毎月参拝を欠かさない弁財天様には、ヘビの石像が三体祭ってある。
参拝するたびに頭を撫で、御利益があることを願っている。
英雄ペルセウスによって首を落とされたメドゥーサは、見るものを石に変えるといわれたが
三体のヘビ神様は石なので、頭をいくら撫でても平気でいられる。
しかし、にょろにょろと動くヘビは遠目に見る分は何ともないが、足元の藪から突然現れると思わずひいてしまう。
数年前に、植物園の温室でヘビが脱皮した抜け殻を見たことがある。
一年中快適な環境にある温室は、ヘビにとっても快適な住まいなのかもしれない。
それに適当な水辺もあり、ヘビが侵入するくらいだから快適さを求めてネズミ等の小動物もいるに違いない。
ヘビの寿命は、人間などの外敵に襲われなければ、10年ほどだといわれている。
温室のような快適な環境であれば、倍ぐらい生きるのかもしれない。
決してハイビスカスの花を覗きこんでる人の目の前で、舌をチョロチョロと出してはいけない。
人の目を盗んで、快適な住環境を手に入れるかどうかは悩ましいところだろうが。