ウォーキングコースのアイランド中央公園の池には、冬になるとカモやオオバンが渡ってくる。
来た頃は、警戒心も強く周辺の草地で芝をついばんでいても、人が近づくと慌てて飛び立っていた。
このところ冷たい北風は相変わらずだが、お日様の力強さは力強さを増してきた。
冬の身支度で、早足で歩くと汗ばむようになった頃
芝をついばむカモたちも、北帰行のための体力をつけなければならないのか
それとも慣れてきたのか、ある程度近づいても逃げることなく、旺盛な食欲に負けて飛び立つことも少なくなった。
このところ、そんなカモたちの姿もめっきりと少なくなってきた。きっと長い北への旅立ちを始めているのだろう。
その代り小さな遊園地は、子供達であふれかえるようになった。
菜の花畑の向こうでは、冷え込みから休眠打破を始めたサクラが、そろそろ出番だと準備運動を始めている。
菜の花畑にハチやチョウが飛び交うようになり、黄金のような黄色が色あせた頃
辺りをピンク色に染め、怒涛のように春が押し寄せて来る。