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本能寺の変 「明智憲三郎的世界 天下布文!」

『本能寺の変 431年目の真実』著者の公式ブログです。
通説・俗説・虚説に惑わされない「真実」の世界を探究します。

『歴史読本』6月号「特集明智光秀の謎」

2014年04月26日 | 427年目からの挑戦
【2014年10月5日追記】
 この号は2014年9月に文庫本『ここまでわかった!明智光秀の謎』という題名でKADOKAWAから出版されています。
ここまでわかった! 明智光秀の謎 (新人物文庫)
クリエーター情報なし
KADOKAWA/中経出版


【2014年4月26日記事】
 『歴史読本』6月号「特集明智光秀の謎」が発売されました。
 私のお勧め記事は以下の通りです。

1.明智光秀の生涯
   早島大祐(京都女子大学准教授)
 従来の通説にとらわれずに基本的に信憑性ある史料から光秀の生涯を復元しています。私とは解釈の異なるところもありますが、従来の「軍記物依存症」の論説とは一線を画す内容です。
 >>> 本能寺の変研究本の軍記物依存判定法

2.子孫が語るその後の明智一族
   明智憲三郎(歴史工房主催)
 私の家系の伝承、子孫の心情、生き延びた明智一族のその後の情報などを書きました。
 >>> 明智憲三郎は本当に光秀の子孫?

3.虚飾に満ちた光秀の「動機」の数々
   渡邊大門(歴史学者)
 家康饗応説、光秀骨折り発言説、光秀小用説、光秀の母見殺し説、光秀移封説、光秀付髪落下説の発生のもととその根拠の無さを解説しています。「むすび」に書かれているように「こうした説の多くは、検証を踏まえて否定されたものがほとんどであるが、いまだに再生産されているのが現状」です。
 付け加えて言うべきは、学界も認める定説の数々(朝倉義景仕官説、義昭・信長両属説、怨恨説、野望説、偶発説、神君伊賀越え危機説、中国大返し神業説など)も高柳光寿、桑田忠親、藤本正行といった歴史学者によって再生産されているものに過ぎないということです。
 >>> 問題だらけの本能寺の変の定説
 >>> もはや本能寺の変に謎は存在しない!

4.原文と現代語訳で読む『惟任退治記』
   金子拓(東京大学史料編纂所准教授)
 秀吉が自分の都合のよいように書かせた『惟任退治記』の現代語訳と原文が歴史雑誌に掲載されたのは画期的です。この書が本能寺の変の通説のもとを作ったことをご理解いただけると思います。
 >>> 通説の創作者は秀吉!
 しかし、どういうわけか解説では『惟任退治記』と本能寺の変の通説との関係には一切触れられていません。
 >>> 愛宕百韻:桑田忠親・金子拓両博士の怪


 「軍記物依存症」の残渣がまだ一部の記事に見受けられるのは残念ですが、これまでの歴史雑誌に比べて「軍記物依存度」ははるかに低く、「明智光秀特集」としては画期的といえます。少し希望の光が射してきたような気がしています。

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【文庫】 本能寺の変 431年目の真実
明智 憲三郎
文芸社

 >>> 「本能寺の変 431年目の真実」読者書評
 >>> 「本能寺の変の真実」決定版出版のお知らせ
 >>> 『本能寺の変 431年目の真実』プロローグ
 >>> 『本能寺の変 431年目の真実』目次
 >>> もはや本能寺の変に謎は存在しない!
 >>> 本能寺の変当日に発生した謎が解けるか

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