別所温泉の中心地にある北向観音へ
寺社は極楽浄土の方向である
東か南に向かって建てられるが
この本堂は北に向いていることから
通称「北向観音」と呼ばれている。
また 長野市にある善光寺に向かい合うように
建てられていることから「裏善光寺」ともいわれている。
長野の善光寺・阿弥陀には「未来往生来世の利益」を
北向観音・千手観音には「現世の利益」を祈願するが
善光寺と北向観音のご利益は一体のもので
「一方だけでは片詣り」になるといわれている。
加えて その由来は
「北斗七星が世界の拠り所となるように
我も衆生のために常に拠り所となる。」
という観音のお告げによるものだともいわれている。