中区長の応援を致しました。私は56万人を超える人口を抱える杉並区のかじ取りは、政治家として多くの知見と経験があり、国・都・区の政策に通じている事、そして区政の課題を解決する能力が必要だと考えています。

 私は在職をしている7年間、これまで田中区政と共に議会で区政を担う車の両輪として、議決行動において全て賛成をしてきました。田中区政においての議決してきた内容には、私にも重大な責任があると考えています。
これは、内容如何に関わらず、全て田中区政がする事は賛成、という事では無く、賛否が分かれる議案に対しては事前に会派として話し合い、場合によっては実質的な審議が行われている委員会の場で付帯決議を付けながら賛成に回ってきました。
 私は会派に所属をしているので、自分の意見は会派として取りまとめたものとして発信をしています。本来は個別議案の意見は委員に所属をしていない議員であっても委員会での発言をするルールであるはずですが、一部の議員は本会議場で意見を述べているため、そこで発言をしていないと何も意見を表明せずに単純に賛成だけしていると思われている方もいらっしゃるのですが、事実誤認であり大変残念だと考えています。
 
 
また、私がこれまで提言をしてきた、
・中央図書館の区民意見聴取を基にした改修整備、
・子どもプレイパークの事業化、
・都立高井戸公園の緑を守り防災機能としての早期整備、
・在宅介護支援のための小規模多機能型居宅介護施設の整備
など、多くを実現できたのは、私が議会活動を通してしてきた提言を区が真摯に受け止め、区民全体の利益として認め、事業として予算化を決定して行ったからです。

 今回の選挙で田中区政に反対する市民のお声も沢山お聞きしました。真摯に受け止め、区政の正すべきところは正すという議員としての最も重要な役割を果たすべく尽力して参ります。個別の案件に関して、何故賛成をしてきたかといったご質問は、是非メールでお問い合わせください。 yamamoto.akemi1965@gmail.com

 杉並区政でボトムアップの政治を目指していく為には、例え誰が区長になったとしても区民意見集約を区政の一部に据えるといった事を制度化し、区民の意見が区政に反映されやすくする必要があると考えています。

 その具体的な解決策として、第3定例会の一般質問では、
「ボトムアップ政治の実現へ! 住民協議会設置で区民自ら政策提言を!」として提言を含め質疑の予定です。

 行政の計画は決定後に区民に知らされる事が多く、従来のパブリックコメント募集などの手法では区民の声が広く反映されているとは言えません。立憲民主党所属議員として杉並区でもボトムアップの政治を進めていくために、杉並区7地域ごとに地域全体の声を広く協議していく場として、住民協議会(無作為抽出方法による市民参加100名位)を設置して、偏りの無い公平公正公益の為の議論を尽くし、日常的に自治体の政策に関する意見交換の場を作る事によって、行政の動きを市民に伝え、行政運営に対する参画意識を向上し、市民の意見を集約していち早く計画に活かしていく為の、住民協議会の設置を求めて参ります。

 因みにこの提言をまとめるために、第51回木曜茶話会において、一般社団法人構想日本 伊藤伸先生にご講演をいただき、また別途で会派として勉強会を実施し、杉並区バージョンの住民協議会を作り上げるべく策を練っております。

 また、区長選挙では他党選出の国会議員も応援をしていた関係で、相乗りで候補者を応援する事に批判がありました。もとより田中区長は立憲民主党の前身である民主党所属で都議会議長を務められた経験をお持ちで、1回目の区長選挙を民主・社民・生活者ネットの推薦で出馬し、自民推薦候補を激戦の上、破って当選を果たした政治家です。当時は前区長が推し進めていた教科書採択に反対をしてきた区民の方々の多くが田中区政の誕生を後押しし当選をされました。今回は当時後押ししてきた区民の方々が他候補を擁立された事は大変残念ですが、区政は当然、教科書問題だけでは無く、他の政策において期待通りの動きではなかったのだろうと理解しています。

 因みに、田中区長は政治家は教育には口を出さないという当時の公約通り、子どもたちの教育内容に介入していないことに関しては最大限の評価をしていますし、公立中学校で子供を学ばせている一人の親としても大変ありがたいと感じています。また、教育環境づくりには最大限配慮しており、エアコンや電子黒板の全校設置を完了しています。

 今回現職として3回目の選挙に当たり、その実績から国政の支持政党に関わらず、多くの区議会議員が応援をしました。先述のように私を含め区議の提言を、推進すべき政策は党派を超えて真摯に実現へと導いたからこそであったと思います。
区民の方の一部に、自民党が応援する候補を立憲民主党が応援するのはおかしいといった論調がありますが、経緯からすると後から応援に回ったのは自民党です。
 また区政は意見が割れるイデオロギーや憲法、原発、外交、経済政策などは議題には登りません。あくまで区民の生活に根差した課題解決を目指すのが区政です。区政とは一線を画し、私が国政において自民党と対峙し立憲民主党が政権交代を望める政党に成長して行く為に、出来る限り尽力をして行く事には一寸の変化はありません。

 「立憲主義に基づく民主政治」と「多様性を認め合い、困ったときに寄り添い、お互いさまに支え合う社会」を実現するため、一つの価値観を押し付ける政治ではなく、市民のみなさんとつながり、日常の暮らしや働く現場の声を立脚点としたボトムアップの政治を実現し、区政において公正・公平なルールに基づく自由な社会と、一人ひとりの持ち味が発揮され、それぞれに幸せを実感できる社会を目指し活動を進めて参ります。
 
 また、区議補選においては、立憲民主党公認の関口健太郎が多くのご支援をいただき、当選をさせて頂きました。これで立憲民主党杉並区議団所属議員が4名となり、非交渉会派から交渉会派となり、議会での発言権が大きくなりましたがまだまだ最大会派の半分にも満たない状態であり、まだまだ努力が必要です。

 来年4月には、統一地方選挙が行われ、山本あけみも3期目のご信託を得るべく活動をして参ります。
これまでの実績と経験を基に、新たな公約を練り直しております。皆様からの「こういった事に取り組んで欲しい。」といったご意見がございましたら、是非お寄せいただけますようよろしくお願い申し上げます。

以上


最新の画像もっと見る

コメントを投稿