以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

解析。。、

2014-07-31 18:38:29 | 日記
因みにオイラは懐石料理の方が好きですが。。。

仕事の中では基盤の解析も楽しいから好き!(笑)

deepな世界ですけどね。。。

1984年式の前期モデルのW126 280SEに後期モデルのメーター。。。

更に300km/hパネルにすると、、、

まずは、、、

トリップメーターが倍速回転して~。

あっと言う間に10万km超え~のダイムラーから表彰される距離に実際の半分の走行距離でOK!

まるで大股開きのコンパスの世界。。。(笑)


速度計は2割5部増しの速度表示で、気分だけぶっ飛びかっ飛びなメーターになってくれ、、、

車検はまずアウトですな。。。


で、、、電気なメーターですから基盤上でセッティング変更を要します。。。



速度計の進角を決めるトリガーのレジスターを数値変更。



この時代はW124もW126も電気式メーターはドライバーICが同じなのでやり方はほぼ同じ~。。。

値は速度計のパネルのMAXの値から進角を割り出して比率計算で既定値を割り出して決めます。

工業高校の電機工学科卒位の理解度があれば出来るでしょう。。。(笑)


トリップ計はステッピングモーターで駆動してますから、ドライバーICのステッピングモーターバッファのレシオを変更します。



このドライバーICは勿論海外製ですので研究熱心な方は工業英検3級程度で読破出来るマニュアルを取り寄せて解析してみて下さいませ。。。

電機制御の基礎知識から簡単なパルス制御が理解出来ていれば何とかなるかもですねー。。。(笑)


大丈夫!しっかりと基本から学んで経験を積めば恐らく出来るでしょう~。。。

ノウハウは大切な財産よ!

やる気な方は頑張ってぇ~!

本日の趣味仕事。。。

2014-07-31 13:15:52 | 日記
W126のメーター修理。。。

トリップ計のO/Hと300km/hパネルに合わせたメーター針の進角調整。。。



まあ、、、午前中仕事で。。。


午後は300CE-24Vのエアコン制御系統の修理。。。

灼熱の太陽の下、、、趣味仕事の一日。。。

それは、断る!(笑)

2014-07-30 19:49:08 | 日記
ユーザーさんが「故障診断をしたいのでDASを無料でかけてくれませんか?」

断る!

嫌です。あり得ません。

ウチではそんな客寄せしてません。

もっと言うと「無料」何て殺し文句で宣伝してまで集客を図る気もございません。。。

どんな感覚でアプローチされているのか不明ですが、少なくともウチはそんなコトして結果、、、一銭にもならん話ばっかり押し付けられるのは御免蒙ります。。。
趣味でも商売ですから、、、

ふざけた話で、、、

「損して得取れ」何て言って、結果タダ働きさせて、、、

更に損の上に損を持って来る身の丈に合ってない輩が寄って来られると負の連鎖になるんですよ。

大体、業者に依頼しておいて代金を支払わずに「サービス」を要求するって神経があり得ない!

業者は遊んでるんじゃないですよ!

昔、特定の車種の集団が業者の店先に溜まり、「モニター」だの何だのとタダでお零れ待ちしとりましたね。。。

業者の主人は御人好し?

こんな輩が溜まれば一般客も入りづらくなって業者は新規の売上を逃すのよ。。。

業者に依頼するなら金払いなさいよ。

増してや一見さんで「無料」を要求するって根性が笑えますよ。

「無料」が魅力で「無料サービス」をする業者に行くと言うのならばそういう集客を図るトコにお願いして下さいね。

バイバイ!(^-^)/

メルセデス品質??

2014-07-29 21:41:36 | 日記
さて、本日はW140 600SECの常連さん。。。

今回はING-ONで電動補助ファンが高速で回転しっ放しになるというお話。。。

既にマイナススイッチングコントロール化してある個体なので、、、

ING-ONでプラス電源がファンモーターに流入。。。

マイナスアース側のスイッチング回路とは別にアース側が地絡していると考えられます。。。


そこで、、、色々と検査した結果。。。

電動補助ファンの電源端子の1番がマイナス側になりますが、、、1番が既に車台側アースに常に落ちています。

電源ソケットを開放して、ファン側のマイナス端子が地絡。。。

車台側では地絡無し。。。


で、、、電動補助ファン外しの巻となりました。。。


W124の様にFバンパー外しにはなりませんが、、、結構厄介な作業に。。。








補助ファンが無いと妙にスッキリ。。。(笑)


で、、、ファン単体にてリーク検査。。。




そしたらですね、、、ファンAssy中心のモーターとブラケットフレームが導通していて、、、車台に装着したら確実にボディアースに落ちます。。。


だって、、、モーター本体とブラケトフレームの絶縁は塗料の被膜で行っていて旧くなると粗末な被膜が酸化した鉄から剥離して絶縁効果が無くなるって構造。。。

プラススイッチングのシステムならばボディアースに落ちても問題は無いかもしれないけれど、言うなればモーター本体の漏電対策も出来ていないと言うことになります。。。


で、、、まずはモーターをブラケットと分離。。。





モーター取付部分の三点のフレーム側の取付穴を加工して絶縁加工。。。

取付部分に絶縁ブッシングと絶縁ワッシャを挿入してセット!

ナット締め込み後は絶縁シリコンを塗布して水分等によるリークを防止。

すると、、、





両側のファンに対して施工しておきました。





さて、元通りに組み上げて。。。



ING-ONでも回転はせず、、、必要なトコでキチンとコントロールされる電動補助ファンとなりました。。


しかし、、、ここまでアース側の絶縁がお粗末だとは恐れ入りました。。。

だから、、、言ったでしょ?

2014-07-29 10:03:52 | 日記
修理に出す前に業者さんと打合せした結果、納得して依頼しましょうね。。。と、、、以前も申し上げました通りですね。。。

修理完了後に御依頼された業者さんとモメて、、、

お客さん側が怒った状況のまま、、、

他の業者さんに「◯◯の業者で修理したが完治しない!ふざけてやがる。あんなトコには二度と持って行かないからお宅で修理してくれ!」と、業者を渡る「ハシゴ客」になって修理依頼される場合が多いみたいですけどね。。。

一見さんで、前に依頼した業者さんとトラブルしてて、更にトラブルを他の業者さんに押しつける様な依頼はハッキリ言って嬉しくないし、依頼された仕事が毒饅頭だと疑う以外に無いですね。。。

前の業者さんとの間でどの様なやりとりがあって、お客さん側はどういった内容で前の業者さんに作業依頼をしたのかさえも不明。。。

お客さんは感情的になってますから、多くは正確な話など聴ける訳も無く、、、

ハッキリ申し上げまして、感情的になってるお客さんのお話は片側の主張でしかないので、聴かされる方は話半分だけにしかなりません。

多くは、前に御依頼された業者さんとの打合せ不足やお客さん側の理解不足が起因していることが殆どです。

重要な点は見積書に明記する等、後に言った言わないを発生させない様にする事も重要です。

酷いユーザーになると、W124辺りの修理で交換部品を特に「純正」と指定した訳でも無い状況下で、、、

修理業者さんには「なるべく安く」と依頼して、、、

修理業者さんも、経験値で「ココはOEM部品でも大丈夫。」と判断した箇所にはOEM部品を使用して修理コストを抑える努力をされます。

で、、、修理完了で現車引き渡し。。。

そしたら、旧い車ですから修理後に次の箇所が逝く事も珍しく無いです。。。

そしたら、お客さんは先の修理を施工した業者さんに怒鳴り込んだりして。。。

業者さんの診断の結果、今回壊れた箇所が前回の修理箇所とは関連性の無い箇所だと説明を受けた場合に、、、大体下記の3パターンの何かになる。

① 見積依頼をする。

② 車を引き上げて他の業者さんに持って行く。

③ 納得して、その業者さんとキチンと打合せの上で修理を依頼する。


①は現車入庫の上で見積をしますが、この後はハッキリ言って博打です。
修理内容を打合せして指示をすぐに戴けるお客さんも多いですが、、、
その先の指示がなかなか得られず、長期放置になる事も多く、、、突然現車引き上げに来て後々にお金欲しさで言いがかりや話を作って訴訟沙汰を引き起こすクレーマーも現実に多いですよ。

② のケースは「ハシゴ客」の典型ですから渡った先でもまたトラブルを引き起こす可能性99%なので、ウチは渡って来られても断固拒否で請けません。

特に、前にかかった業者さんの悪口を並べて車の不具合の責任、果ては前に受けた修理箇所に使用された部品が純正かOEMか等まで調べてクレームのネタ探しにはしる方等はお引取り戴く様にしております。

前の業者さんが客の要望である修理コストを抑える努力の一環としてOEM部品を使用した事さえも、「俺は当然純正部品で対応したものだと思った!損害賠償請求を起こしてやる!」何て話も現実にありますので、見積段階で交換部品について業者さん側も純正 or OEMの明記をした上で「請負契約」すべきですね。。。

場合によっては「情けは人の為ならず。」で、馬鹿臭い訴訟沙汰に巻き込まれかねませんからねー。

因みに③のお客さんは紳士で、本当に旧車が好きな方の普通なお姿ですな。。。(笑)


まあ、お客さんも十人十色ですが業者さんとちょっとしたボタンの掛け違いをしただけで、「修理代金を返せ。」だの「損害賠償だ!」だの喧嘩した挙句に、そのオハチを他の業者さんに持って来られる何てのは、、、業者にとりましたら正直。。。

「百害あって一利なし。」の結果を招くことも多いので、ウチでは前の業者さんとの平和的解決が済んでいないお話には拒否権を行使させて戴くしかないですね~。。。だって、面倒臭いんだもん。(笑)


あと、蛇足ですがね。。。

業者さん相手に内容証明郵便で「金払え!」と言いがかりをつけるユーザーも多いらしいですけどね、、、

業者的には全くもって間違ったコトをしていないと自信が持てる話には当然、内容証明郵便で「金を払う理由が無い。」と返信されるでしょうね。。。

幾ら面倒臭いユーザーからの要求でも、言われの無い金銭を支払って金銭でユーザーを黙らせようなんて殆どは考えませんから拒否されて当然ですわな。。。

で、裁判?少額訴訟??

「事件名 不当利得返還要求訴訟」って少額訴訟を提起したユーザーが居ましたが、、、

まず、この事件名自体成立しません。

民法703条~708条にある不当利得に関する内容の成立要件に、、、

「法律上の原因が無いこと。」

ってのがあります。

この場合は、ユーザーが業者に修理作業依頼をした段階で業者見積額の部品代と着手金となる工賃の一部をユーザーが業者に振込んでいました。

この時点で「請負契約の成立」と判断出来ます。

すると、「不当利得」は成立しないと考えられますが、、、

このユーザー、、、業者にて修理途中に要追加項目が発見されて、見積を提示され業者に対し回答、指示を要求されていたが、長期に放置。。。

挙句、修理途中の現車をいきなり業者から引き上げ、「請負契約は合意解除した。」と主張したが、「請負契約の合意解除にあっては書面等による被告人である請負人、原告である依頼者双方の契約解除を示す証拠を要する。よって、書面等が存在しない以上は請負契約は現在も存続し、不当利得の成立要件にも値せず原告の主張は却下する。」

更に、民法641条の規定では依頼者は請負契約内容の全てが履行されるまでの間はいつでも請負契約を撤回出来る。
但し、依頼者側からの請負契約撤回によって請負側に生じる損害について依頼者は保障の義務を負う。

よって、判決では請負側が修理の為に仕入、在庫となっていた交換部品の全てを原告が引き取る事。但し、原告が被告に支払済みの交換部品代金から察するに全て純正部品の価格であることがディーラーで確認がとれている故、社会通念上被告は原告に純正部品を提供する責を負う。
被告側にて在庫されている交換部品の全ては本判決より30日間を限りに被告側負担にて原告の指定場所に被告側指定の運送業者によって発送されるものとする。
原告は被告から送付された交換部品の全てを到着日から30日間を限りに、被告から提示された交換部品目録を基準に確認する責を負う。

万が一、被告から送付された交換部品に純正品以外の物や目録と相違する部品が存在した場合には、原告の申告により被告は原告に対し金銭による賠償責任を負う。

しかし、ココで注意!

被告が発送した純正部品。。。

何の対策無しで原告に送ったら、、、

予め原告が準備しておいた社外部品とすり替えられて、でっち上げられかねませんよ~。。。

だから、、、各純正部品には「一回外したらそれまでよ!」封印や塗料等でマーキングして写真撮影を行い、すり替え防止策を行う。。。
更に、写真撮影済みの封印付き、封印を解いたら保証しません等の旨を記載した書面を荷物に同梱し、同一書面を裁判所にもFAX送信しておく。。。

すると、お金欲しさに訴訟を起こして結果、、、馬鹿を見る原告の心の中に木枯らしが吹き荒れる結果となる。。。(笑)

「車屋何か馬鹿だから平気だ!」ってタカをくぐってお金欲しさの訴訟を提起する悪質な輩も多いので、現役の業者さんも御注意ですよ!(笑)

修理の請負契約にも契約書を作成する時代が来たのかな。。。

オイラは本業から外しちまったからイイけどねー。。。(笑)