(資料から)
1960(昭和35)年 戸川幸夫原作『オホーツクの老人』の
彦市老人をモチーフに『地の涯に生きるもの』として長期の
映画ロケが 羅臼で行なわれたが そのとき地元の人々の
大変な協力が得られた。 ロケ最後の日 そのお礼にと
森繁久弥 が即興で作った「さらば羅臼」を自ら披露している。
この歌がいつか『知床旅情』として大ヒット曲となり
知床ブームの社会現象を起こした。
そして 知床が国立公園に指定されたのは
1964(昭和39)年6月のこと。
羅臼の「しおかぜ公園」には 森繁直筆の歌詞の記念碑がある。
「 知床の岬に はまなすの咲くころ
思い出しておくれ 俺たちのことを
飲んで騒いで 丘にのぼれば
遥か国後に 白夜は明ける
旅の情か 酔うほどに さまよい
浜に出てみれば 月は照る波の上
君を今宵こそ 抱きしめんと
岩かげに寄れば ピリカが笑う
別れの日は来た ラウスの村にも
君は出て行く 峠を越えて
忘れちゃいやだよ 気まぐれカラスさん
私を泣かすな 白いかもめを 」
https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=T40Tx2WS6Ag