セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

父母の法事

2016-03-05 | セカンドライフ
 父の七回忌、母の三回忌をする為、南房総の実家に出かけた。
一周忌迄は、何となく心も湿っていた感じがしたり、仏壇も沢山のお花や、提灯などに囲まれたり賑やかなので、思いも未だ未だ親を亡くした子であった。
しかし三回忌、七回忌迄年月を過ごして来ると、さすが心情の変化するものだ。人それぞれだろうけれど、私の心は「両親共にあの世で残された家族をそっと見守ってくれているだろう」と思えるようになる。あの世とは天国の事で。なので何の憂いも無く法事を終える事が出来た。ご前様も毎度の方で、「これから次の仕事で・・・」なんて平気で仰る。
20人位おいで下さった人達も、からりとしていて、午前様が帰えられると、全く平常の人寄せと言う感じ。それでも拝んで頂くと安心するこの宗教心て何だろう。
その後、精進落としの会場から、車のお迎えが来て、割烹料理屋さん「ちどり」へ移動。
私は初めてだったけれど、地元の人達は「ここは美味しいと評判だよ」、「そうだ、そうだ」と言うので嬉しい故郷でのお食事。精進落としだけれどすっかり法事の単語が頭には無く、私は皆知り合いの食事会に、はしゃいでしまった。まあ両親が合わせて呉れた人達だ、割り切ってお喋りを楽しんでしまった。従弟が「口が疲れないのか?」と言うけど、彼は寡黙で・・・そうなんだ獣医だからお喋りは不要なんだね。それにしたって具合の悪い動物に優しい声をかけるって事だって有りそうなものだわ。他の人達は、毎度の私だと思ってか、いつもと変わらず賑やかに時間を過ごして呉れた。
ふと正面から従姉の顔を見たら、年齢は私より2歳も上なのに、シワ一つもないきれいな肌に驚いた。「きれい」の言葉を呑みこんだ。
まあこんな不届きな法事当日を過ごした娘でございまして、両親も見て見ない振りをしていたかもしれない。まあホッとしました。
  お料理は、噂通り美味しかったけど、写す事を忘れてしまい半分だけでごめんね。
 若竹のこの皮付きを焼いたものが・・東京では食べられないご馳走でした。
 
 ざっくりの煮物も、新鮮でうまって感じ。新鮮じゃないとこのサイズでは出せないもの。    
 やたら量の多いのが田舎風。ふきのてんぷらが珍しいね。
 
 お寿司は、ご飯が特別美味しい気がした。姉に「お米が美味しく炊けてるね」と言うと「ご飯がまずくちゃどうしようもないさ」と、当然だと言う顔。
 お酒を呑める人たちは、何時間でもゆっくりしたそうだけれど、お店からお持ち帰りの箱や袋が出ると「お引上げ下さい」の合図だそう。仕方ないね引き上げるしか。車に乗せられて送られてしまうんだもの。お陰さまで全て、無事終了とあいなりました。