フエリーは 順調に宮島に向かい
右手に 宮島のシンボル「大鳥居」が近づいてくる。
この海中の大鳥居は 海の中に支柱を打ち込んでいるのではなく
自分の重さだけで 立っているそうだ。
台風や地震にもよく耐えている。
それには 仕掛けがあるそうだ。
鳥居は高さ16m 支柱の周囲は10mもあって
上部の島木は箱形の造りで
中に玉石約7tを詰めて “おもし” にし
主柱・袖柱6本で支え 柱と屋根の交差する部分には
動きやひずみなどを自然に吸収仕掛けがあり
海底部分は 松材の杭を打って地盤を強化したうえで
その上に布石を並べて基礎の代わりとしていることによるとのこと。
そんな知恵が 大昔にあったとは 驚きだ。
今の鳥居は 平安時代から8代目であるが
巨木を必要とするため
明治から100年以上も 建て直しが行われていなとのこと。