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あかない日記

写真付きで日記や旅行・趣味を書き留める

ベトナム紀行(72) 永厳寺

2014-05-17 | ベトナム紀行



タンソンニャット国際空港とホーチミン市街とを結ぶ

幹線路「ナムキーコイギア通り」に


永厳寺」(ヴィンギエム寺)がある。

 
この寺 日本とのかかわりが深く 

日本の仏教系大学で9年間の研究活動を終えた僧侶二名によって


1964~ 71年にかけて建立されており 日本文化の影響がでている。


境内 8000m2に 高さ40mの七重の塔が聳え 

仏陀 釈迦如来 普賢菩薩 文殊菩薩 などが祀られている。


ベトナムの恒久平和を祈って1968年に日本から寄贈された「平和の鐘」には

 日本語で「日本の佛子こぞりて捧げたる。平和の鐘はベトナムに鳴る」と彫られている。


また この永厳寺の分院としてブンタウに「永厳禅院」があり

 前述の平和の鐘の寄贈にもくわり活動されていた

日本人僧侶吉岡棟一(福島市・圓通寺)の尽力もあって

66~75年にかけて建立されている。



 

 


ベトナム紀行(71) どらえもん

2014-05-16 | ベトナム紀行

 

タンソンニャット国際空港とホーチミン市街とを結ぶ

幹線路「ナムキーコイギア通り」に


ドラえもん」 の大きな看板を見る。

ドラえもんは ベトナムでも人気があり。

因みに ベトナムででは 

  
 ドラえもん  :Đôrêmon ドレーモン

   のび太 : Nôbita ノービタ
   静香 : Xuka スカー
  ジャイアン   : Chaien チャイアン
  スネ夫 : Xêkô セコー

  と呼んでいる。

1992年末の発刊以来 2013年には 単行本218巻になり

 関連書籍を合わせれば販売数が累計で2500万部に達するそうだ。

ベトナムでの出版は最初 海賊版であったが 90年代以降人気を高めた。
 
しかし 勝手に絵を書き換えたりし さらに著作権料等は支払われていなかった。

その後 1995年 ドラえもんの版元である小学館との協議が整い

 使用料をベトナムの奨学金の基金に充当することで

作者の藤子・F・不二雄や小学館と合意している。

この「ドラえもん基金」は 2013年までに7150人に

計約40億ドン(約1700万円)の奨学金を授与している。

私立の小学校には、キムドン社の寄付でつくった

「藤子・F・不二雄図書館」もあり 授業の教材でもドラえもんをつかっているそうだ。

余談だが ドンコイ通り近くに20周年を迎えた

日本大衆食堂「どらえもんかか」が営業している。


ベトナム紀行(70) ベトナム人気質

2014-05-15 | ベトナム紀行

 

ご覧のように 乱雑に束ねられた電線が垂れ下がっている。

ベトナムに来て 驚いた光景の一つだが

たぶん 電燈線ではなく 今ホーチミンで普及しているインターネットの電話線であろう。

電燈線であればそれこそ漏電してしまう。(電燈線その上に張りめぐらされている。) 

これを見ても ベトナム人気質の一端が分かるのでは・・・と。 

開高健の「ベトナム戦記」の中でも

人の性格は 地質 資源や気候など寄って作られるが 

ベトナム人には ハノイを中心とする北部 ダナンを中心とする中部

 サイゴンを中心とする南部と

 
この三つの性格があると書いている。(P115)


『北部人は勤勉で、忍耐心に富み、思考が計画的である。

組織力もゆたかで、
団結力がある。

けれど、自制心がつよく、なかなかハメをはずさず、

口が上手で、
手のこんだもののいいかたをする。

 南部人はお人好しで、怠けもので、情熱的、衝動的であり、

心で考えていることをすぐに口にだす。

率直でもあり、軽薄でもある。

親切で、おおまかで、おだてにのりやすく、気前がいい。

 中部人は、この北と南のあいだをふらふらゆれている性格である。

一つの特長としては、海と山にはさまれてたいへん貧しいから

おそろしくケチンボだといえようか。・・・・・』




ベトナム紀行(69) 救急車

2014-05-14 | ベトナム紀行



市内で サイレンを鳴らし疾走する「救急車」を見たが


JAFの車のようで救急車とも思われないが 


れきっとしたベトナムの救急車で 私立病院のもの。


別に 市の救急車もあるが こちらは ワンボックスカーで

 
一見 普通の車に赤いパトライトが着いている程度だそうだ。


因みに 公共の緊急電話は「115」

ただし ベトナム語のみで 外国語はダメ また有料で

 50,000ドン(約330円)程度かかる。


しかし 人口あたりの救急車の台数が不足しており渋滞も多いため


救急車の到着まで時間がかかる場合が多い。



一方 市内には外資系クリニック・病院の多く 

24時間ホットラインを開設しているので


目当ての病院に直接電話して救急車の手配を

依頼している場合が安全とのこと。



ベトナム紀行(68) バイク洪水

2014-05-13 | ベトナム紀行

向こう側の通りも バイクが流れていく。


ベトナムに足を入れて いの一番に驚かされるのはこの「バイクの洪水」。


台湾でも このような光景を見たが そのバイクの数では比ではない。 


また 三人四人乗りや 大きな物を持って乗るなど 交通ルールも並ではなかった。


ベトナムは 交通インフラが整っていないので

 交通手段は もっぱら身近にあるバイクになる。


その車種は 主にホンダ ヤマハ その価格約20万円にもなるが

 中国産の安い”ノングダ?”など 10万円前後のものが大量に出回っており

 月給2~3万円の労働者が皆持っているのは不思議だが

 たぶん 中古車市場もあるのだろう。

朝・夕のラッシュ時には恐ろしい数のバイクが 洪水のごとく走る。

義務付けされたヘルメットを一応被ってはいるが。


しかし この排気ガスを避けるためか マスクは必需品のようで 


これがまたユニークで 絵付きや色とりどりで異様に見える。

ホーチミン市には 人口約840 万人が生活しており 

午前7 時~午後3 時 午後2 時~8 時の2交替制の工場が多く 


また 学校も二交代制なので その移動が このような状態を引き起こしているようだ。

 


ベトナム紀行(67) 路上床屋

2014-05-12 | ベトナム紀行

                                  一応 壁には鏡が吊るされている。


ベトナムの庶民生活の話題を

ホーチミンのリトル東京・レタイントン通りから近い ゴーバンナム通りには

ベトナム名物の「路上青空床屋」が軒を連ねて有名だ。


しかし ここの床屋さんは その反対側 少々離れたところで

一匹狼的な存在のようです。


鏡に椅子 そして理容道具があれば 開店で営業できるが 


途中で雨が降ってきたらどうするのかな・・・?


日本でも1000円床屋が多く見られようになったが

日本では衛生や資格上 路上での理容は禁止されている。

ここでは10分程度で10,000ドン(50円)だそうだ。  

当然に安い! 

 
また 少々上乗せすれば耳の掃除までもしてくれるそうだ。 


小手先が器用な ベトナム人だからこそできる業のようです。


ベトナム紀行(66) 教育事情

2014-05-11 | ベトナム紀行

「Marie Curie」高校の門前

 

  ベトナムの諸事情が続きますが 教育の話題を

ベトナムでは 学校の校舎が少ないため ほとんどの学校で

 授業は 午前中と午後と 2部制で行われているのが通常だそうで

 写真は 丁度その入れ替えとその送迎もあって 校門前は混雑している。

 ベトナムの教育制度は 6歳からの5-4-3制 9月入学の2期

大学は 首相直轄の国家大学 地方総合大学としての国立大学 と私立大学ある。


成人指職字率は 93.4%と非常に高い。

また 中学校は仏語と英語の選択制で

 祖父母や父母はフランス語を話せる人が多いようだ。



因みに 写真の「Marie Curie 」高校は 

フランス植民地時代にフランス女子学生の教育のために


1918年に設立された。


1941年 日本軍のインドシナに進駐に伴い 各教室は日本人のための病室となり

 学校は 臨時に現在のホーチミン経済大学の場所にあった幼稚園に引越している。

また こんなところにも日本の影響があった。


その後 学校の名称は一時Calmette高校と改称されたが

 現在では再びMarie Curie となっている。


1946年 当時のサイゴン政府から追い出された

 Le Qui Don高校の男子生徒を受け入れたのをきっかけに

 男女共学となっているとのこと。




ベトナム紀行(65) ゴミ処理事情

2014-05-10 | ベトナム紀行

 

 

市内で ゴミの収集作業を見る。

そこで ゴミ処理等の環境問題についての話題を

かつての日本の都市のように ホーチミン市も経済発展とともに

農村部からの人口移動が続き 

それに伴うゴミの発生が増大しているのが現状のようだ。

 しかし ”ごみの分別” も十分ではなく 多くが未処理のまま埋立処分されており

 その管理も十分ではないようで 悪臭やメタンガスの発生で大気汚染 

さらに ゴミからの汚水も流れ出て 河川を汚している。


そこで ホーチミン市は 環境保全から 分別処理 廃棄物のリサイクルや

緑化等の計画をたてて取り組んでいる。

 その取り組みに 日本の官民一体となった支援が活かされている。


例として ODAによる下水処理場建設 排水路(運河)の環境改善や

 大阪府は 廃棄物処理技術など


この1月にはNHKスペシャル

 「ジャパンブランド 日本式生活インフラを輸出せよ!」では


北九州市が独自に開発した高度浄水処理装置を

 ホーチミン市が導入を検討していることも 放映されていたが。

  

 

 


ベトナム紀行(64) 水道事情

2014-05-09 | ベトナム紀行

各家の屋根には 給水タンクが設置されているのが見える。


ホーチミン市 頭を悩ませていることの一つに 上水道がある。
 

もともとホーチミンの地域は河川の運んできた

泥が堆積した土地で地盤がしっかりしていない。


建築・土木工事等にも この地盤の弱さが最大の悩みのタネになっている。


加えて 地下水の組み上げも多くて 深刻な地盤沈下をも惹き起こしている。


これにより 埋設されている水道管が影響を受け

老朽化とともに 破裂事故も頻繁に起こしている。


各家庭庭への引込み配管も老朽化し 

また細く、水圧を上げて供給したいが高水圧になればなるほど

漏水の危険率は高まってしまう ジレンマにある。


そこで 写真のように 一般家庭では地上階に貯水槽を設け

 屋上の貯水タンクとポンプで繋ぎ水を一度高い所まで持ち上げて

 水圧の低さを解消しているのだそうだ。

因みに 水質は「硬水」




ベチナム紀行(63) 電力事情

2014-05-08 | ベトナム紀行

 

路地裏の一般家庭の電気量計をみて ここで電力事情を話題に。

ベトナムの一般家庭における電気料には 

基本料金がなく 使えば使うほど1kwの電気料金が

上がっていくシステムになっている。

使用量が少ない人には お得な話ですね。


一方 アパート住まい人は 大家がまとめて一軒分を支払うので

大家さんに電気代を支払うことになる。


その金額は 1kw=6.5円ぐらいとか。


しかし ベトナムの電気は 安定した供給ではなく

 急速な発展によって 電力の供給がおいつかず、


頻繁に停電になり 電圧も一定ではないようなので

 ベトナムの電化製品はよく壊れるとも。





ドンコイ通りにあった変圧器

 

 


ベトナム紀行(62) ベトナム宗教事情

2014-05-07 | ベトナム紀行

 

一歩路地裏に入って 一般家庭の軒先を見ると 何の宗教かわからないが 

入り口に「御札」が貼られ 部屋の中には祭壇も見える。

ベトナムの宗教は 仏教(主に大乗仏教)が大半を占めている。

その他にも 道教 ローマ・カトリックなどがあるが 

公的に認められた宗教は 仏教 カトリック プロテスタント イスラム教

 カオダイ教 ホアハオ教の 6つある。(後の二つはベトナム独自の宗教)。

このように日本の宗教事情と同じく 他の宗教との共存混交している。

国家は宗教の自由を人民に保障しているが ホーチミン信仰は宗教ではないが

共産党員は ホーチミン元国家主席のみを 信仰するようにしているそうだ。

 

 

 

 

 

 


ベトナム紀行(61) 路地

2014-05-06 | ベトナム紀行



 日本の下町風景! を思いこさせる路地 



ショッピング最中に抜け出し ベトナム庶民生活の場をのぞきに行く。

大道路から狭い路地に一歩踏み込んで 

これは東京の下町に来たかと錯覚するほどだ。

住居と店舗が混在するが 暑いのか各戸の入口には 解放され中は丸見えだ。

そこからは ベトナム人の生活の営みが伝わってくる。

 こんな狭き路地まで バイクが進入してきて

 写真を撮っていた後ろから クラクションが響き 驚かされる。

そして 駐車場のごとく路駐していくので 更に路地を狭くしている。

 

 

 

 


ベトナム紀行(60) ミスアオザイ

2014-05-05 | ベトナム紀行

 

ツアー一行は 

トンドックタン通りとグエンチュンガン通りの交差点から少し入ったところにある

ベトナムの土産店「ミスアオザイ」に案内される。


1Fと2Fに土産物が並べられているが 観光客向けなのでお値段は少々高めとか

しかし 日本語が通じる店員が揃い マンツーマンでの対応だ。


特にアオザイのコーナーがあり 「スピード仕立てができる」ので 

是非にと大いに勧められ 

家人も一寸
その気になったが

 これを作って何時どのようなときに着ればよいかと考え?

 やめることにしたとか。


当方にも 「男物もあるよ!」 と付きまとう。


翌日か2日後には仕上げて ホテルまで運んでくれることだが

 我々は 午後にはカンボジアへ行くことになっている。


 

 


ベトナム紀行(59) インスタントラーメン 

2014-05-04 | ベトナム紀行

   スーパーの商品棚に並ぶインスタントラーメン

 

「ベトナムの食事」の話題を続き 

関連して「インスタントラーメン」の話題を

人口約8,600万人のベトナムでの即席めんマーケットは

 年間消費量が 約49億食の規模にまで拡大しており

 その中で 1993年12月 ベトナムに進出した「エースコック」が

日本の品質を保ちながら味づくりは現地スタッフに任せて開発した

袋麺「ハオハオ」が大ヒットし 一挙に多くのファンを獲得し 

ベトナムの即席麺市場でシェア6割を占めている。(2010年)

人口1人当たりでは  韓国が72食と最も多く 

インドネシア ベトナム マレーシアがこれに続いており


日本は43食で世界第5位になっている。

因みに エースコックベトナム社は 

南部のホーチミン(2工場)ビンズオン省(1工場) 
北部のハノイ(3工場)

 中部のダナン(1工場)とビンロン省(1工場)に工場を持ち


現地スタッフも 6,500人近くにまで増えている。

2012年には日清食品が 新たに進出し追随をはかっている。

 

 


ベトナム紀行(58) ケンタッキー

2014-05-03 | ベトナム紀行

 

ベトナムの食事関係の続きの話題を

外資系の外食チェーンのケンタッキーフライドチキン「KFC」

 宿泊ホテルの近くにあった。


1997年 1号店(サイゴン・スーパーボール店)が

開店して以来 現在約100店舗になるそうだ。


ベトナム語では ケンタッキーフライドチキンを「Ga Ran Kentucky」と書き

ga=鶏 ran=油で揚げる の意味。


他に 外食店「ピザハット」「ロッテリア」なども 進出しているが

今年2014年2月には 24時間営業 ドライブスルーもある

「マクドナルド」の1号店が開店した。


最近のベトナム 特にホーチミンでは 1号店開店のニュースが多く

 ベトナム進出は 先ず商業都市


ホーチミンからで 様子見で政治都市ハノイ にとのようだ。


先に 「ベトナム人の食事」を話題にし 

ヘルシーな食事を摂っているとしたが 


現在 ベトナム人の消費スタイルも 大きな転換期を迎えている。

 特に 海外からの外食産業が加速的に入り 食の欧米化が進み

 ベトナム料理より 欧米料理を好む傾向にあるという。