セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

従妹の3.11

2011-09-11 | セカンドライフ
避けて通れない3.11の被災、国民が震撼させられ暫くは動けない程の後遺症を残した。
もう半年経ったのか―、未だ半年しか経たないのか―思いは、それぞれでしょうが・・・・。

私の従妹は、釜石市の出身 当時は殆ど口を開かなかったので良く分らなかった、と言うより
話しが出来ない程のショックだったのだ。

実家の近くにお嫁に来てくれたのだが、会話のきっかけも少なかったため、こちらから質問もしていなかった。
突然実は、実家は釜石港の周りで魚屋さんをしていたんです。

あの日テレビの画面を観て震えが止まりませんでした。
怒涛の海面に流れる屋根の上に、母と弟が流されて行くのを見つけた時です。

考えてみると、3月なんて未だ未だ凍てつくような寒さの中、時には雪まで降る時分の事。
東京だって寒くてストーブが離せない状態だった。

揺れる家の屋根の上で、よくぞ頑張りました。どれだけの体力が要った事だろう。
生死の境をさ迷った方が実は肉親だったなんて・・・・

言葉に出せない程のショックを受けたA子さん。可哀そうな事だ。
慰めの言葉を掛けると「いいえ、実家も何も無くなりましたけど、命が助かっただけで・・・」と
声を詰まらせていた。

皆が皆、自分よりもっと苦しい目にあったんだから、泣くわけにはいかないと生きる
支えの様に言葉を漏らす。本当に苦しく悲しい時って泣く事も出来ない、涙も出ないと。

そんな人にとって、半年は未だ未だ苦しい日々の様だ。
東北の各地で、残された人達は夏祭りだと踊っている。それは新しく神様になった人達の
為に踊っているのだと言っていた。

心に傷を負った人は数え切れない。元の街には戻れないだろうと言いながら一縷の望みに
賭けている様にも聞こえる
祈り