goo blog サービス終了のお知らせ 

以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

乱暴しちゃダメよ。ダメ。ダメ。。。

2014-11-24 06:11:50 | 日記
HIDのH4 HI/LOスライド切替式でバーナーがダブルソレノイド式の場合。。。

リレーを撤去して、車両側からの電源をHIDのインバータに直接入力に。。。

で、バーナーから生えているHI/LO切替の信号の入力線にHi信号を直結。。。

何てワイルドなコトをしてる方がいらっしゃいましたが、、、

バーナーがソレノイド+スプリングならば、、、まあ、アリかも知れませんがダブルソレノイドだと、、、このやり方ではHiにはなってもLoに復帰しません。

更に、Hiの間中ダブルソレノイドに常時信号が入力されていますと、ソレノイドは低リアクトルコイルなのでソレノイドのコイルが過熱して最悪、、、ソレノイドコイルが切れます。。。

HIDのバーナーの温度上昇も手伝ってソレノイドには悪条件になりますので、ダブルソレノイドは切替時の一瞬だけ信号を入力するのが妥当です。

又、旧い車両では入力電源やアースが不安定な個体が多いのでHIDの電源はなるべくバッテリーから近い位置から取得して、ノーマルのヘッドライト信号でコントロールしてあげるのが賢い選択ですね。。。
電源不足はHIDの起動不良に繋がりますからね。。。

HIDの点灯時の電源電流もインバータにソフトに入力してあげるのもインバータに優しい手法です。
リレースイッチONで全開突入よりも、半導体でソフトにスイッチングしてあげればインバータに優しい起動になります。

と、まあHIDにリレーが用いられる理由ってキチンとありますので無闇矢鱈に撤去しちまえばヨイものではありませぬのでご注意下さい。ご注意下さい~。(笑)


H4 Hi/Loスライド切替式 HID用モジュール実装例。。。

2014-11-22 10:33:23 | 日記
ウチで施工したW124 300TE君の場合。。。



左ハンドルの右側、、、つまり助手席側ヘッドライトAssyの真後ろ、ウォッシャータンクの前にセット!

このノーマルリレーに代わるコントロールユニットがHID電源をロス無くインバータにスイッチングして送り込み、、、

Lo点灯で切替ソレノイドに一瞬信号が入りLo位置にてリセット。

Hi切替で切替ソレノイドに一瞬信号が入りHi位置に切替。

ヘッドライトSWがOFF状態でパッシングをするとソレノイドはHi固定。

パッシング動作を繰り返してもソレノイドはHi位置で動かさぬ事でソレノイドを秒単位の頻繁動作による機械的故障から保護しています。

ヘッドライトSWをLo位置でONにした段階でソレノイドはLo位置に再びリセットされ、車種によっては稀に発生するヘッドライト点灯時にHi位置のまま固定~レバースイッチのON-OFFでリセットといった操作は必要ありません。。。

車台側からの信号を一旦電子信号に変換して切替時orリセット時にソレノイド動作の間だけソレノイドに信号を入力する方式になっています。

ヘッドライトLo点灯時のパッシングはレバースイッチONでHi、レバースイッチOFFでLoと切替しますので、勿論何の支障もありません。

ノーマルのリレーシーケンス回路では無いので電磁リレーの様に複数の接点の内の一箇所の不良で点灯不良若しくはHi/Lo切替不良になる事もありません。

電源スイッチにはon抵抗の低い大容量のFETをツインでL.R片側に各独立スイッチとしています。。。

勿論、サージ対策も施してありますからサージによる故障リスク対策も万全です。(笑)


Hi/Lo切替信号は1A程度のソレノイド動作電流をFETのブリッジ接続でコントロールしています。。。
この技術的ノウハウは長年あらゆるFETコントロールの試行錯誤を繰り返し蓄積された経験則から信頼性の高い設計にフィードバックしています。

制御回路の設計においても過去PWM制御の経験則から信号波形の発生回路を構成してますので信頼性の高い熟成された回路になっています。

制御畠で数々の経験を持つ弊社が本気で真面目に作った無接点モジュールです。

H4の後付けHID スライド切替ダブルソレノイド仕様の弱点の要の解消を狙った弊社のモジュール、、、如何っすかぁ~??(笑)


今日はこの300TE君もオーナーさんのトコにお帰りで、、、

後は、、、kitがMonobeeなもんで~。。。(b_d)

何処までもつかは、、、う~ん。。。謎。。。

でもね、、、このシステムならばダブルソレノイド方式の他社製Kitでも対応しますから大工事しなくてもkitの交換が可能ですから次回はスフィアライトを奨めときました。。。
インバータもバーナーも保証付きだから取り敢えずは保証期間内ならばクレーム対応してくれると言う安心がありますからね。。。


余談ですが、この300TE君にはAMGのバンパーが入ってますが、、、

バンパーフォグにはPIAA製のHIDが組み込まれていますが、、、

こりゃー新品から片側不灯が何回かに一回の割合で始まり、、、

点灯しても温まると、、、一旦消して再点灯。。。点かない。。。

冷えれば点灯。。。完全にインバータ~イグナイターの起動電力供給不良。。。

インバータ内のグリッド電圧不良??

イグナイターの昇圧電力出力不良??

オーナーがメーカーに問い合わせたら、取付不良だと一点張りされてクレームとして扱われず、、、

で、、、PIAA製の電源モジュールを検査すると、、、

特に異常は無いが、電力供給部分を弊社製品の無接点モジュールに交換。。。

電源をバッテリーに至極近いトコで取得。。。

明るさは明るくなりましたが、やはり頻繁に運転席側バンパーフォグが何回かに一回不灯。。。ダメじゃん。。。


オーナーさんと相談の結果、次回入庫時にインバータとイグナイターを他社製品に交換にてお約束。。。

ブランド品でもこの有様ですからねー。

儲けに走って大陸生産かね?(笑)

結局、、、大陸生産品は過去積み重ねて来たブランドの信頼性も下げて巷の評判が下がるんだよね。。。

やっぱり、、、Made in Japanが間違え無いわな。。。だけど、、、商品の価格はそれなりに高くなりますけど、長い目で見たら何回も製品交換の経費のリスクと比較して、どうですかね?

結局、、、それなりの金額を出したユーザーさんが損失を抑えられると言う結論ですなぁ。。。

HID化されたヘッドライトで苦しむのは如何なものかと。。。

LEDヘッドライト?旧車のレンズ配光パターンが刻んであるヘッドライトレンズの車には、、、暗くなるだけですね。

ハロゲンの光の拡散度や直進性と比較するとLED光は直進性が強いので拡散度もハロゲンより低く、、、

どんなに発光源が明るくても、光束が狭い角度でリフレクターに反射してヘッドライトレンズの配光パターンに達した時には配光パターンで拡散しないので単なる「光用抵抗器」になるだけ。。。

配光パターンの刻んでいないクリアーレンズならばリフレクター反射後の拡散性は期待出来るかも。。。(笑)

だから、、、旧車のビンテージカーにはLED用のヘッドライトクリアーレンズがあれば良いかもですね。。。

フェラーリ、ランボ、ベントレー、ロールスの30年選手にはアリかも。。。
(笑)

リフレクターは銀メッキの鏡面仕上げして、、、

よくあるアクリルレンズじゃ黄ばんでカッコ悪いから、ポリカーボネートでレンズ加工してプロジェクターにしちまうってのも手かも。。。

プロジェクターってのはLEDの一番得意な光束特性だからイイかも。。。

リフレクターにプリズムを仕掛けて、、、

ライトから赤外線発射~!(笑)

禁止されてるレーザーポインターの原理。。。

よい子の皆さんはやっちゃあかんよ。

レーザービーム発射~!

マナーの悪い車に後方から穴でも開けますか??(笑)

まさに「アナと雪の女王」じゃなくって、、、「穴と無敵の大王様」かも。。


光学ってのは物理学の世界では凄く面白い世界で~、、、γ線発射で斬鉄剣みたいな石川五右衛門号何て、、、「暴走車自動切断マシーン!」面白くね?(冗句)

実験したら楽しそ。。。(笑)

こーゆー長隙間風産業の狂った話に付き合いたがる奇特なノスタルジックな話を好む方、、、居ないか。。。(爆)

変態は変態のお友達が大好きです。(笑)



H4 Hi/Loスライド切替。。。

2014-11-20 15:33:42 | 日記
因縁のダブルソレノイド。。。

以前、Monobee製を装着して、、、

リレー故障が起きて、、、

一旦ノーマルのハロゲン仕様に戻したW124 300TE。。。

で、、、弊社のダブルソレノイド式用の無接点モジュール仕様にハーネス改造を依頼されまして。。。

またまたHIDに換装と言う御用命で。。。


でも、、、流石!Monobee。。。

試験点灯でインバーターがやたらに過熱。。。

絶対におかしい。。。

結論から言いますと、片側のインバータは死んでましたわ。。。

全く、、、突然儲けに走って大陸でバカ安量産をして、品質を極端に落とし、、、クレームの嵐の中突然生産終了してバックレモードに入ったMonobeeには本気で失望させられましたな。。。

まだMonobeeが生産初期の頃はそんなに酷い品質ではなかったんですけどねー。。。

今回は取り敢えず、、、私物の生きてるインバーターがあったので交換してあげて、、、でも、次回逝ったらHIDシステムごと交換ですよー!

弊社のリレーはまだそのまま使用出来ますけど、、、Monobeeの凶悪なのはバーナーやHi/Lo切替信号のソケットが専用品で他メーカーの製品と組み合わせて多国籍仕様に出来ない。。、

まあ、加工して入替してしまう位の手段はありますけどね。。。

で、、、結果、、、キチンと点灯してHi/Lo切替もキチンとしましたが、、、

先の不具合。。。
55W仕様と謳っていながらも、、、

なぜ、、、HID点灯後安定時になっても10A近く流れとるんですかぁ~??!(◎_◎;)

インバーターが過熱しちゃってるし。。。

連続点灯でイキナリ消えるパターンやね。。。

インバーターとイグナイターを交換したら5A以下に落ち着きましたけど。。。

一体どんな設計しとるんやろーね?


さて、、、お次はPIAA製の怪しいHIDフォグ。。。

新品の時から片側だけたまに不灯。。。

取り敢えず配線系統から追いますか。。。






W124のメーター。。。

2014-11-19 21:48:53 | 日記
今回はW124 500Eのメーターのネタを2件。。。

その1!

メーターのウィンカーインジケーターの右側だけが点灯しなくなったってお話。。。

で、、、分解して基盤を診てみると。。。。・゜・(ノД`)・゜・。



↑音出しリレー右脇のダイオードの足元が真っ黒!しかも、、、イイ臭いを発生しちゃって。。。

ダイオードを撤去したら、、、



↑焼損火事の焼跡ですな。。。

♪雨に濡れてる焼跡の~名も無い花も振り仰ぐ~ 青い山脈~!(◎_◎;)

って、、、唄いながら修復オペを行い。。。



原因?ウィンカーリレーの点滅動作時に発生したサージ電流ですな。。。

旧くなって、こんな問題が続出しまくってるんですねー。。。

サージ対策が必要な部類ですな。。。

ウィンカーリレーをICリレーに変更して、半導体でサージを抑えるシステムにしてしまえば安心なんですけどねー。(笑)

この事案は見事解決。。。


で、、、その2!

メーターO/Hついでにイルミネーションから警告灯類をLED化してくれって話、、、何か久しぶりのオハナシで、手が震える~。。。(笑)(⌒-⌒; )

アルコール性の燃料をチャージして、、、(笑)♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪

さて、仕事。。。(スゲェ自由気ままなOSSANです。。。)

警告灯に関して、、、この年代のメルセデスのチャージ警告灯だけはウェッジ球のフィラメントで回路ブリッジのバランスをとってますからLED化しちゃうと、通常に電球に流入している微弱電流でLEDが、、、怪しくボワ~っと点いちゃう現象が出ますので、ココは電球のままが賢い選択どす。

後は、、、メーター直付けの電球類は全てLED化出来ます。。。

車台側からソケットが生えているメーター右下の警告灯は問題がある場合とそーでない場合があるのでケースバイケースのやってみて確認!運が良ければモーマンタイ!(無問題)

さて、さて、、、結果は??



イルミネーションは電球色LEDで優しい感じに仕上げまして、、、

外気温度計のバックライトも電球色で自然な雰囲気にしときました。。。

これにて岡山県にお帰りで~す。。。

以上、ウチの超零細超隙間産業業務に関する業務日報でした。。。(笑)


さて、明日は一日中HID尽くしになります。。。(笑)(⌒-⌒; )






あーやっちまったんですね??

2014-11-17 14:45:07 | 日記
ウチの昔々からのお客様。。。

久しぶりのお電話です。。。

「エンジンがブルって力が無くて失火した感じの走りなんだけど診てくれる??」

お車は1995年式のW124 E320Tで御座居ます。。。


で。。。嫌な予感はしたものの、、、仲良しのお客様のことですから。。。

でも、ここ数年お車のメンテをサボリ気味だったとのことから。。。

取敢えず入庫して戴きまして。。。


はい!嫌な予感は的中致しました。。。

エンジン上のメインハーネスのHFMから来ているイグニッションコイルに行く信号線。。。

つまりHFMのイグナイターからイグニッションコイルの一次側に入力を行っている線。。。

変な樹脂でコートされたECO電線ならぬ、、、EGO電線ですから。。。

熱劣化して、電線の被覆がズタズタになって見事にショート!

HFMを壊しちゃってました。。。


このイグナイター線ね。。。思いっきり熱くなるタペットカバー上を通ってますから被覆がズタズタになるのも結構早く。。。

メインハーネスの劣化でHFMが昇天する原因の実はNo.1だったりします。。。


後は、、、プラグホールP/Kからのエンジンオイル漏れを放置してイグニッションコイルを大きくリークさせちゃって、、、

一次側を短絡状態にしちゃった何て具合でHFM内部にあるイグナイターがグー・チョキ・パー。。。


ってなコトでメインハーネスってヤツを考察するとですね。。。

極論を言えばセンサー類のハーネスショート程度じゃセンサーもCPも殆ど即死しません。。。

エアマスセンサーのハーネスショートはエアマスが死ぬだけですからまだ軽傷。。。

でも、それもレアケース。。。

インジェクターの信号線がショート?コレもあまり聞かないですね。。。

ってのはインジェクターの信号線は排気マニホールドやタペットカバーから遠いから致死率もイグナイターの信号線に比べりゃ可愛いものだと。。。

結局は高電圧に絡むトコでショートすると被害も大きくなるワケで。。。


そこでHFMが一番飛ぶ確率の高いハーネスを考察してみますとですね。。。

やはりイグナイターの出力線が一番危険なんですよね。。。


と、、、言うコトはココさえショートしなけりゃあHFM即死の確率は大幅に下がるって訳でして。。。

だからウチでは追加工数になりますがメインハーネスの新品部品のイグナイター線等で熱害を被り二次被害を出す可能性の高い部分の区間線をカットして耐熱&耐油の線に交換しちゃいます。。。



つまり、、、コレでメインハーネスが原因でHFMを飛ばすというリスクが僅少になると踏んだ作戦だって話であります。。。

要するに、、、メインハーネスの交換時期になって高価なHFMを壊さない様にする対策だって話です。


HFMのイグナイターは修理が不可ですので交換ですが、他の廃品CPからドナー提供を受ける以外に方策は無く、、、既に廃品CPも品薄で。。。

HFMの新品も凄い価格だし。。。

HFMを壊す前にメインハーネスを新品にしてその際に同時対策をしてしまえば、、、高価な爆弾を破裂させないで済むと言う寸法です。。。


使い古しのハーネスは既にズタズタでどうにもならないので新品ハーネスからの加工のみ行っています。。。


まあ、こんな手もあるってお話でした。。。(笑)