山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

高井戸公園の果たす役割

2011-09-21 | 都市計画高井戸公園のこと

私がこれまで「都市計画高井戸公園」の早期実現に向けて活動をしてきた

大きな理由のひとつに広域避難所の確保があります。

今回東京都によって優先的に整備が決まった理由としても最大のものが、

この避難所の確保です。

試算によると都市計画高井戸公園全体の避難人口は42.000人、

どのような災害でどういった避難が必要なのかはそのときになってみないと判らないことですが、

高井戸公園は環八に近く、首都高速にも隣接しているので、この地域のみならず、

高速の先への地域への物流の拠点として整備が進むことになるのでしょう。

 

東日本大震災の教訓をもって、整備が大幅に見直されたのです。


今回の優先整備区域の中に久我山2丁目の住宅が一部含まれており、

今後立ち退きが進むことになるでしょう。

私が活動をしてきたことでこの方々の生活を奪ってしまうのでは?

とこの一週間思い悩んでいました。


もちろん私の活動がどれほど実を結んだのか判らないし、

久我山の3つのグラウンドのうち、民間のものも優先整備区域になれば、

住宅は含まれなかったのだろうと、本当に悔やまれます。

 

もっと悔しいことに、何故含まれなかったのかは今はまだ判りません。


現在、東京都と杉並区により公開意見の募集が行われているのですが、

区報とホームページでしか告知をしていません。

また、区報には「高井戸公園」の文字はなく、詳しく調べを進めると

やっとその文字が出てくるのです。


肝心の立ち退きを迫られることになる方々への個別の説明は12月以降に

東京都からされる予定と聞きました。

もしかしたら来年まで、当事者の方々には知らされないことになります。


これでは困ると思い、この地域のかたがたへは私のほうからお知らせという形で

・ご自宅が優先整備区域に含まれているということ。

・公開意見の募集が行われていること。

をポストに入れさせていただこうと考えています。


杉並区にはこの方々に対しての説明会を早期に開催してもらいたいと考えており、

現在、担当部署へ要望をしております。

 

以下、東京都のホームページからご参考までに抜粋です。

 

避難場所や防災拠点となる公園・緑地の整備促進
⇒172ヘクタール(区部 104ヘクタール、多摩部68ヘクタール)

  • 和田堀公園や篠崎公園等、環状七号線周辺の防災拠点となる公園を重点的に整備します。
  • 現在避難場所に指定されており、今後もその機能を確保すべき練馬城址公園、高井戸公園の整備に着手します。
  • 今回設定した優先整備区域が整備された場合、区部において、約21万人分の避難場所が確保されます。