カンボジアでは 影絵を「スバエク」といい
昔のアンコール時代には王宮でしか見ることができなかったが
シェムリアップは この影絵の発祥の地とも言われている。
スバエクとは 人や動物の皮 皮膚を意味する。
きれいになめした牛の皮で作られている人形を
大きなスクリーンの後ろで セリフや歌を歌いながら
伝統的な音楽に合わせて コミカルに動く。
上演された物語は 農村の光景で農夫ボアが奥さんと一緒に
水牛と連れて出かけ一人の農夫ソーと知り合うが
その農夫ソーが奥さんがあまりに美しいので気に入ってしまう。
そこで水牛を戦わせ
「勝った方が奥さんを自分のものにできる。」
という賭けをしてしまう。
結果は ボアの牛が首の骨が折れて負けてしまうが
しかし 奥さんを渡したくないボアは ソーと喧嘩になって
そこへ 警察官が駆けつけ 二人は叱られてしまう。」という筋書きであった。