あかない日記

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インド紀行 174 帝国の終焉

2016-04-26 | インド紀行

                                

 

フマユーン廟の内部は意外と簡素で
 
この透かし彫りの窓から差し込む光が


この静寂と相まって 何故か特別な印象を感じる。


この窓 インドの職人の技術力を物語るものといわれ

繊細に見えるが 厚さが3㎝から5㎝くらいあって

結構頑丈にできているそうだ。

ところで フマユーン廟は

ムガール帝国の終焉の場でもあった。

19世紀前半には ムガル帝国は衰退し

その領土のほとんどを失っていた。


1857年 イギリス東インド会社の

インド人傭兵=セポイが蜂起して


イギリスと対立(セポイの反乱)した。


これにインド民衆が呼応して

ムガル皇帝バハドゥル・シャー2世を担ぎ上げ


ムガル帝国による再支配を企てる。


しかし イギリス軍はこれを武力で鎮圧し

フマユーン廟に隠れていた皇帝を発見して捕縛する。


翌1858年に皇帝位は廃位され ムガル帝国は滅亡。


代わって 英国国王を掲げる

イギリス領インド帝国が誕生する。


これよりインドはイギリスによる

植民地時代を迎えることに。