以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

今のうちに。。。

2024-07-24 13:09:00 | 日記
連日の猛暑日の下、現車作業が続く寅🐯でごわす。。。

先日から格闘中のW124 300TE君。。。

クルーズコントロール不動のトラブルシュート&修理から入ってメーター裏の速度センサー不良と言う故障に行き着いて、、、先日部品待ちの間にエンジンのエアフロメーター横に装着されているポテンションメーターを交換したので排ガス検査&調整を行った。。。

で、、、本日チョイと作業場の位置を移動しようとしたら今度はアイドリングが1700rpmと異常に高い。。。
エンジンを一旦切って掛け直すも、、、今度はアイドリング700rpm前後。。。
シフトを『D』に入れてクリープで転がすとタコメーターの針は300rpm以下でエンスト寸前。。。

ボンネットを開けてエアークリーナーBOXを外してアイドルエアバルブのソケットを抜いてみるとアイドリング回転数は700rpmと安定して試しにクリープで転がしてみてもアイドリングの妙な低下は見られずほぼ平常に。。。
かと言ってコレじゃ加速時に力は無いわアイドル不調に繋がるわでよろしく無い。。。

と、まあココに来てアイドルエアバルブちゃんの寿命ってコトでオーナーさんに連絡。。。

部品手配&交換の了承を戴き、、、早速手配。。。

しかしアイドルエアバルブちゃんの部品価格の高騰には驚いた。。。

144,800円(税抜)也‼️😱

アイドルエアバルブちゃんの到着待ちってコトで本日は先日の試乗時に気になっていた速度計の指針の振れの対策。。。

速度センサー交換に併せて速度計を脱着分解してメンテナンスしておこうと言うもの。。。

速度計の指針振れは速度計ワイヤーが原因の時もあるが当該の現車には比較的新しい速度計ワイヤーが装着されていたので速度計側に問題があると見た。。。

まあ、150,000kmも走ればね。。。

速度計を摘出して分解。。。



やはりワイヤーから伝達された動力で駆動される速度計内部のグリスが乾燥してパサパサになってましたとさ。。。😙

一旦速度計構成部品を分解して洗浄して磨く磨く磨く。。。新たにグリスアップして再組立。。。

速度センサーを交換して。。。



メーター照度調整ボリューム(レオスタッド)の高温半田接続部分も劣化していたので旧い半田を吸引して接触部分を磨いて再半田。。。

コレで一番指針振れを起こした40km/h〜60km/h間も安定して速度指針する筈。
試しに机上で駆動力を入れて回転試験したが安定してスムーズな指針となった。

クルーズコントロールも約40km/h以上からの動作条件となるが速度計の駆動が安定しないと速度センサーが読み違いをする可能性も高いので今回は念には念を入れて手入れをしておいた。

又、車検時の速度計試験でも余りに大きく指針振れを起こしていると車検アウトの場合もあるので予め予防整備と言う事も視野に入れておくと良いですね。。。

さてと、、、後はアイドルエアバルブちゃんの到着待ち。。。

本日は定休日なので午後はゆっくりします。。。

Make Shopサイト再OPENしました。。。

2024-07-23 11:53:00 | 日記
当社のネットショッピングページ(http://jun3104.shop19.makeshop.jp/)が再OPENしました。。。
管理者の寅🐯が多忙過ぎてメンテナンスをサボっていたのと、、、Make Shop側との契約変更手続の遅延で暫くの間、ショッピングページを閉店致しておりました。

本日から正式にOPENの運びとなりましたので暇でご興味のある方は御覧になって下さいませ。

尚、当社に対するお問合せは相変わらず E-mail: agpro3104@icloud.com にて受け付けておりますのでお気軽にどうぞ。。。
但し、年がら年中PCの前に居る訳では無いのでリターンが遅くなる可能性も御座居ます。気長にお待ち下さい。
但し、当社に対する禁止ワードによる問い合わせに関しましては永遠にリターンは御座居ませんので御注意下さいませ。。。

さてと、、、只今オートクルーズの修理中であるW124 300TE君。。。


オートクルーズモジュールユニット、オートクルーズアクチュエーター共にO/H済みであるがオートクルーズが入る時と入らぬ時がある。。。
オートクルーズが入っても突然切れる時がある。。。

試しに平坦な道路で40km/hでオートクルーズをセット。。。
一本道の軽い上り坂に差し掛かって一瞬減速、、、一瞬40km/h以下に速度ダウン。。。
そのままオートクルーズ解除となる。。。
再加速して50km/hでオートクルーズをセット。。。
オートクルーズがセットされない。。。
再び今度は45km/h近辺でオートクルーズをセット。。。
オートクルーズが効き、クルーズコントロールレバーで加速も効く。。。

症状から言ってオートクルーズの設定可能速度である40km/h以上を読み違えている感じどす。。。

車台側の信号を調べてみたら、、、オートクルーズモジュールの動作条件となる速度信号が一番怪しい。。。
KEのクルーズシステムのブレーキ信号はブレーキを踏んだ時だけクルーズアクチュエーターのソレノイドのマイナス極側がプラス極に入れ替わってソレノイドをOFFにしてクルーズコントロールをOFFにすると言うシステムなので、万が一フットブレーキスイッチが壊れていてもクルーズコントロールがフットブレーキによってOFFにならないだけなので今回の症状には当たらない。。。

よって、メーターASSYを抜いて速度計の背面にある速度センサーを机上テスト。。。

テスト用のW124の速度計に速度センサーをセットして速度計に駆動力を入れる。。。

オシロスコープで見ると速度センサーから発する速度パルスが歯抜けしている時があってコレでオートクルーズモジュールが設定可能速度を認識出来なくなっていたと考察出来る。。。

よって、、、部品発注。。。速度センサー一個13,200円(税込)也。。。

部品待ちの間に現車はエアフロのポテンションメーターも交換したので排ガス検査調整。。。





暖機運転が終わって当初はCO値が0.1とか0.2だとかで低いのは良いが燃調が薄過ぎる状態だった故、時折アイドル回転数が300rpmとかに落ちてエンスト紙一重になっていたので微妙な燃調々整をかましてアイドルの安定化。。。

こんな感じで数値の安定化を確認して調整終了。。。

後は速度センサー待ちどす。。。


陣中見舞い。。。

2024-07-21 12:30:00 | 日記
梅雨明けしたとは言え不安定な天気ですな。。。

昨夕〜晩にかけての関東地方のゲリラ豪雨。。。

そんな時に限って出掛ける用事があってタクシー🚕を手配しようにも全く捕まらない。。。

タクシー🚕手配にスッタモンダした挙句、結果自家用車で清瀬市方面に用足しに。。。

ゲリラ豪雨🌩️の中、小金井街道北行きは水捌けが追い付かず殆ど川。。。😱

用事が済んで車を停めてあったコインパーキング迄200m足らずの距離を徒歩で移動。。。
その時、雨は降っておらず一安心したのも束の間。。。

小金井街道を南進し始めた時に再び土砂降り。。。😱

再び川と化した小金井街道を走って帰着。。。

一夜が明けて今日のお江戸の天候は晴れ☀️。。。

気温は30度台。。。駐車場🅿️に停めてあったセルシオをちょっと移動の為に動かそうと、、、

ドアを開けた途端に熱波が。。。😱

運転席に乗り込んでエンジンスタート。。。

外気温が殆どお風呂のお湯加減状態ですな。。。

コレじゃ思考回路も熱暴走しかねんですたい。。。

気温と言うより熱の温度表示を目の当たりにして一瞬ボーッとしていると、、、寅🐯の携帯📱がリンリンと鳴っていた。。。

電話の主は重整備を外注している工場の主である仙人の爺ちゃん。。。

只今、弊社入庫中のW126 560SECの部品についての問い合わせだった。。。

今日着の便で当社に入荷する予定となっているが未だ未着。。。

到着次第工場に持参する様にとの指示。😅

このW126、、、先週は絶賛ATミッションO/H中でオーナーさんに作業進捗状況報告の為工場で写真撮影。。。









と、、、まあ先週末はこんな状態。。。

ATミッションを下ろそうと、車の下に潜ったらパワステのギヤーBOXからフルードがジャジャ漏れ。。。







ロアアームにまでフルードがブッかかってエグイ事になっとった。。。

オマケにラジエーターも、、、



末期状態なので大惨事になる前にラジエーター交換の了承をオーナーさんに貰い、、、

ラジエーターは寅🐯の秘蔵品を提供してパワステギヤーBOXのシール類を掻き集めて、、、

そう言えばこの車、、、アイドル時に妙な失火をしとったモノでプラグコードを抜いてみたらサープレッサーが寿命を迎えて割れとった。。。その割れ目からリークした雷様の痕跡が。。。

コレも放置すると未燃焼ガスが増加して触媒をやっつける原因ともなるのでプラグコードと点火プラグ8本の交換と相成りました。。。

追加作業分の了承をオーナーさんに戴いて部品を発注。。。

プラグコード以外は本日全て揃う手筈となっている。。。

頑張れ❗️佐川急便‼️😁

明日の月曜日もお江戸は高温の炎天下らしいので冷たい缶コーヒーでも持って工場の仙人の爺ちゃんに陣中見舞いのつもりで部品を持参したろ。。。😃











モジュール搭載試験の巻。。。

2024-07-21 00:14:00 | 日記
さて、、、GMモジュールのO/H後の搭載確認試験。。。

今回はE-GASモジュールも修復を推奨したけどオーナーさんの御都合で見送り。。。😖

GMモジュールは他のモジュール三種にも動作電源を供給しているエンジン制御電源の要でもあるので電源を正常化する事で他の三種のモジュールがどんな反応を示すか❓又、GM以外の各モジュールに隠れた不具合が発覚して浮き彫りになるのでは❓との懸念が有ったがそれは見事に的中🎯大当たりした。。。

先ずはGMモジュールを現車にセットする。。。
各モジュールには某金看板業者の封印シールが貼ってあるので取り敢えずシークレットと言う事で隠します。。。🤣

ほんでもって先ずはエンジンをスタートさせて診断機によるフォルトコードの検出。。。

イグニッションSTARTでセルモーターだけが回り、マグネットスイッチが入っていない様な空を切る。。。
例によってシフトノブをガチャガチャとやるが正常にエンジンスタートしない。。。

恐らくインヒビタースイッチだけの問題じゃなくってATハーネスに不良が出ているとも考えられる。。。

インヒビタースイッチもATハーネスも供給終了で新品を入手出来る確率は限り無くゼロに近い。。。😱

何回かイグニッションキーを捻って漸くエンジンスタート。。。

ABS警告灯⚠️は消えたけど何か違和感のあるアイドリング。。。

診断機をセットしてショートテスト。。。

エンジンの項目が『√』、、、つまり異常無しだがコレはLHモジュールが異常無しと言う事になる。。。
が、、、診断機への故障コードの自己診断通信はLHモジュールが司っており、LHモジュールの自己診断機能がボケるとショートテスト自体がおかしな事になる。。。

例えばLH→E-GAS→GM→ABS/ASRの順にショートテストを行う筈だがショートテストの項目のバトンタッチが上手く行かずに途中でテストが滞ってしまったり。。。😖
四基のモジュールのテストが完了すると結果表示モードに自動的に切替わるが、現車に装着されていないオプションの制御系統をひたすら探し続けて待機モードに入ってしまったり、、、最悪は突然診断機の動作が飛んで終了してしまったりもする。。。

今回はテスト動作でおかしな動きが出まくって正常な診断が出来たのはGMモジュールだけで、GMモジュールの電源断線エラーの過去履歴が拾えて履歴消去出来ただけだった。。。

LHモジュール自体がボケている為、時折GMモジュールの所在を認識せずGMモジュールの所在自体がエラーになるなどモジュール系統だけでもかなりの修復を要する状況であった。。。

E-GASモジュールに至っては予想通りインヒビタースイッチのエラー、回転信号のエラーが出ていたがインヒビタースイッチはエンジン始動不良と言う症状が発生しているのでインヒビタースイッチ自体を交換しなければ完治しない。。。部品が有ればの話だが。。。

E-GASモジュールにおける回転信号のエラーは明らかにE-GASモジュールに内蔵されるEFPコントロール回路に入力されるエンジンの回転信号の事でこの信号によってスロットルの制御状態を管理している事からE-GASモジュールの担当する重大なお仕事であるEFPコントロールにエラーが出ていると言う事になる。。。
先日、当該のE-GASモジュールを開けて検査したところ、エンジンの回転制御を担う部分に要修復箇所が見つかり燃料制御もリッチ傾向になる事も確認出来ているが今回は修復を見送る事になったのでスルーとなる。。。😖

ABS/ASRモジュールではひたすらにE-GASモジュールからの通信信号を受け取ってないとのフォルトメモリーが出ているので先ずはE-GASモジュールを正常化した上でLHモジュールの自己診断機能を修復した状態でないと良否の判断も難しい。。。

で、、、一旦リセットして。。。

再び診断機を起動させてフォルトコードを拾うと、、、

今度はLHモジュールの自己診断に『F』が。。。😅

念の為にフォルトメモリーの内容を探ると、、、故障コードは無し❓❓❓

完全に自己診断機能が逝ってるものと思われます。。。

それを証拠に診断機を再起動させる事4回。。。

4回共に違った内容のエラーが出たり出なかったりと、、、😖

結論的に他のモジュール×三種も間違え無く修復対象であることと、E-GASモジュールの不良によって燃料コントロールがリッチ傾向になるので来たる10月の車検では排ガスでハネられる可能性も大ですわ。。。
どの道、失火しとるデスビ&キャップも左右交換せんと車検は絶対に合格せんと思いますがね。。。


取り敢えずオーナーからのオーダーは完了したので明日、お車を引渡します。。。


それではGMモジュールの完成です。。。😄

2024-07-20 10:24:00 | 日記
で、、、更に前回の続き。。。

今回はGMモジュールのみの修理を請け負ったW124 500Eの続編。。。








 
電解コンデンサーが4ケのみ交換してあった超低コストO/Hの痕跡。。。
まあ、過去の事情は横に置いといて。。。

GMモジュールの弱点箇所について今回は攻めて行くのがウチの方針。。。
だからモジュール修理で利益の算盤勘定をしている中古車屋や毒車専門店のデイスカウント要求交渉には応じておりません。
『安く安く』『幾らになるんや❓』等の禁止ワードを耳にした時点で寅🐯は『出来ません。』で終了です。😎
どうぞ安い価格で集客している修理業者にでも依頼して下さいませ。。。
『O/H』後、、、5年以内に不具合が発生しても『保証期間切れ』を盾に何とでも言い逃れが出来てしまうのがモジュール修理の恐ろしいところでんな。。。😱

モジュール修理に限って言えばブラックボックスなモンだから修理業者が何処をどんな風に弄ったか何てよっぽどの検証でも行わない限りは証明出来ないし、中には交換した電解コンデンサー一個さえもオーナーさんに返却して来ない業者も実際に在る。。。

スロットルアクチュエーターのハーネスのショートなどで逝ったE-GASモジュールを大口叩いているモジュール修理業者に修理依頼したら電解コンデンサーだけ交換して完成との事で返却されて来たが、、、肝心要の故障箇所は修理されず当然に現車搭載後正常に動作しない。。。
結局はクレームになって数回の現品の宅急便によるキャッチボールを行った上で対象車種違いのE-GASモジュールの中古品にて保証する事で落ち着いたらしい。。。
が、、、その数年後その中古モジュールもトラブって。。。😖

まあ、¥安いのだから仕方がないって結論ですな。。。

さて、、、お話を戻しまして先ずは修理対象品の通電検査。。。

同型番のGMモジュールとの動作比較と制御状態の検査。。。

この試験によって実際に現車で起きている症状と照らし合わせて故障箇所の特定に入る。。。

今回の当該のモジュールは経年劣化による不具合でしたので当社メニューのフルO/Hにて対応と相成りました。。。

制御基盤上の電解コンデンサー以外の実装部品は全交換。
電源回路のタンタルコンデンサーも動作不安定な為、チップ化交換。
その他スイッチング制御に関する半導体部品、保護回路に関する半導体部品もゴッソリと交換。

内蔵されている電磁式リレー×3ケも劣化が著しいので当社のお家芸の無接点化。。。

当社仕様のGMモジュールO/Hの完成です。。。🤣

後は机上試験して通電データを取ってカバーを取り付けして現車装着試験して完了です。。。