たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

茂木健一郎『赤毛のアンに学ぶ幸福になる方法』_子ども時代という「ユートピア」を去る

2019年01月15日 22時51分03秒 | 本あれこれ
「先日、映画監督の宮崎駿さんにお会いしました。宮崎さんによると、「五歳くらいの子どもが、人生の最高の地点にある」そうです。さらにこんなお話を伺いました。あるとき、知り合いのお子さんがスタジオジブリを訪ねてきて、帰るときに宮崎さんが車で駅まで 送っていかれたそうです。その車にはサンルーフがついていて、宮崎さんは、これを開けたらこの子はすごく喜ぶだろうなぁと思った。

 ところがちょうどその時雨が降ってきて、当然今開けたら雨でシートが濡れてしまうと、そういうことを考えて結局開けなかった。ところが宮崎さんは、そのことをその後ずっと後悔されたそうなのです。なぜなら、次にその子が来たときにまた開けてあげればいいと思っても、その子はもう二度と同じ「子ども」としては来てくれない。子どもはどんどん成長して変わっていってしまうから、まさにその瞬間を選んでサンルーフを開けなかったら、もう次に同じ機会なんてこない。子どもの黄金の時間というのはそれくらい一瞬にして過ぎ去ってしまうものだと。とても印象的なお話でした。しかし、そうはいってもやはり、日常的な感覚からすると、雨が降っている時にサンルーフを開けるというのは明らかに分別に反している。常識的な「大人」ならば、周囲の状況を判断して、するべきこととすべきではないことの区別を、どうしてもつけてしまうものです。つまりここには、自由な「子ども」の発想と、「大人」の分別・常識との緊張関係という問題が横たわつています。そしてこの緊張関係は、『赤毛のアン』の物語の中にも非常にうまく描かれている。

 子どもはいろいろな意味で、とても強烈な存在です。自分の子ども時代を思い出すとわかりますが、もうとにかく親のいうことは聞かないし、大人とは全く違う論理を持って行動している存在です。見るもの、聞くものすべてが彼らにとっては初めてのことばかりで、いつでも興奮状態。常にハイテンションで一 生懸命。強烈な新しい人間「ニューマン」としてこの世に出てきました。そうして彼らは、皆輝いています。一瞬一瞬がきらめいているのです。

 しかしいつの日か、その輝ける「ユートピア」を去らねばならない時がやってきます。成長して、次第にこの世の中に慣れてきた彼らは「大人」に近づくにつれて、社会の成り立ちや約束事を理解するようになる。知の林檎をえた彼らは、子ども時代という「ユートピア」を去り、大人の社会や規則の中で生活するようになるのです。『アンの夢の家』にこんなエピソードがあります。ギルバートと結婚したアンは、海辺の新居で暮らし始めます。子ども時代を暮らしたアボンリーの村を去り、誰も知る人のない新しいコミュニ ティで生活を始めました。そんなある日、アンは夕暮れ時の海辺にひとり降りていきます。嵐が去っ た後の海には、静寂と安らぎが満ちており、アンは岩と海と空だけに囲まれています。」


(茂木健一郎著『赤毛のアンに学ぶ幸福になる方法』より)

「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法 (講談社文庫)
茂木 健一郎
講談社

またまた行ってきました、宝塚大劇場

2019年01月14日 23時42分46秒 | 宝塚
 宝塚大劇場日帰りバスツアー、なんとか無事に行って帰ってきました。星組公演、『ポーの一族』『ファントム』に次いで三度目。芝居とショーの二本立ては初でした。偶然なのかどうかわかりませんが、芝居では結ばれることのなかったカールとマルギットがショーで結ばれたかのように感じるデュエットダンスでした。三度目のデュエットダンス、かげソロの曲もダンスの雰囲気もトップコンビのお二人の表情もサヨナラショーのようでした。それぐらい満たされている感じにみえました。

 席はまさかの1階席通路側。客席降りが芝居で一回、ショーで二回、ジェンヌさんとなんどかタッチしました。間近で拝見するジェンヌさんたち、みんな細くって美人で妖精にみえました。客席通路で踊りながら男役さんが娘役さんにウィンクしてました。宝塚大劇場という空間がキラキラしているし、ずっとキラキラしていた二時間半でした。紅ゆずるさんという人のあったかくて優しい人柄が広い大劇場に沁みわたっているような、そんな二時間半でもあったように思います。あの広い空間を心情で満たせる人はそんなにいないのではないでしょうか。噛めば噛むほど味がわかる、不思議な魅力をもったトップスターさん。すごい方だとあらためて感じました。英真なおきさんが専科からご出演。紅さんのカールが本音をだして泣き崩れるのを引き受ける酒場のベロニカという役。麻路さきさんがトップだった頃星組生だった英真さんがこの役でよかった。

 物語としては単純と言えば単純、少し古さを感じさせないでもなかったですが、人の幸せを心から願うというあったかい心根を思い出させてくれる物語。紅さん、康次郎さんに次いで、ものすごく難しい役を、自然にほんとにカールであるかのようにみせてくれて、すごいなあと思いました。紅さんが自然にカール、カールが紅さん、そんな感じでした。技術力だけでやれる役でもなく、物語としてはわかりやすいですが、それぞれの心情を演じるのはすごく難しい、心の物語だと思いました。紅さんが主役にぴったりはまると星組全体がぴったりはまってくる感じですかね、礼真琴さんも技術力だけではひっぱれない複雑な役だと思いました。初日を迎えて二週間、まだまだ深まっていくんでしょうね。みたいなあ。

 ショーはそんなにスピード感を感じさせるものでもなかったように思いますが気がついたら終わっていました。元旦にテレビでみましたが実際に舞台でみるとまた印象は違って、テレビでみるよりもずっとよかったです。舞台装置も照明もよくできていて、ずっとキラキラしていました。秋と冬の星座が空にまたたいていたりして綺麗でした。終わってしまうとさみしい。あとは現実。働かないと観劇もできなくなりますがまた働くにはまた家を出るしかないのかなとか考えなければならない現実。明日からまた現実。二週間後に郷里のさらに近いところから出発する日帰りツアーあって催行決定しているんやけど行けないかなあとかなにをばかなこと言ってるんだか、自分。あとはまた収入を得る手段をさがすのみや、遊ぶよりもそっちが先じゃよ、自分、と今夜はおそくなったのでこれぐらいにしておきましょう。

 観劇後、あとからじわりじわりとくることが多いこの頃。宝塚大劇場は夢空間。こうして無事に往復できたことに感謝・・・。


花組『Delight Holiday』_千穐楽ライブビューイング(3)

2019年01月13日 22時18分33秒 | 宝塚
2018年12月10日、花組『Delight Holiday』_千穐楽ライブビューイング(2)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/6af2fc944465104ba6457a920edaec76

 2018年タカラヅカスペシャルの時、今年の振り返りで、舞浜アンフィシアターどうでしたかときかれた明日海りおさん、「通常の公演ではお客様は正面なのがここでは横からも斜め後ろからもみられているのでお尻をひきしめていないといけない緊張感がありました」みたいなことを話されていました。

 退団を発表した仙名彩世さんの、なにかから解き放たれたようなはじけっぷりが印象的だった公演。娘役さん4人のコーナー、ユキ、クミ、アカリ、ミレイ。舞台の上にはこたつ。半纏をきた仙名さんが3人分の半纏をもってきて、東北弁で「寒いから着なさいよ、めんこいねー」と配り3人に着せて4人でこたつへ。台本あったのかな。Holidayはどこに行きたい何がしたいという会話があったのと思うのですが、お酒の話から「仙名」と書かれた一升瓶をもった仙名さんが美声を聞かせたのはアドリブなのか、台本どおりなのか。「ただ歌いたかっただけなの?」と白姫あかりさんにつっこまれてました。こういう時歌うまなのはかっこいいもんですね。MCで明日海さんは何気なく言ったことをちゃんとおぼえてくださっていて、東京スカイツリーに行った時だったかな、シジミのピアスを見ていたのをおぼえてくださっていてシジミとレンコンのピアスをプレゼントしてくれたという話も面白かったです。細かいものがすきなんだそうですが話しっぷりのはじけ具合が印象的でした。『メサイア』のポスター撮影の日は柚香光さんの誕生日、早く終わらせて三人で食事に行きましょうとなった時、以前こんなものが食べたいと柚香さんが話したのをおぼえていてお店を予約してくださっていたというエピソードも披露。トップさん、舞台の外では相手役さんや組子たちに贈り物をしたりする心配りもできてこその、組を率いるトップスター、ほんとに大変なんだあと思いました。

 茉那さや菜さんの、まあるいお顔のとびっきりの笑顔は退団を決めていたからなのかと思うと、鳳月杏さんは組替えがすでに決まっていたのかと思うと、なんともさみしいような。ほんとに一回一回の公演が一期一会なのだとしみじみ思います。

 会場はラスト、ペンライトで盛り上がりました。映画館では一緒に盛り上がることができないの、ちょっと残念。



 書き始めると次々と出てくるのですが明日にそなえて今日はこれにて。自転車で駅を往復しようとしています。無事に間に合うようにいけますように、無事に帰ってくることができますように・・・。

幸せの記憶

2019年01月13日 21時34分35秒 | 日記
 日曜日、暖かな陽射しの中でまた少し妹の遺品整理。眠り続けていたアルバムの中の写真たち。こういうものがお別れするにはいちばんハードルが高い。あの写真どこにいったのかなあと思っていた、最初で最後の兄弟三人で行った旅行の写真。妹のアルバムの中に眠り続けていました。わたしが18歳で銀行に就職した年の夏休み、わたしが言いだしっぺでお金も出して清里へ一泊二日で行きました。各駅停車の旅に乗り、のちに取り壊されたおんぼろの清里ユースホステルに泊まりました。銀行の先輩の女性行員の中にユースホステルに泊まって旅をすることをおしえてくれた方がいました。休日に遊びにいくのに声をかけてくれて、清里は素敵なところだときかされて憧れの場所になりました。夏休みに行こうと思ったものの一人では無理だと思い、妹と弟をさそったんだったかな。妹は高校2年生、弟は中学3年生だったいうことになります。のちにプリンス・エドワード島への一人旅をするまでなる、わたしの旅好きの原点は先輩が教えてくれたユースホステル一人旅にあったのかと思うとこれも出会いでしたね。

 清里の旅、楽しかったです。小海線の中ではあこがれの場所に近づいていくのが嬉しくってたまらなかった記憶があります。三人で日本で一番高い鉄道の駅にも行きました。写真の中の妹はほんとにまだ子供でいい笑顔をしています。弟もまだ子供。楽しかった時間はたしかにあって、幸せの記憶はわたしの中に刻み込まれています。写真はスキャンしながら少しずつお別れしていきます。昔のアルバムだし年月がたっているので写真がはりついてしまっていて剥がすの大変ですが、自分がこの世にいる間かんたんにはお別れできません。卒業アルバムなどハードルの高いものはまだまだあります。お別れしなければならないものが多すぎます。気力と体力があるうちに少しずつやっていきます。生きてきた時間、生きてきて記憶、生きてきた記録。

 年月が過ぎてわたしと弟だけが生き残っている。なんだか不思議な気持ちです。とにかくわたしの役割は生き延びていくことなんだなあと思います。無事に一日一日を生き延びていく。車がほんとに危ないし、明日は宝塚大劇場日帰りバスツアー。自転車という足ができたのでお墓参りに行きやすくなりました。今日も夕方コンビニでプリントアウトと買い物をすませたあと行きました。そして明日の朝無事に駅にたどり着いて、無事に往復できて、楽しめますようにとお祈りしてきました。見守れながら生き延びていく。それでいい、それでいいんです。1時間に1本のバスをたよりに家から通勤するの、やっぱり厳しいのかなあ、でもまた家賃を払い続ける生活に戻るのも厳しいとか考えていたら気持ちへこんできました。明後日の朝まで考えるのはやめましょう。今は明日無事に楽しめるようにと、それだけ。この世にいる間しか楽しめないからそれでいいことにします。

 一日一日無事に生き延びていけますように・・・。



浪漫活劇『るろうに剣心』_楽しかったでござる(5)

2019年01月12日 22時49分17秒 | ミュージカル・舞台・映画
 11月6日(火)、『るろうに剣心』二度目の観劇でした。帰郷前に観劇した最後の舞台。もう一回観たくなったらチケットと休みさえあれば気軽に観劇することはもうできなくなるのだと思うとさみしい気持ちもあり、大切な時間でした。3階席は手すりでみづらく、2階席ロビーで休憩していたとき補助席もあるのかあ、チケット代をケチらず2階席にすればよかったかなあとも思いましたが四乃森蒼紫が下りる準備をしているところをばっちりみることができたからいいかな。東宝エリザのキャスト発表。三浦涼介さんルドルフですっかりイケコファミリーの一人になった感、植原拓也さんエルマーとはすごい。なかなかに楽しみな舞台ですが主役のシシィのキャスティングに対しては気持ち複雑すぎることは、2016年『エリザベート』の投稿で書いたとおり。ヅカも東宝さんも利潤追求の企業体と思えば仕方ないのかなあとも思い正うけどね。まあ夢のない話はやめにしてもう少しだけゆっくりと思い出し日記。


 雪組『るろうに剣心』の舞台ダイジェスト動画をみると早霧せいなさんの歌唱が格段にあがっているとあらためてわかりました。声量が豊かだし、何か大きなものから解放されたような自由度がある剣心。原作読んだことありませんが、中性的なバランスが原作の剣心とかぎりなく近いのだろうなと思います。




断片的な思い出し。

一幕、人気の牛鍋店「赤べこ」の場面、赤べこで働く関原妙の五條まりなさんと三条燕の田村芽実さんによる赤べこの歌とダンスも楽しいものでした。「赤べこ」で酒を酌み交わした早霧せいなさん演じるゆるゆるの剣心と植原拓也さん演じるすっかり酔っぱらった相楽左之助が肩を組んで店を出る場面、もうそれぐらいにしておくでござるみたいに左之助にいう剣心の可愛さ絶妙。左之助の朴訥な感じもよかったです。

五條まりなさんと田村芽実さんが二幕の阿片の間では阿片を吸わされると可愛く色っぽくなっているところも何気に見どころでした。

一幕で登場した阿片中毒者の男女、アンサンブルさんのどなたが演じていたのかわかっていないのですが体の震わせ方がリアリティありました。

一幕では瓦版売り、二幕ではセバスチャンの遠山裕介さん、ほんとにいい声でした。さすがシカネーダー、笑いの間も絶妙。これからも舞台で拝見するのが楽しみ。カトリーヌは一幕では朱音太夫を演じた彩花まりさん、ドレス姿はさすが元ジェンヌさんだと思いました。

山県有明は宮川浩さん、こうした重鎮の役を演じられていることに歳月を感じました。すっかり貫禄。

プチ・ガルニエで振る舞われたお菓子や洋食がほんとに美味しいにみえて細かいところまでこだわりのある舞台でした。

四乃森蒼紫が御庭番衆に「散れっ!」っていう声色、素敵でした。



二幕のプチ・ガルニエ、”蜘蛛の巣”をさがしまわる斎藤一が「ああ、こっちかあ」っていう声色も素敵でした。



「ガトー・ガトー・ガトー」で舞台をもっていった武田観柳、メガネのかけ方とか声色に明治成金のいやらし存分でした。すごく歌がうまかったし、ガトー砲から引き離されようしたきの引きずられ具合も最高。



剣心が頬に十字傷ができた人斬り抜刀歳の過去を回想する場面、思い出すと胸あつ。



 映像化を希望する声、ツイッターでずいぶんみかけましたが映像化はされないのかな。公式ツィッターのツィートも終わりました。ちょっとさみしい。心に刻み込み大切に引き出しにしまっておきます。この世を旅立つときのお土産がまたひとつできました。楽しい舞台をありがとうございました。画像をもう少し整理できるといいかな。観劇日記はひとまずこれでおしまい。備忘録、自分でも読み返して思い出します。

 楽しい思い出振り返り、息抜き投稿でした。


カウンセリングスクールのつぶやきメモより(10)

2019年01月12日 15時51分26秒 | 祈り
「2004年10月8日

1.この授業を受けて、感じたこと、考えたことを自由に書いて下さい。


(精神分析の)防衛機制の話はわかりやすくて面白かったです。
自分が今会社で働いていることは、社会的な勉強になっている、と一生懸命思うようにしていることは、心のバランスを保つための合理化なのですね。」


 今日も車にひかれそうになりながら、外でパソコンを立ち上げるため自転車に乗って病院へ。お昼を食べたあとまたド〇ール。家から通勤できませんが興味をもった求人に応募するべく書類作成。仮想の事例検討課題に対する作文と志望動機を記載する申込書のドラフトを作成。一番要となるところで頭を使いました。ネットで検索した資料などを読みながら考えこんでしまうとつらくなってきました。私にはこんなもんしか書けないよ、っていうところで適当にやめてあとはハロワでアドバイスをもらうことにします。そのためにはまたコンビニでプリントアウト。ひとつひとつ手間はかかります。やれることからやっていくしかないという気持ち。わたしが家でごはんを食べると、それだけお米の減りが早いし、電気代などもかかってきます。今のところ仕事が決まってからでいいと弟は言いますが、わたしのなかにだんだんとうしろめたいような気持ちと社会から孤立している感が生れてきています。自分がさぼり人間のような気持ちも生まれてきています。転院した先のドクターに、真面目な人ほどそういう気持ちになると言われました。ちっそくしそうな部屋で孤立していたときよりはいいですが、日中の居場所としての仕事はやっぱり必要なんだなあとしみじみ。また社会復帰できるのだろうかと不安の波が押し寄せてはひいていくこの頃。総合病院にくると、二か月前までは自分もこういう場所に何度も来ざるを得なかったし、わけわかんないまま医療関係者ともやりとりしていたのに、とか思ってしまいます。またやれるはずですけどね、そのためにはまず書類を提出するというハードル、その次に面接というさらに高いハードルを超えなければなりません。ここ3年の間何度も超えてきたハードル。そこに家へ帰ってきたら7時台一時間に一本のバスで通える所、乗り遅れたらあとはないという第一関門が加わりました。どうすればいいのか、本当に社会へ戻れるのか、不安。

 昨日は燃えるゴミの日でした。妹の遺品を整理していて一度はゴミ袋に入れたキャンディキャンディの小銭入れ。結局捨てきることができずにゴミ袋から取り出して、眼鏡と共に遺影の前にお供え。妹の体温が沁みついている小物たち、可哀想過ぎてお別れできません。一緒に旅立つことはできないので、場所をとるものではないし、わたしがこの世での旅を終える間際までもっていることにしますか。

 家にいるとふとよぎってしまう気持ち。父親が仕事を辞めさせなければ、ごたごたしたけれど社会とのつながりを断ち切ってしまわなければ、日中の居場所がそのままあれば、もしかしたら妹は今も生きていたのではないか。働く場所があるということは、日中の居場所があるということでその場所からモノ扱い同然に絶たれた辛さをなめつくした自分だから思ってしまうこと。父も母もこの世からいなくなった今そんなことを思ったところでなにがどうなるというものでもありません。成仏しきれていないわたしの想い。

 モバイルパソコンのバッテリーの持ちが悪くなってきた気配。充電にも時間がかかるようになりました。そろそろ寿命かな。書類のドラフト作成が終わったところで、家では書きたくない想いを走り書き。成仏しきれない想いのつぶやき日記でした。

日比谷シャンテ宝塚ステージ衣装展_雪組

2019年01月11日 22時42分21秒 | 宝塚
 日比谷シャンテのステージ衣装コレクション、今日は雪組。

 雪組トップコンビの衣装がこうして展示されていたのが、寄り添いあっているのとはちょっと違う感じのお二人の雰囲気にぴったりで私的にはすごくツボでした。






望海風斗さん。細いなあ。





真彩希帆さん。真彩ちゃんも腰が細いこと、細いこと。







 花組の発表がいろいろとありました。明日はまた『Delight Holiday』の思い出し日記を書こうかな。ゆっくり思い出していくのもいいもの。

久しぶりに・・・

2019年01月11日 21時30分28秒 | 日記
 久しぶりに吉村さんのブログを拝読。12月29日から始まっているフォトギャラリー東京展の案内はがきが転送されてきたときには、わたしもう行きたくても行けないと嘆いていましたが日比谷に行こうとしている時は開催期間中だということに気づいたしだい。どこもかしこも車だらけのド田舎に引っ込んでしまったわたしが、池袋というコスモポリタンに行くのはおそろしいですがせっかくの機会だから行こうかな。東日本大震災後の4月末、連休に入ったころでしたが、やはり吉村さんの写真展とトークショーで池袋に行ったことを思い出しました。余震と原発事故で極度の緊張の中にいたわたしは、巨大な池袋駅のあまりの人の多さにおびえてしまいました。あれから8年。すぐ近所に知る人がいない生活が心細くって仕方なく、幾度となくもう家に帰ろうかと迷いながら、3年前の今頃は帰ってきて1カ月ほど引きこもりながら部屋を引き払う決断ができず、ようやくというタイミングになりました。よかったのかどうか、正解はありません。社会からの孤立感と弟への後ろめたさが生まれてきているこの頃。日比谷の前に社会へ戻っていくための作文作成と書類提出。午後また歯医者さんのあと病院の中のド〇ールで考えながらパソコンやっていたら疲れました。2カ月前まで病院へカンファレンスに行ったりしていた自分が・・・とかちらっと思ってしまうわたし、そんなことは考えない、考えない。社会へ戻る道筋につながるのかどうかわからないけれど今はやれることをやるしかないです。

 吉村さんといえば、『プリンス・エドワード島』。大会社で働くのがつらくってつらくって仕方なかった頃、毎日就寝前に眺めるのが日課でした。ずいぶんと心が癒されたことを久しぶりに思い出しました。

 ド〇ールで本当は書きたかったけれどモバイルパソコンの電源がなくなってしまったことと暗くなる前に自転車で走らないと車が危なくって仕方ないのとで書けなかったことを気がついたら書いてしまいました。家でこれ以上はやめておきます。つまらないひとりごとはまた明日以降できるだけ外で・・・。

  
プリンス・エドワード島 吉村和敏写真集
吉村 和敏
講談社

日比谷シャンテ宝塚ステージ衣装展_宙組

2019年01月10日 22時55分24秒 | 宝塚
 月組のエリザ観劇ブログを書けないまま、ようやく日比谷シャンテ宝塚ステージ衣装コレクション展の写真を整理。今日は宙組。

「シトラスの風」といえばパステルカラー。トップコンビの鮮やかなパステルピンクの衣装。






真風涼帆さんの衣装。胸元がすごく細かく作られていました。着こなれた感がいい感じ。









星風まどかさんの衣装。胸元と首回りに花が咲いていてすごく可愛いです。
まどかちゃんも腰の位置が高くて細い、ほんとに細い、心配になるぐらい細い。









カウンセリングスクールのつぶやきメモより(9)

2019年01月10日 16時43分16秒 | 祈り
「2004年10月2日

1.この授業を受けて、感じたこと、考えたことを自由に書いて下さい。

抑圧、ということに非常に興味を感じます。
意識にのぼらせないよう抑圧しているものが無意識の世界にあるということですが、日常生活の中で社会に適応していくために抑えなければならないと思っている思いはいくつもあります。そこに注目しすぎてしまうと社会生活がつらくなってしまうこともあります。

無意識の世界を意識する、という精神分析を学ぶことは、カウンセリング学習の出発点であるかもしれません。」

 極寒、雪が降りそうな薄曇りの午後、昨夜は頭ばっかり疲れてしまっていたようで寝つくことができず眠剤に頼りました。2日連続眠剤、いいことではありませんが眠れない時には必要なことも。5時間睡眠で目がさめました。あまり朝が遅くなるのはよくないのは二度寝することなく起き上がり、お昼を食べたあと少しウトウト。仕事をしていた時と就寝時間は大きく変わりありません。毎日5時間あるかないかの睡眠、時には2-3時間、時には一睡もできないままハードな業務を行っていたのかと我ながらあらためて驚いています。すごいね自分。

 うつうつと家で一人考えこんでしまうのはよくないので自転車に乗って息抜きへ。ゆず茶をいただきました。田舎にも足さえあればこじゃれたお店はあるのです。平日の昼間でもやっぱり車はガンガン飛ばしていてこわいのでゆっくりゆっくり自転車を運転。これからどうしようかとつらつら思う午後。昨日紹介された求人の中で応募してみようと思うものに一応トライしてみようかなと思うにいたりました。HPから課題をダウンロード。事例検討。うーん、難しい。所定の応募用紙等をUSBに保存したのでまたコンビニでプリントアウト。ハードコピーを眺めながら考えましょう。まだ時間はあるのでゆっくりやればいいです。もし面接に呼ばれて通えますかときかれたら部屋を借りることを考えていますと答えるしかない。最寄り駅すぐ近く。ネットで調べてみたら都心よりは安い家賃で少しばかり広い部屋が借りられます。もし引っ越すなら弟と同級生がいる地元で借りたい。近所に知る人がいない不安な生活はもうできないです。つらつら考えるに、部屋を引き上げてきたばかりで、また壁が薄く隣近所の生活時間帯がわかる集合住宅に住むのはつらいなあと思うにいたりました。家から通勤できるところでの求人を待ちながら腕試しの応募。一時間に一本のバスを逃したらあとがないのはおそろしくて仕方ありません。なんとしてでも間に合うように乗る、それしかありません。今は家から通勤できるところでの社会復帰を目指しつつ、いずれまた遠からず家を出なければならないことを見越して断捨離。終の棲家を今考えるのはきつい。今はまだあまり考えたくないです。私にふさわしい場所にたどり着けますようにと祈りつつ、今日もつまらないひとり言でした。