クラクフから南東15kmにある
「ヴィエリチカ岩塩坑」へ
13世紀から1950年代まで稼働していた
世界有数の規模を誇り
また 世界最古の岩塩採掘場。
産出される岩塩は
ポーランド国家の重要な収入源となり
14世紀以降はポーランド国家財政の3割を支え
大きな利益をもたらした。
中世時代、塩は調味料以外にも
食料の保存や医薬品
染色やなめしなどの産業用品としてとても
貴重で「白い金」とまで言われていた。
岩塩の採掘の結果 坑道の総延長は約 300 km
採掘後にできた空洞の数は 2,000以上
また最深部は 327mに達し
9層からなる広大な地下採鉱場となっている。
第二次世界大戦中には、
この岩塩坑を占領したドイツ軍が
その一部を軍需物資の製造拠点としたこともある。
1978年に最初の世界遺産として登録された。
1996年 塩の採掘は停止され
現在は 観光用として公開されて
年間110万人もの観光客が訪れている。