去年
TGシングルレビューの記事でも多少触れたんですけど、アテクシつい最近まで「誓いの明日」を聴くといつも、どうもハープの音が浮いてるように感じられて仕方がなかったんですね。
バンドの音に対して、このハープは仰々しくて、せっかくの情緒・・・曲全体が持つみずみずしさみたいなもの、とでも言いましょうか・・・が損なわれる感じ、という思いが、アテクシの中にずっとあったんですわ。
だがしかし、これが、同じ曲なのに、『自由と憧れと友情』を頭から順に聴いていって、最後の曲としての「誓いの明日」を聴くと、全く感覚が違うことに、最近気がつきましたの。
ハープの音も、とてもしっくりくるんですよね。
ここにその音がある必然性が感じられる、というか。
他にも、シングル音源とアルバムで聴く場合の違いについては、「灰とダイヤモンド」にも、ある時期までずっと思っていたことがあって、それは「もうちょっとだけテンポが速かったら、自分的にしっくりくるなぁ」ということ。
これもやはり、ちょっとモッタリしてるなー、という、思い込みの感覚があったんですね。
現に、当時のTV出演時の演奏とか聴くと、レコード音源よりも速いテンポで演奏しているものが多かったもんで、「うんうん。やっぱ、そうよねー。」って勝手に納得してたりしてました(汗
だけどこちらも、『架空のオペラ』を通しで聴くと、印象が全く違うんですよね。
このテンポでいいんだなと、むしろ、これより早いと・・・例えば、紅白バージョンの演奏なんかをここにハメでしまうと、唐突な感じがしてしまうだろうな、と思いますわ。
えー、どちらも要は、聴く側の耳が未熟だという話なんですが(汗汗汗)オハズカシイ
しかし、(オリジナル)アルバムってのはいいですね~。
質の高いアルバムには、1曲ごとの味わいとは別に、収録曲すべてを通して聴いたときに浮かび上がってくる、統一されたサウンドの世界観と言うものがあるので、まさにどっぷり異世界に浸りきることができますもの。
ファンになって5年ほどが経過した今、じゅりのアルバム音源はほぼすべて聴くことができたけれど、1枚1枚のアルバムを味わいつくす域には程遠くて、言ってみれば、5年ぐらいかけてやっと、一通りのアルバムとの「初めまして」が終わったところなのかな、と思っています。
日常生活の中で、まとまった自分の時間はなかなか取れないので、つい、その時聴きたいなと思った曲を2,3曲、という聴き方が多くなっちゃうんですけど、アルバムを通しで聴く味わい方をもっと大事にしたいなと思う、今日この頃なのでした。